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感想メモ:はじめてのGTD ストレスフリーの整理術

はじめてのGTD ストレスフリーの整理術
はじめてのGTD ストレスフリーの整理術
  • 発売元: 二見書房
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2008/12/24

★★★★☆

GTDの入門書に最適

 日々、やらなくてはいけないことは多く、時間は限られている。
自然、積み残しは増えていき、何をしようとしていたか、
何から手を付けるのが良いのか、わからなくなってしまう。
忙しくなればなるほど、悪循環になる。

 そんな頭の中身を整理するのが、GTD(Getting Things Done)である。
一言で言えば、高機能のTodoリスト運用法である。

 Todoリストといえば、「重要」「緊急」の二軸を取って分類したり、
A,B,Cで優先順位づけをしたりするのが有名な方法である。
私もこれらの方法を試していたが、Cの項目がいつまでたっても手が付かなかったり、
「緊急」で「重要」なものしかできなかったりして、これでいいのかと不安を感じていた。

 GTDの考え方では、タスクの優先順位付けはしない。
そして仕事とプライベートも分けない。
すべてのタスクは同じプロセスで処理し、実行する。
GTDの仕組みについては、他のサイトや本を参照して欲しい。

 問題としては、一度流儀を身につけるまでのハードルが高いこと。
慣れれば半自動でこなせるようになるのだが、最初は苦労するかもしれない。
良い点としては、一度システムを構築してしまえば、
やることが整理されているという心の平安を得られるということ。

 同じ本の翻訳で『仕事を成し遂げる技術―ストレスなく生産性を発揮する方法』
という本が昔に出ているが、GTDに興味があって読もうとしたにも関わらず、
読みにくくて読めなかった。そこで本書にチャレンジしてみた。
監訳は「百式」の管理人田口氏で、デザインがほぼ一新されている。
イラストも文章もわかりやすくなっていて、読みやすかった。良い本。★4つ。

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感想メモ:脳が冴える15の習慣

脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)
脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)
  • 発売元: 日本放送出版協会
  • 価格: ¥ 735
  • 発売日: 2006/11

★★★★☆

 なんとなく頭がぼんやりしている・・・
集中力や思考力が落ちてきているように感じる・・・

 そんな状態を改善するのは習慣の改善である、
と脳神経外科医の著者は語る。
本書では、IT化により酷使される現代人の脳を改善する、
「時間的にも経済的にも負担にならない」脳に良い15の習慣が
紹介されている。

 以下、内容のピックアップ。

  • 毎日自分を小さく律することが、大きな困難にも負けない耐性を育てる
    →前頭葉の体力をつける
  • 夜の勉強は中途半端にやれ
    →寝ている間に情報が整理される
  • 時間の制約は判断を効率化させる
    →自分で締め切りを作る
  • 一日の行動予定表を書く
  • 問題解決に至るプロセスを書く
    書くことで脳内で組み立てようとしている情報を視覚化するのは、
    前頭葉の仕事を助けることになる
  • 些末な選択・判断を効率化させるルールを持っておくと、脳の力を有効に使える
  • 物の整理は思考の整理に通じている。忙しいときほど片付けを優先させよう
  • 脳の健全な働きを保つには、目を動かして積極的に情報を取ることが必要
    →一時間に一回は上下左右だけでなく遠くを眺める
  • MRで脳の画像検査をする

 うれしいことに、かなり実践していることが書かれていた。
お墨付きをもらえたような自信になった感がある。

 気をつけようと思ったのが、目を動かすこと。
これは意識しないとできない。
しかし、メガネをかけていると焦点がある視野が狭まるので、
目を動かしにくくなると思う。
とはいえ、メガネをかけていると脳の働きが鈍くなる、
というような話は聞いたことがないので、あんまり関係ない?

 日常の習慣を変えるべき、という考え方は同意。
そういう意味ではlifehack本とも言える。
目次も章毎のまとめもあり、内容を把握しやすく読みやすい本だった。
★4つ。

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感想メモ:やる気のスイッチ!

やる気のスイッチ!
やる気のスイッチ!
  • 発売元: サンクチュアリ出版
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2008/11/21

★★★★☆

やらなくちゃいけないことはあるのにやる気が出ない…
決心して始めたけれども、長続きしない…
そんなとき、どうすればいいのだろうか?

