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感想メモ:ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する

ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する―絶対に失敗しないビジネス経営哲学 (幻冬舎新書)
ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する―絶対に失敗しないビジネス経営哲学 (幻冬舎新書)
    著者: 島田 紳助

  • 発売元: 幻冬舎
  • 価格: ¥ 735
  • 発売日: 2007/05

★★★☆☆

やりたいことがあって、そのために必要な人を探す。
というのはよくあるケースだろう。
そうではなく、まず信頼できる人がいて、
その人とビジネスをする。

と、著者の島田紳助はこの本で語っている。

別の言い方をすれば、一緒にビジネスをするなら、
こいつにだったら裏切られても仕方ないと思えるくらい
好きになった人間とやるべきなのだ。

島田紳助といえば、「行列のできる法律相談所」など
トークの印象が強いが、副業であるビジネスも
多くの成功を収めている人だ。

その島田紳助が、サイドビジネスの指南書として書いたのがこの本。

ビジネスに勝つためにも、自分自身の楽しみのために、
仲間の幸せのためにビジネスをするのだ。
さらにいえば、ちょっとでも世のためになればいいと考えながら
ビジネスができたらもっといい。

上のような理念的なことも頷ける。
しかしそれ以上に感じるのは、
常にビジネスのことを考えながら世の中のことを観察し、
分析している人なのだなということ。

漫才でも同じで、先輩や他の芸人の芸を
徹底的に分析するというスタイルだったそうだ。

自分がもう一度漫才の世界で成功できるか、
一からやり直すわけには行かない。
だから、能力を証明するためにビジネスをしている。
そのように語っているが、実際に能力がある人なのだと
感じさせられる本だった。

ビジネスのセンスがある人の考え方に触れることができる、
ためになる本でした。オススメ度は★3つです。
よいと感じた人は、同じ島田紳助の本、自己プロデュース力もオススメです。

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感想メモ:もどってきたアミ―小さな宇宙人

もどってきたアミ―小さな宇宙人 (徳間文庫)
もどってきたアミ―小さな宇宙人 (徳間文庫)
  • 著者: エンリケ・バリオス
  • 発売元: 徳間書店
  • 価格: ¥ 620
  • 発売日: 2005/08

★★★☆☆

アミ小さな宇宙人の続編。
ストーリーは前回と同じような感じ。
「愛こそが宇宙の法。それに従って生きよう」
という主張。

確かに、それが理想の世界なのだろうと思う。
しかし、世間擦れしたオトナとしては、
実現に向けた筋道と、その実現可能性を考えて
どんよりとしてしまう。

それじゃあいけないとは思いつつも、
解決方法が思いつかない。
とすると、この本のように、
まずは子供から伝えていくのが、
良いのかもしれない。

オススメ度は★3つです。

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感想メモ:スポーツに効く!体幹トレーニング

スポーツに効く!体幹トレーニング―トップアスリートが実践するピラティスの効能
スポーツに効く!体幹トレーニング―トップアスリートが実践するピラティスの効能
    著者: 本橋 恵美

  • 発売元: スキージャーナル
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2009/06

★★★☆☆

ピラティス。
耳にしたことはあるけど、中身はよく知らない。
なんかヨガっぽい感じ?

というのが多くの人の印象ではなかろうか。

この本は、プロスポーツ選手にも指導をしている
ピラティスのインストラクター本橋さんが、
よく知らない人向けに、ピラティスとはどういうものかを紹介している本。

◯インナーマッスル、インナーユニット
ピラティスでは、体幹部、特にインナーマッスル、
その内側のインナーユニットを鍛える
ことで、
身体をバランス良く使えるようになることを目指している。

著者の本橋さんは、阪神の下柳投手など、
プロスポーツに選手にも指導しているが、
プロのアスリートでも、ピラティスのトレーニングはつらく感じるとのこと。
プロ選手のように、大きな力を出すアウターマッスルが非常に発達していると、
そちらに頼ってしまうのだ。

◯腹圧と胸式呼吸
腹圧を高めることを重視していて、
お腹を凹ませた状態(スクープという)を基本とするのも、
ピラティスの特徴的。「ドローイング」と同じ。

おもしろいのは、「胸式呼吸」が基本だということ。
なんとなく、
「腹式呼吸は善!胸式呼吸カコワルイ!」
といった先入観があるが、
お腹を凹ませ、腹圧を高めた状態を保って呼吸するには、
胸式呼吸にならざるをえないのだ。

