- 人生で学んだ一番大切なこと。
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- 発売元: PHP研究所
- 発売日: 2003/01
★★★★☆
人生の年輩たちへのインタビューから抜き出されたエッセンス集
老人福祉を専門年、お年寄りへのインタビューをライフワークとする著者が、
過去に聞いた話の中から選りすぐった言葉を集めた本。
「生き方」「時間」「結婚」「憂鬱」「仕事」「老化」など、
テーマごとに整理されている。
どの言葉も、その人が長い人生を通じて学んできたことであり、重みがある。
内容も確かに興味深いのだが、さらに印象深かったのは、
60歳、70歳を超えてからも、人生が大きく変化している人が多いことである。
そしてその変化は、きっかけが内的な要因か外的な要因かに関わらず、
気持ちの変化による部分が大きい。
自分も含め、大人になるとそう簡単に心は変えられないと思っている人は多い。
確かに他人の心を変えるのは難しいかもしれないが、自分の心を変えるのは、
自分次第であり、いつでも可能なのだと感じた
本書には様々なお年寄りの言葉が登場する。
前向きに生きてきた人、前向きでなかった人、様々である。
数十年という長い期間をどう生きると、どういう人生になるのか。
人が一生かけても一度しか試すことができないことを、
数多く学ぶことができる。
以下、メモ。
- 年をとると、言い訳をして嫌なことを先のばしにすることができなくなるんだ。
- 結局ね、誰も人生の意味なんてわからないってことに気がついているんだ。
気付くのに長い時間が必要なこともあるが、
反面教師として気をつけることができそうなこともある。
様々な考え方を持つお年寄りの言葉が揃っているので、
自分に影響がある部分は少なくなるかもしれない。
何となく気が重いときに、サラッと読むとよいと思う。★4つ。
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