本書では、「夢実現プロデューサー」山崎拓巳氏が、
「やる気」を出したり、長続きさせるための「スイッチ」を紹介している。
山崎氏のこれまでの足取りについては「山崎拓巳の道は開ける」に書かれている。

その「スイッチ」の内容の例は以下のようなもの。

  • 夢は過去完了形
    夢は実現した姿をイメージする、の発展形
    達成してから2、3年は経つという落ち着いた気持ちをセッティングする
  • モヤモヤは原因をすべて書き出す
    文字に起こすと大したことなかったりする
    解決したすっきりした気分を想像してから取り組む
  • 過去は変えられる
    過去は解釈だから、というのはどこで読んだのか…
  • 意識への問いかけ方
    「どうしてないか」ではなく「どうしたらうまくいくか」にする
  • 変化はゆっくり、ひたすら反復
  • セルフイメージを上げるには、目指す人になったふりをして暮らしてみる
  • 悩みは解決されたときの気分を想像する
  • もしも自分欲求だけでは、心が動かなくなったら、「公」を加えたらいい。
    「欲」+「公」=「志」
  • やる気の正体は「集中」であって「興奮」ではない。
    興奮してテンションを上げるのではなく、集中して、「テンション高めの平常心」をキープする。
  • 目の前の小さなことを、ものすごく丁寧にはじめる。
    →作業興奮
  • そんなときは、自分をだましだまし、うまくちょろまかしてその気にさせる
  • 「やりたいこと」を探そうとしてもなかなか見つからない。視点を変えて「役に立てること」を探し始めると答はすぐにみつかる
  • 日常生活には「やらねばならないこと」が無数にあるが、その一つ一つに対して丁寧に、全身全霊で取り組んでいくことだ。必ず「ああ、このことが好きだな」と思うことが見つかる。
  • 落ち着く
    手首から先の力を抜く→肩の力も抜ける
    ゆっくり呼吸
    動作をわざとゆっくりに
  • 嫌いな人から学ぶ
    「この人のここが嫌だな」と感じたらこの要素と同じものが、自分にもあるんだと気づこう。

 読んで気付く人もいるだろうが、決して彼のオリジナルばかりではない。
ナポレオン・ヒルや脳科学や潜在意識やNLP的な内容が集められている、
というイメージの方が正しいだろう。
逆に言えば、そういうノウハウを一ヶ所で学ぶことができる。
上に挙げたような本を読めば、本書の内容と出会うこともあるだろう。

 というように様々なコツ(lifehackと言ってもいいと思う)がまとめられているので、
自分に合うと感じたものを試してみると良いだろう。★4つ。

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感想メモ:山崎拓巳の道は開ける

山崎拓巳の道は開ける
山崎拓巳の道は開ける
  • 発売元: 大和書房
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2006/02/22

★★★★☆

「夢実現プロデューサー」の山崎拓巳氏。
山崎拓巳公式サイト:凄いことはアッサリ起きる

 彼の人生は熱い。
 22歳での起業。現在は3つの会社の運営。
本業以外にも画家ではないのにNYでの個展を開き、
現在は講演やセミナーなどを年間200件以上こなし、
述べ150万人以上にスピーチをしているとのこと。

 この本では、著者の実体験をなぞりつつ、
人生を切り開くためのヒントが書かれている。
具体的には以下のようなもの。

  • メンターを持つこと
  • 自分の可能性に自分でフタをしないこと
  • チャンスを受け入れる準備をする
  • 既に起きた気持ちで生活すると現実がついてくる
  • 成功者と会う

 このあたりの話は、本田健氏が言うところとも重なる部分は多い。
それだけ多くの人が感じていることだということなのだろう。

 しかし本書を読んで一番感じるのは、
山崎氏が非常に密度の濃い人生を送っていること、
その人生は、様々な人との出会いを求め、出会い、
その出会いから成長を遂げることで成り立っていることだった。
自分をふり返ると、出会いは求めないと与えられないと反省した。

 人生のヒントとして読むこともできるし、著者の人生物語として読むこともできる。
個人的には、後者としての意味合いを強く感じつつ読んだ。
サラッと読めるが、心に残るものがある本。
ちなみにデール・カーネギーの名著「道は開ける」とは別の本なので注意。
★4つ。

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感想メモ:一冊の手帳で夢は必ずかなう

一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法
一冊の手帳で夢は必ずかなう – なりたい自分になるシンプルな方法
  • 発売元: かんき出版
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2004/03/24

★★★★☆

 手帳はとても便利なツールで、いろいろな使い方がある。
スケジュール管理だけでなく、TODOリスト、買い物メモ、
行動指針や目標を書く人もいるだろう。
この本では、手帳を夢を叶えるためのツールとしての使い方を紹介している。

 考え方自体は、他の本でも語られているように、

  • 目標を決める
  • その目標を紙に書いたり口に出して、潜在意識化させる

というもの。
そのツールとして、常に持ち歩き、良く目を通す手帳を使うのである。

 著者は、GMO創業者の熊谷氏。
彼が企業を志したのは20歳の時。
「35歳までに会社を設立、上場」という夢を手帳に書き、
実際に達成したのは35歳1ヶ月だったそうだ。

