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感想メモ:「結果を出す人」の仕事のすすめ方

「結果を出す人」の仕事のすすめ方
「結果を出す人」の仕事のすすめ方
  • 著者: 美崎栄一郎
  • 発売元: アスコム
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2010/03/13

★★★☆☆

花王に勤務しながら、早朝勉強会などを主宰し、
ベストセラーの本も執筆するというスーパーサラリーマン、
美崎栄一郎氏の本。

この本は2、3個の顔がある。

1つ目は、美崎氏の一冊目の著作である、
「結果を出す人」はノートに何を書いているのか
をどのように作っていったかを、企画の段階から説明する、
「本の作り方体験記」という面。

2つ目は、その際に参考にした本を含め、
200冊の本を紹介しているという、
「ビジネス書の紹介本」という面。

3つ目は、タイトル通り「結果を出す人」である
美崎氏の考え方や行っていることを参考にするという、
「ライフハック本」としての面。

というように色々な味わい方がある、おもしろい本。

本を書こうと思っている人には
成功者の経験談というとして。

大多数の本を読む側の人にとっては、
気になったフレーズと内容から、
次に読む本を探す本として。

また、新しい仕事のやり方のヒントを拾う本として。

色々な楽しみ方がある本ですね。
ちなみに、これだけのことをやって、
どうやって時間を作っているの?
と思っていたら、
やっぱり家族との時間が削られてしまったとのことで、納得。
やっぱりそうなるのよね。

オススメ度は★3つです。
色々と参考になりました。

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感想メモ:カラダ・ボンヴォヤージ―三軸修正法の原理

カラダ・ボンヴォヤージ―三軸修正法の原理
  • 発売元: 柏樹社
  • 発売日: 1996/12

★★★☆☆

伊藤昇氏の「胴体力」は、シンプルでかつ効果の高い、
とても良いメソッドだと思うわけです。

その3つの動きと共通点が多いものとして、
「三軸修正法」というものがあると知り、
最初に読んでみたのがこの本。

500ページ弱と、かなりのボリューム。
しかし終盤に至るまで、ニュートン物理学についての話が多い。
運動量、慣性モーメント、角運動量、回転モーメント、
エネルギー、仕事、コリオリ力…
といってももちろん物理の本ではないので、
それらが身体にどのような影響を及ぼしているのか、
という視点から語られている。

そして最も知りたかった「三軸修正法」についてだが、
全20章のうち、20章目が「三軸修正法」について。
特に関連があるのは、最後の2章程度。
その2章の中に、参考になる部分が多かった。

このストレッチングという運動の効果は、
ロックされて縮んだままになった筋肉を、
本来の長さに戻す、という効果よりも、
むしろ、その部分に停滞していたリンパや静脈血を
移動させるという効果に期待するというものです。
「違和」を感じている部位は、必ず、
直達あるいは介達の、「力」が及んでいる可能性が高いので、
その部位に作用する「力」の所以を確かめ、
その「力」を減殺してから適切な処置をすべきです。

痛みが出ている部位が、痛みの原因であるとは限らない。
むしろ他の歪みが現れたというケースが多いということ。

カラダをムリに真っ直ぐにすると、
かえってカラダの機能を損ねてしまう。
真っ直ぐなカラダは、理想的な状態であり、
無理にガンバッテ、真っ直ぐにしていると、
かえって「歪み」がカラダに生じてしまう。

私の理解では、「三軸」とは躯幹(胴体)の動きを
・ヨーイング:左右のねじれ
・ローリング:左右の屈曲
・ピッチング:前後の傾斜

のやりやすさを分析するのが基本。

それぞれの動きをどちら側にしたときに呼吸が楽になるかで、
その人にとって楽な姿勢=機能姿勢を分析し、
三軸修正法で調整する、というもの。

この「機能姿勢」を維持したまま、息を吐ききり、
肛門を締めながら、全身に(頭の先から、手足の先まで)
隈無く力を入れ、全身の筋肉を収縮させます。
そのまま二、三秒耐えてから、一挙に脱力します。

このあたりは操体法に通じる所がありますな。
(参考:写真 図解 操体法の実際

個人的には、17章の「歪み」以降がおもしろかった。
他の本を読んでいないのでなんとも言えないが、
「三軸修正法」に興味がある人が最初に手に取る本として、
適切な選択ではなかったかもしれない。