かと言って腹式呼吸が悪いというわけではなく、
リラックスしたいときには腹式呼吸の方が良い
ケースによって使い分けが必要ということだ。

ということで、ピラティスについての基礎知識を得ることができた。
オススメ度は★3つです。
健康、スポーツ好きの人は、ぜひ。

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感想メモ:アミ小さな宇宙人

アミ小さな宇宙人 (徳間文庫)
アミ小さな宇宙人 (徳間文庫)
    著者: エンリケ・バリオス

  • 発売元: 徳間書店
  • 価格: ¥ 580
  • 発売日: 2005/08

★★★☆☆

喜多川泰さんの「上京物語」の巻末オススメ本リストに
載っていたのが読み始めたきっかけ。

遠い宇宙から来た宇宙人「アミ」に、
少年ペドロが「宇宙の法則」を教えてもらう
経験について描かれたファンタジー。

と言葉にすると訳がわからないが、
世界をより良くにしたい、という目的で
書かれた本だということが、読んでいるとよくわかる。
さくらももこの挿し絵が良い感じ。

理想としては確かにそうなのかもしれないが、
実現可能性を考えてどんよりしてしまうのは、
汚れた大人になってしまっているからなのだろうか。

皆さんは読んでどう感じる/感じただろうか。
子供に読んでもらいたい本である気がする。
読む時期は、小学生ぐらいがよいのかな。
いや、世の中に冷めてくる、大人に近づいてからこそ読むべきか。

などと書いていたら、2巻3巻とあるらしい!
知らなかった!読んでみよう。
今のところのオススメ度は★3つです。

ちなみに、アミの言葉をつぶやくbotがある。
アミ小さな宇宙人 (amibot) on Twitter

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感想メモ:幸運を呼ぶサイエンス

幸運を呼ぶサイエンス―「意識」の力は現実を変える
幸運を呼ぶサイエンス―「意識」の力は現実を変える
  • 著者: 松田 綾子
  • 発売元: グラフ社
  • 発売日: 2005/09

★★★☆☆

まえがきや装丁からは、成功や幸運についてわかりやすく説明する、
柔らかい感じの本なのかと思われた。

しかし読み進めていくと、
ポジティブ思考や「引き寄せの法則」といった話を、
「波動」というキーワードつながりで
量子力学から説明を試みる
という、
予想の斜め上を行く本だった。驚いた。

数式こそ出てこないものの、コペンハーゲン解釈とか、
かなり踏み込んだところまで書かれている。
そのため、量子力学の理解が深まったりするのだが、
それはこの本の主旨ではない気もするのが難しいところだ。

「波動」について

心の水面に、なるべくいい波を立てて、
まわりの人にもいい影響を与えるようにして暮らしていると、
必ずどこかにぶつかって、
元よりももっと気持ちのいい波が返ってきます。

波は引き合い、干渉し合う。光のように、自分自身とも。
だから、プラスの言葉や考え方をしていくことで、
プラスの波動を持つ人と引き合い、強め合う、
という理解であるようだ。

様々な未来

量子力学の「状態の重ね合わせ」の話から、
可能性は低くとも、様々な未来があり得るのだと言っている。
そう考えることができれば、やる前から「ムリだ」と諦めることなく、
行動を起こせるようになるかもしれない。


というように、おもしろい考え方をしている。
しかし、これをサイエンスというかについては、
異論がある人もいるだろう。
特に、理系の人にはひっかかると思われる。
オススメ度は★3つです。

似た系統の話として、プラス思考についての研究結果をまとめた
ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則」や
心のなかの幸福のバケツ」がある。
個人的には、こちらをオススメします。

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感想メモ:ブルー・オーシャン戦略

ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)
ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)
  • 著者: W・チャン・キム , レネ・モボルニュ
  • 発売元: ランダムハウス講談社
  • 価格: ¥ 1,995
  • 発売日: 2005/06/21

★★★☆☆

今更ながら読んでみた。
ブルー・オーシャン戦略そのものについては、
様々なところで論じられている有名な話なので、
ここでは特に触れない。
あの折れ線グラフみたいなのを思い浮かべられれば十分だろう。

さて。
私が読む前から気になっていた疑問は、
「ブルー・オーシャンといっても、
結局後発の模倣は防げないんじゃないの?」

ということだった。

いくら革新的なものだって、
後から出てくるものは可能な限りマネする。
iPhoneやiPadを見ればわかるでしょう?