 本の前1/3が夢の実現についての手帳の使い方。
夢手帳、行動手帳、思考手帳について。
残りは仕事術、情報整理術、時間管理術などについて。

  • できない日があっても、できる日もある---手帳があきらめずに挑戦する気持ちを持続させ、年表が計画とのズレを埋めるための努力を促してくれます。
  • MTG TODOリスト
     …項目の左に□を書いてチェックボックスにする
  • いずれにせよ、頭に対して”放任主義”でいると、物事のポイントを捉えた集中思考が妨げられます。
  • (怪物経営者について)私がお会いしたみなさんに共通しているのは、やはり夢や目標を信じ、高いモチベーションを維持して、コツコツと努力をしておられることでしょう。
  • 一件につき、一リフィルにまとめる。

 頷ける内容が多かった。
例えば「思考の集中を中断する要素をシャットアウトする」などは、とても同感である。

 他には、「私の時間創造術」の「ながら行動」の徹底っぷりがすごい。

  • 「消耗品は高い安いにかかわらずまとめ買い」→買いにいく時間節約
  • 手帳をチェックしながら、トイレで用を足す
  • コーディネートを考える時間がもったいないのでポラロイドで撮って貼っておく

など。ここまでやると人生ゆとりがなくなったりしないだろうか・・・

 私は、自分の忘れっぽい脳みそを全く信用していないので、
記録は手帳に頼りまくりである。
そんな手帳依存度の高い人にオススメの方法。
ちなみに、バイブルサイズの手帳が必要とのこと。
★4つ。

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感想メモ:お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ!

お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ!
お金でなく、人のご縁ででっかく生きろ!
  • 発売元: サンマーク出版
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2003/06

★★★★☆

 著者の中村氏は、ものすごくでっかく生きている。
誰が、23歳で返すあてがない2億円の借金をできるだろうか?
誰が、その2億を借りるのに長者番付の上から順に「お金貸して」と
頼みに行くだろうか?
そして誰が、実際に借りることができるだろうか?

 確かに、でっかく生きている。
そして、確かにそのように生きる可能性は誰にも開かれている。
しかし、中村氏のように生きられる度胸がある人は一握りだと思う。

 中村氏の度胸はどのように育まれたのだろうか?
氏の半生を読むと、持って生まれた気質にプラスして、
家庭環境と仕事の環境の両者が加わった結果だと思われた。

以下、メモ。

  • 「人を動かすのは情熱なんだな。知識も脳力も資格も方法論も関係ないのだ」と。
  • 「いいこと言うな」と思ったら、即実行が、僕の信条なのです。なぜなら、今日できないことは十年たってもできないと思うからです。
  • 最後の目標にたどりつきたかったら、目標を具体化したうえで、そこに本能をくすぐることをちょっとだけ付け足しておくと完璧です。そうすると、絶対に達成したくなります。
  • 「こうしなければならない」と思いながらやることには、お客様は決して喜んではくれないからです。

 他には、目標設定について、ボウリングのピンと三角マークのスパットにたとえて、
目標と目的には少し誤差があると語った人の話も印象に残った。

 中村氏のような激しい生き方をマネするのは、難しいかもしれない。
しかし、その接客の心構えを学ぶことは、誰にでもできる。
そういう視点で見るのであれば、学べることは多い本である。
★4つ。

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感想メモ:松永真、デザインの話。+11

松永真、デザインの話。+11
松永真、デザインの話。+11
  • 発売元: ビー・エヌ・エヌ新社
  • 価格: ¥ 2,205
  • 発売日: 2004/09/10

★★★★☆

松永真氏。
掲載されている作品を見ると、「日常性の美学」という言葉通り、
誰しもどこかで目にしているデザインたち。

その道ではとても有名なのだろうが、一般の人はあんまり知らない。
音楽における菅野よう子のようだ。

松永氏のデザインの受賞歴は、国内外問わず華々しい。
デザインという個性を競う業界の中においてすら、
彼を際だたせるものは何なのだろうか。

答えは、デザインにかける情熱と、対象をデザインする意味を考え抜く
姿勢ではないかと思えた。
それは、仕事に対する姿勢としても現れている。

  • つまらない約束は破るのではなく、まずサッサと果たしてしまう。
    その後に本当に自分のやりたいことを実行する。
  • 具体化したディテールを獲得して反論を実証することが最高の反発であり、
    そのことこそが、まさにデザインの意思表示だと思うのだ。
  • 誰に何を言われようと「今、自分にとって新鮮な」
    私にとって作品を作る目的が賞をいただくことでなかったからだろう。