とは言え、色々参考になりました。
オススメ度は★3つです。
他の本も読んでみたいと思います。

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感想メモ:斎藤一人 お金に愛されて百戦百勝

斎藤一人 お金に愛されて百戦百勝―お金を増やす「日本一簡単な方法」 (知的生きかた文庫)
斎藤一人 お金に愛されて百戦百勝―お金を増やす「日本一簡単な方法」 (知的生きかた文庫)
  • 著者: 小俣 貫太
  • 発売元: 三笠書房
  • 価格: ¥ 560
  • 発売日: 2005/05

★★★★☆

「ツイてる」の斎藤一人さんのお弟子さんが、
一人さんの言葉をまとめた本。

「ツイてる」というと運が良くなり、商売も繁盛する。
という話に「非科学的だ」という人もいるかもしれないが、
最近はポジティブ思考についての研究もされていて、
研究結果についての本も出ている。
ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則心のなかの幸福のバケツ

別に効き目がなくてもそれだけなんだし、
とりあえず試してみればいいんじゃなかろうか。
というような素直な気持ちで、
様々な教えを試してみるのが大事だそうです。

以下、メモした言葉。

10倍稼ごうと思ったら、10倍簡単にするんだよ。
たとえば、ひどく疲れているときに面倒なことが起こると、
ついため息が出てしまうことがあります。
そんなとき一人さんは、必ずこういうのです。
「ああ、おれたちって幸せだよね」
暗いことを言ったり、ついイヤなため息を出したりしたら、
最後を「幸せ」ということばで結ぶようにするのが、
自分の機嫌を取るコツです。

オススメ度は★4つです。
軽く読めて、それでいてハッとする言葉が多かったです。
日々反省ですなぁ。

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感想メモ:究極の文房具ハック

究極の文房具ハック---身近な道具とデジタルツールで仕事力を上げる
究極の文房具ハック—身近な道具とデジタルツールで仕事力を上げる
  • 著者: 高畑 正幸
  • 発売元: 河出書房新社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2010/09/16

★★★☆☆

文房具のプロ?であるところの「文具王」高畑氏が、
デジタルガジェットや整理整頓など、
様々なジャンルのライフハックを紹介している。

タイトルには「文房具ハック」とあるが、
対象は事務作業に限らず、
文房具以外のモノやテクニックも紹介されている。

いくつかモノや技をピックアップして紹介する。

  • メールの署名として定型文を用意しておく

やりますね。
よくつかう文章の単語登録も
繰り返し使うのであれば、一度5分をかけて
セットする価値は大あり。

ラベル作りというと、フォーマットの設定に謎の難しさがあるが、
PCでワープロソフトみたいな専用ソフトがあるのであれば、簡単に作れそう。
「キレイにはがせるラベル」とセットで欲しい。
電池入れ替えたりしなくてもいいしね。

ちなみに「仕事にすぐ効く 魔法の文房具」でも、
別の機種(P-touch 2430PC)が紹介されていた。
やっぱりいいなじゃないかな。

  • 見出し付け

今まではインデックスシールを使っていたが、
ポストイット フラッグインデックスにしようと思い立った。
シールだと、剥がしたくなったとき(主にスキャンするとき)に、
紙も破けることがあって不満なのだ。

以下は、メモしたところ。

私は、片付けができる人とできない人の最大の違いは、
モノの置き場所を決められるかどうかだと確信している。

そうかもしれない。
下手なところに仮置きすると、いつの間にか
手がつけられない状況になるんだよなー。

日常作業においては「面倒くささ」と実行量には
明らかに相関があり、しかも、それは、
連続的には変化しないということ。
面倒くささがあるポイントを超えた瞬間に、
実行量は激減。ほぼゼロになる。

これもよくわかる。
「めんどくさい」って実はものすごく大きなパラメータで、
なめちゃいけないんですよね。

最後に、心にしみた言葉を。

結局、ハックなんてものは小手先の技で、
最終的には何をどれだけアウトプットできるかが勝負だ。

まさに、その通りです。

こういった本の著者に共通していることは、
恐ろしいまでのこだわり、探究心。
そういったものに尊敬の念を抱きつつ、オススメ度は★3つです。
参考になりました。

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感想メモ:メールの超プロが教えるGmail仕事術

メールの超プロが教えるGmail仕事術
メールの超プロが教えるGmail仕事術
  • 著者: 樺沢 紫苑
  • 発売元: サンマーク出版
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2010/04/05