で、その答えになりそうな部分をピックアップしてみる。

  • 従来の戦略論をもとに考えたのでは、バリュー・イノベーションは理解できない。
  • 他社のブランド・イメージとは相容れない可能性がある。
  • 自然独占によって、2社めの参入が成り立たない場合が少なくない。
  • 特許や法規制が模倣を防ぐ例がある。
  • 規模の拡大を通してコスト優位性を築き、模倣者の参入意欲をくじく。
  • ネットワークの外部性が模倣を阻む。
  • 模倣の実践には、業務オペレーション、社風、社内政治のあり方などを大幅に改める必要がある。
  • ブランド人気が沸騰して顧客から高いロイヤルティを得るため、他社は模倣しづらくなる。

特許であったり、規模やコストの優位性であったり、どれも
「ブルー・オーシャン戦略だからこそ」
という要因には感じられないのだが、皆さんどうだろうか?

イノベーションのジレンマ」では、
破壊的イノベーションについては納得できた。
でも、このブルー・オーシャン戦略については、
結局読む前に持っていた疑問は解けなかった。

偉そうなこと書いたものの、社会人の教養として、
知っておいた方がよいと思います。
オススメ度は★3つです。
実現できるかどうかは別問題…

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感想メモ:ジャイロボール

ジャイロボール
ジャイロボール
  • 著者: 手塚 一志
  • 発売元: ベースボールマガジン社
  • 価格: ¥ 1,260
  • 発売日: 2007/06

★★★☆☆

著者の手塚一志氏が提唱したジャイロボール。
海外のマスコミなどから「魔球」と騒がれ、
「超曲がる変化球らしい」などと情報が錯綜してきた。
そこで、本家として正しい情報を伝えるために書かれた本。

ジャイロボールについては、
だいたい以下のような理解でよい。

  • ジャイロボールは左右への変化はない、ストレートの仲間
  • しかしストレートのようなバックスピンではなく、
    回転軸が正面を向く(アメフトのボールのような回転)
  • 4シーム、2シームの2種類がある
  • 4シームは空気抵抗が小さく、伸びるように感じる
  • 2シームは空気抵抗が大きく、変化しないのになかなか届かない
  • 4シームを投げることがあるのが松坂、2シームを投げることがあるのが川尻、渡辺
  • 投げ方は、スライダーやカットボールが近い
  • オーバースローよりも、サイドやアンダースローの方が投げやすい

実際にこういうボールを投げる人を見たことがないので、
どれくらいすごいのかがわからないのだが、きっとすごいのだろう。

変化球というのは実はかなり奥が深くて、マニアックなもの。
ボールの縫い目が、ボールの変化に重要な役割を果たす、
ということは知っておいても良いかもしれない。
オススメ度は★3つです。

実際に役立てる(ジャイロボールを投げる)ことができるようになる人は
ほとんどいないだろうが、野球やスポーツが好きな人は、雑学として。

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感想メモ:テンプレート仕事術

テンプレート仕事術 ―日常業務の75%を自動化する
テンプレート仕事術 ―日常業務の75%を自動化する
  • 著者: 信太 明
  • 発売元: 東洋経済新報社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2010/04/16

★★★☆☆

テンプレートの話に入る前に、
何のための効率化か?を考えよう。

パレートの法則のように、自分が生み出す仕事の価値の8割方は、
2割くらいの仕事から来ているのではないだろうか?
(この本では75%となっているが、同じようなもの)

そうだとすると、残りの8割の仕事は、
いかに素早くミスなく片付け、
自分が価値を出せる仕事に集中できるか、
という勝負になる。

つまり、テンプレート化とは、
「自分が得意で強みを生かせることに、
集中力する時間を確保するため」

のものだと私は理解し、とても共感した。

「どうでもいい仕事をいかにすばらしく遂行しても、
どうでもいい仕事であることは変わりない。」
とも、どこかで読んだ気がする。
そうなんですよね。

テンプレート化するかを考える時の流れは以下の通り。

  1. 自分自身のコア・コンピタンスを明確にする
  2. 無くせる仕事を見つける
  3. 依頼できる仕事を見つける
  4. 優先順位をつける
  5. 効率化できる仕事を見つける