以下雑感。

世の中は、デザインについて二分化していると感じる。
意識している人は常にしているし、していない人は全くしない。
デザイン意識があるものとないものの差が激しすぎる。

なぜデザイナーがデザインすると、妙な形で妙な値段になるのか。
逆に、なぜ日用品はセンスのないデザインが多いのか。
この本を読んで、それはスポンサーの有無なのだろうと思った。

一方で松永氏のように、日常品のデザインに対しても、
意味を突き詰めて考え、魂を吹き込んでいる人もいるとわかった。
日常を囲むデザインには、もっとセンスが良くなってほしい。

などと、デザインセンスのかけらもない自分が
しゃあしゃあと言うの図ここにあり。
★4つ。

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感想メモ:もう、不満は言わない

もう、不満は言わない
もう、不満は言わない
  • 発売元: サンマーク出版
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2008/06/05

★★★★☆

 自分が不平、不満を言っているのに気付いたら、
片手にはめた紫のブレスレットを逆の手に移す。
21日移し替えずにいられたら成功ーーー

 アメリカのキリスト教の牧師が始めた活動が、世界中に広まっている。
下のサイトで申し込めば、誰でもこの紫のブレスレットを送ってもらえる。
本には無料とあったが、申し込みが多いためか現在1$/個となっている。
http://www.acomplaintfreeworld.org/

 それで、不平不満を言わなくなると何が良いのだろうか?

 まず、人間関係が改善する。
いつも不平不満を言っている人と、文句を言わない人。
どちらの人と一緒にいたいか考えれば、当然だ。

 次に、考え方が変わる。口にする言葉というのは、精神にも大きな影響を与える。
「もうダメだ」と毎日1000回唱えれば、生きていく気力がどんどんなくなるはずだ。
逆に「ありがとう」と毎日1000回唱えれば、色々なことに感謝することができる、
幸せな精神を手に入れることができるだろう。

 結局、口にすることを変える習慣を付けることで、
考え方が変わり、生き方が変わる。こういう仕組みなのだろう。
こういうことを言っている人は多いし、実際そうなのだろうと思う。

 私も不平不満はなるべく言わないようにしているが、
その考えを新たにした。良い本。★4つ。

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感想メモ:デザイン魂 (トム・ピーターズのマニフェスト 1)

トム・ピーターズのマニフェスト(1) デザイン魂 (トム・ピーターズのマニフェスト 1)
トム・ピーターズのマニフェスト(1) デザイン魂 (トム・ピーターズのマニフェスト 1)
  • 発売元: ランダムハウス講談社
  • 発売日: 2005/09/10

★★★★☆

 ドラッガーと並び称される(という人は少なくないが)
トム・ピーターズがデザインの重要性について熱く語る本。
必然的に、この本自体のデザインも相当凝っている
(一部黒地に濃い字で読みづらかったりするが)。

 「エクセレントカンパニー」の頃とは大分雰囲気が変わっている。
といっても悪い意味ではなく、むしろその前面に押し出された
熱いメッセージは、人に伝染し感化する力がある。

 それに「デザインにもっと気を使うべき!もっとこだわれ!」
というメッセージはとても共感できる。
常に心がけていたいものだ。

 ここで言われている「デザイン」とは、物理的な製品のものとは限らない。
いわゆる「user experience」やブランドのデザインも含まれている。
Appleは製品のデザインだけでなく、user experienceやブランドの
デザインも含めて優れている企業だ。

 個人的には、マニュアルを読まなくても使いこなせる製品、
あるいは読むのが苦痛ではないマニュアルに出てきて欲しい。

 以上、よいデザインがあふれる世界を祈って★4つ。

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感想メモ:勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力

勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践
勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践
  • 発売元: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2008/06/15

★★★★☆

 「知識-理解-応用-分析-統合-評価」というブルーム博士の思考の六段階モデル(3つにすると「空-雨-傘」)を元に、ビジネスと必要とされる7つの「力」を説明している。要するに、戦略系コンサルタントが使う知識の基礎を紹介している、「地頭力」に似たスタイルの本。

 基本的フレームワークを21個紹介しているページは、カラー図とともにまとまっているので覚えておくとよいと思う。切り抜いて持ち歩くために作られているのかと思った。「力」については、「地頭力」と比較しながら読むと、理解が深まるかもしれない。

 さすがアウトラインもしっかりしているし、内容の説明も簡潔である。その一方で、一つ一つの項目の解説が少なく、数が多すぎる気がする。こういった本は、読んだ知識を日常的に利用する習慣を付けてこそ、初めて意味が出てくる。それには内容が盛り込まれ過ぎている印象があるということだ。

 ということで、★4つ。勝間さんの本では、10倍シリーズの方が印象が強かった。

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