★★★☆☆

Gmail活用の入門書

著者は、15万部のメルマガを発行する精神科医の樺沢氏。
樺沢紫苑
一日500通オーダーのメールを処理する著者の、
Gmail活用術、というのがこの本の内容。

方針は、以下のようにオーソドックス。

  • フィルタとラベルを活用する
  • 削除しないでアーカイブ
  • あとで検索しやすいような件名をつける
  • スパムフィルターを鍛える

この本を手に取る人は、
「既にGmailを使っている/使い始めた人が、
より便利な使い方を学ぼうとしている」
というケースが多いだろうが、
既にある程度知識がある人にとっては、
やや物足りないかもしれない。

ちなみに、本書で紹介されている中で、
私もやっているオススメは以下の通り。

  • バックグラウンドで送信(Labs)
  • 受信トレイのプレビュー(Labs)
  • スターの使い方は「要返信」または「要処理」
  • ショートカット
    r, shift+r, a, shift+a, shift+c, g then i, x, e, !, #, ?
    くらいをよく使う

ちゃんとやっていなかったのでメモしたのは、以下点。

  • スパムフィルターを鍛えるため「連絡先」をちゃんと登録する
  • メルマガは+を付けたエイリアスアドレスで受け、
    ラベルを付けて受信箱をスキップする

ということで、便利に使おう、Gmail。
オススメ度は★3つです。

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感想メモ:迷ったときは運命を信じなさい

迷ったときは運命を信じなさい―すべての願望は自然に叶う
迷ったときは運命を信じなさい―すべての願望は自然に叶う
  • 著者: ディーパック チョプラ
  • 発売元: サンマーク出版
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2004/10

★★★☆☆

テーマは「シンクロニシティ」

シンクロニシティが起こったなら、
人生の好機が到来したと思ってください。
すべての偶然の一致が、
あなたがこの世に生まれてきた目的を果たせる人間に
成長していく機会を与えてくれるのです。

一番印象に残ったのは、上の部分。

何か偶然なことがあったときに、
「珍しいこともあるもんだな〜」と片付けてしまうか、
「これは何かのメッセージかな?」と考えて受け止めるかで、
その後の行動は変わってくる。

例え仮に、それが自意識過剰な妄想だとしても、
そこから意味を見出すことができ、
その結果として行動が変わるのであれば、
十分信じてみる価値はある。

行動しなければ何も変わらないのだから、
そのきっかけがなんであれ構わない。

ということで、「シンクロニシティ」という言葉を
頭の片隅にとめておき、何か偶然に気づいたときに、
思い出してみると良さそうだ。
カラーバス効果、というやつかな。

というような受けとめを私はしたが、
いろんな受け止め方がある本だと思うので、
気になった人はチェックしてみるとよいかと思います。
オススメ度は★3つです。

偶然をメッセージととらえ、チャンスを逃さないように。
気をつけて暮らしてみます。

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感想メモ:残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法

残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法
残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法
  • 著者: 橘 玲
  • 発売元: 幻冬舎
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2010/09/28

★★★☆☆

著者は投資の「黄金の羽根」シリーズの橘玲氏。
この本は、投資とは直接関係のない、
生き方の提案といった内容となっている。

  • 日本企業は、評判社会でできている
  • 評判がいい人が出世する
  • 評判は努力とは比例しない
  • 良い評判は築くのに時間がかかり、
    悪い評判は一瞬で広まる。

こういった仕組み上の問題から、
日本企業で生きていくと、多くの人が不幸になる構造になっている
というのが著者の指摘。
確かにそうである気がする。

おもしろかったのが、その補強のデータとして、
バブル期と現在の日本企業の従業員の会社への姿勢を比較し、
「日本人は昔から会社が嫌い」
としているデータ。バブル期だって会社が嫌いだったのね。
逆に意外なのが、むしろアメリカ人の愛社精神があるということ。
そうなのかー。

ムラ社会的な日本企業では、常にまわりの目を気にしながら曖昧な基準で競争し、
大きな成果をあげても金銭的な報酬で報われることはない。
会社を辞めると再就職の道は閉ざされているから、
過酷なノルマと重圧にひたすら耐えるしかない。
「社畜」化は、日本的経営にもともと組み込まれたメカニズムなのだ。

そんなカゴの中にいると窒息する。
外へ出よう、というのが著者の主張だ。
どうやって?というところは、実際に読んでみてもらいたい。

ただ、矛盾を感じるのは、前半の
「自己啓発は意味がない。
なぜなら自分は変えられないから」

としている部分。

そんなこと言ったら、著書が何を主張しようが、
読者は何も変わらないということにならない?
それでもいい、というのなら、この本は何のため?