○ポイント
埋める部分は黒塗りの記号を使う(●や■)

○手順

  1. 5W2Hで目的を明確化
  2. 時系列あるいは大分類、中分類、小分類で分類
  3. チェックリストやマニュアル化し、知見やコツを盛り込む

テンプレートはEXCEL,PowerPoint,Word,テキストなどで保存する。
過去のファイルの上書きではなく、テンプレートとして。

また、テンプレートの数が増えてきたら、
保存場所の階層化も考える。

他にも色々なネタが書かれていた。
以下は私がメモしたところ。
達人のショートカット使用率は相当高いですよね。

○ショートカット

  • PowerPoint
    「Ctrl+Shift+>」でフォント大きく、<で小さく
  • Excel
    「Ctrl+PageDown」で次のシート、PageUpで前のシート
    「Ctrl+Home」でA1のセルに移動

○メール
署名に、よく使う文面まで入れておく

他にも、実際に使用されているテンプレート、
チェックリストが紹介されているのだが、
すばらしい。よくぞここまで。

テンプレートは、何も自分で一から作り上げる必要はない。
作りたい資料や書類に
「テンプレート」「雛形」を加えて検索すると、
かなり色々見つけることができる。

先人の知恵は、感謝とともに活用させてもらうに限る。
車輪の再発明、もったいない!
オススメ度は★3つです。

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感想メモ:[書類・手帳・ノート・ノマド]の文具術

[書類・手帳・ノート・ノマド]の文具術 楽しんで仕事の効率をあげる!
[書類・手帳・ノート・ノマド]の文具術 楽しんで仕事の効率をあげる!
  • 著者: 美崎 栄一郎
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 1,500
  • 発売日: 2011/01/28

★★★☆☆

事務作業は、何千万人という人がやってきているのだから、
自分の悩みは、既に何万人もの人が通過してきたことなのだ。
解決法も考えられていて、商品になっていたりすることも多い。
問題はそれを、知らないこと…

そこで、こういうマニアのチョイスを参考にし、
様々な道具があることを知っておくと、とっても役立つ。
とはいえ、日常的に使う一軍は、選び抜かれた精鋭にすべきで、
数を増やしすぎるのも良くないね。

ということで、メモしたものたちを挙げておく。

中でも、ジェットストリーム4&1は特に気になる。
4色ペン+シャーペンで、かつ書きやすいって最強じゃないですか!
買っちゃおうかなぁ。

この本で、日頃の小さい不満が解消されたり、
お気に入りの一品と出会えるかも!
オススメ度は★3つです。
文具好きの人、事務作業が多い人は、ぜひ。

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感想メモ:ハーバードで教える人材戦略

ハーバードで教える人材戦略―ハーバード・ビジネススクールテキスト
  • 著者: M. ビアー , P.R. ローレンス , R.E. ウォルトン , B. スペクター , D.Q. ミルズ
  • 発売元: 日本生産性本部
  • 発売日: 1990/09

★★★☆☆

HRM(Human Resource Management)、つまり人事システムは
経営にとっても大事なものなんですよ、ということを初めて説いた本。

出版から30年以上経った現在でも未だ色あせることのない、
間違いなく永遠の名著といえる。

あらすじで読む 世界のビジネス名著に書いてあったので実際に読んでみたのだが、
教科書的に書かれているので、決して読みやすくはない。
「ああアレ?読んだよ?」と言いたいだけちゃうんか、
という人は手にとってはいけない。

出版から30年経っても読まれているということは、当時は画期的であっても
今としては「当たり前のこと」として定着している、ということでもある。
当時は「Japan as No.1」という時代だったので、
「日本の人事システムを見習え!」的な部分もあり(終身雇用とか)、
読んで違和感は特にない。

が、もうちょっと噛み砕いて書いてくれたものの方が
取っつきやすくて好みです、というのが軟弱ものの私の意見です。
内容についてほとんど触れてなくてすみません。

すばらしい本なんだと思いますが、私にはまだ早かった。
という意味で、私のオススメ度は★3つです。
教養として知っておきたいのなら、
あらすじで読む 世界のビジネス名著のまとめで十分な気がします。

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