頷ける部分と納得いかない部分のせめぎ合いの結果、
オススメ度は★3つとしました。
読み進められたし、結論については賛成なのですが、
前半の内容と矛盾するように感じてしまいました。

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感想メモ:突破者―戦後史の陰を駆け抜けた五十年

突破者―戦後史の陰を駆け抜けた五十年
突破者―戦後史の陰を駆け抜けた五十年
  • 発売元: 南風社
  • 発売日: 1996/10

★★★☆☆

著者は宮崎学。
という名前を聞いて思い出すのは、グリコ森永事件。
犯人とされていたような気がする。

という程度の記憶しかなかったのだが、
この本に書かれた半生を読んで、
犯人ではなかったらしいと初めて知った。
記憶はいい加減ですな…

宮崎氏は裏社会を生きてきた人だ。
日頃足を踏み入れる事のない世界の話は、かなり衝撃的だ。
ヤクザ同士の抗争の現場に居合わせたことのある人など、
ほとんどいないだろう。

いえ、特に居合わせたくはないです。はい。

で、そういう世界に生きてきた人というのは、
普通の人とはタフさが違う気がする。
しかしそれは、本で語られているように、
差別や犯罪、命の危険をくぐり抜けた代償として、
身につけなければならなかったもの。

日本人は甘い、タフさが足りないという意見がある。
しかし裏社会に生きる人たちは、
途上国に住む人たち以上にタフに見える。

過酷な環境に育てば、確かにタフにはなるだろう。
しかし恵まれた環境に育てば必ずスポイルされるわけでもない。
ものすごいタフな人たちもいる。
それは、過酷な環境に育ったからといって、
タフに社会を生き抜く人ばかり育つ話ではないのと同じだろう。

なんか話が遠くへ来てしまった。要は、
「治安の良い環境に生きるメリットを失わずに、
タフさを身につけるにはどうしたらよかろうか」

ということについて考えさせられましたよということ。

オススメ度は★3つです。
かなりボリュームがある本なので、
時間があるときに取り組むと良いと思います。

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感想メモ:アミ 3度めの約束―愛はすべてをこえて

アミ 3度めの約束―愛はすべてをこえて (徳間文庫)
アミ 3度めの約束―愛はすべてをこえて (徳間文庫)
  • 発売元: 徳間書店
  • 価格: ¥ 720
  • 発売日: 2005/09

★★★☆☆

アミ小さな宇宙人もどってきたアミ―小さな宇宙人に続く、
シリーズ最終巻である、第3巻。

メッセージは、これまで2冊と同じ、
「愛こそが宇宙の法」
いうもの。なんかこれだけ読むと強烈にうさん臭いが、
熱心に世界を良い世界にするために説いているので、
そういう心配はいらないです。

感想は、やはり前作前々作と同じ。
書いてあることはすばらしいし、
実現したらステキだと思う。

でも、どうやったら実現するのかなぁ、とか、
論理的な矛盾点を指摘したくなっちゃったり。
スレちゃったのかしら。

やはり、世界に対するロマン性が冷めきっていない、
子供か若者の時期に読む方が、
余計な雑念なくメッセージを受け取れるのではないかと思う。

ちなみにタイトルは、イラストを描いている
さくらももこの提案だそうだ。

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感想メモ:ロスト・シンボル 上・下

ロスト・シンボル 上
ロスト・シンボル 上
    著者: ダン・ブラウン

  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2010/03/03
  • 発売日: 2010/03/03
ロスト・シンボル 下
ロスト・シンボル 下
    著者: ダン・ブラウン

  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2010/03/03

★★★☆☆

ダ・ヴィンチ・コード」のダン・ブラウンの作品。
今度の舞台はワシントンDCで、お題はフリー・メイソン。
主人公は「ダ・ヴィンチ・コード」と同じラングドン教授。

小説なので内容に触れるとネタバレになるので説明しないが、
さすがの力量で、どんどん読み進めてしまう本になっている。

生粋の日本人であるところの私としては、
フリー・メイソンとか言われてもピンと来ず、
ウンチクを十分楽しめない部分があるのが残念。

読み進めていると、
「これってどれくらい現実なの?」
という疑問が湧いてくると思いますが、
まぁ、よくわかりません。
ネットで調べると、陰謀説とか色々楽しい情報が
出てくると思います。Let’s dive!

腕の確かな著者による娯楽小説として、
気楽に楽しむとよろしいのではないかと思います。
オススメ度は★3つです。
映画映えしそうな感じでございました。

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