「★★★★」カテゴリーアーカイブ

感想メモ:断る力

断る力 (文春新書)
断る力 (文春新書)
  • 発売元: 文藝春秋
  • 価格: ¥ 945
  • 発売日: 2009/02/19

★★★★☆

今を時めく勝間和代さんが語る処世術。

タイトルから、内容は
「なんでもかんでも言われたことをOKしてると、
便利にこき使われてすり減って自分の時間がなくなって
成長もしないし良くないYO!」
という感じだと予想した。だいたい合ってた。

彼女自身、マッキンゼー時代の30代半ばまでは、
断ることを知らない超優等生だったが、
激務でかなり精神的にヤバいところまで行っていたらしい。

しかし断ることを覚え、自分の武器を磨くことに力を注ぐことなしに
今の状態はないだろう、とのこと。

  • ある意味、私は「断る力」を身につけるまで、
    「コモディティ」すなわち、他人でも十分に代替がきく
    汎用的な人員だったと思います。
  • 自分に時間を使わないと、頭も使えませんから、
    頭を相手に任せて、自分は手足として「動く」ことになります。

  • いずれにしても、ふだん私たちが生活し、
    能力を発揮していく中で、
    「すべての人に好かれる必要」
    はないのです。あるいは、そのこと自体、不可能なのです。
  • 「不得意」なものは放っておく割り切りと強さが必要

当然、なんでも断る人はただワガママなだけなので、
自分の強みを活かせる仕事に集中して成果を出すことが必要。
そして弱みを克服するより強みを伸ばす方が簡単かつ効率がよいので、
まず自分の強みを知りましょう、と。

以下個人的な見解。
自分の信念に従って行動した結果、嫌われるのは納得できる。
しかし、人に合わせるために行動した結果、嫌われるのはやり切れない。
従って、自分が信じるところを行動した方がよいと思う。
それには、まず自分が信じるところがないといけない。
自分にとって何が一番大事か。考えておきたいものだ。

内容にはとても共感できた。
全員に好かれることはできないので、
誰かしらからは嫌われることを覚悟しておくべし。
良い本。★4つ。

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感想メモ:サービスの底力!

サービスの底力!―「顧客満足度日本一」ホンダクリオ新神奈川が実践していること
サービスの底力!―「顧客満足度日本一」ホンダクリオ新神奈川が実践していること
  • 発売元: PHP研究所
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2005/02

★★★★☆

カルロス・ゴーンも視察したという、
ホンダの販売店ホンダクリオ新神奈川。

8年連続顧客満足度No.1という記録を持つこのお店は、
他のお店とどんな違いがあるのだろうか?
社長の相澤氏が語る秘密とは?

読んでみると、特に奇をてらったことをしているのではない。
基本に忠実に、しかし徹底して行っている。
その結果が、他に追随をゆるさない結果に繋がっているのだろう。

相澤氏は、とにかく「厳しいオヤジ」という感じ。
気になるところはとにかく厳しく言う。
その結果、出て行く社員も多い。

しかしその大半が戻ってくるという。これは珍しい。
社長の言葉は、嫌がらせなどではなく心から出ているからなのだろう。

  • だから私が、「顧客満足はお客様のためではない」ってことを言うと、
    皆さん何を馬鹿なことを、と思われるようですね。
    じゃあ誰のためにそんなことをやっているんだ、っていいますと、
    これ、「自分のため」なんです。
  • お客さまは神様ではなく弱者
  • こっちも意地になって、十回、二十回と行ってダメで、
    もう次ダメだったら諦めようと思った三十回目でOK
  • 3Sではなく30S

サービス業に関わる人は、読むと得るところがあると思う。
自分の周りを見るだけでなく、他社、他業界をヒントにするのがよさそう。

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感想メモ:私に売れないモノはない!

私に売れないモノはない!
私に売れないモノはない!
  • 発売元: フォレスト出版
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2004/05/19

★★★★☆

一日24時間で18台、一月で174台、年間1425台の車の販売という
ギネス記録を持っているジョー・ジラード氏。
彼がセールスについて語っている。

彼は1928年生まれで、引退したのは1978年。
当然、インターネットや携帯などという物はない。

しかし。
彼のセールスの秘訣は口コミなのだ。

店を訪れる新客は取らなかった。
当時の私の顧客は、私を指名してくる人だけだった。一人残らずである。
そして車を買ってくれた10人のうちおよそ6人は、前にも一度は
買ってくれたことのある人だった。

リピート率が非常に高いため、一度膨らんだ顧客リストが
常にセールスを産み続けていたのだ。
その秘訣として著者が言うのが、「ジラードの250の法則」である。

人は誰でも、結婚式や葬式に招待するくらい大事な知り合いが
250人いる。250人もだ!
(中略)
週に50人の人と会い、そのうち2人だけが私の接客に不満を持ったとする。
たった二人でも、その二人の影響を受ける人は、
一年後には5000人くらいにはなるだろう。

一人の客に嫌われることは、あと250人の客に嫌われること。
つまり、たった一人にでも背を向けさせたら、少なくとも250人には
悪いウワサが伝わるリスクがあると考えろということだ。

他には、とにかく多くの潜在顧客の目に自分の名前を触れさせている。
こんなことまでやっている人はそういないだろう。

私はスポーツ観戦中に、盛り上がる場面で名刺をばらまくことでも知られている。

インターネットがないので、ダイレクトメールも当然最大の武器だ。

配達されたかどうかではない。ジャンクメールの山に埋もれずに、
開封され、読まれ、自分の名前が話題に上り、記憶されることが肝心なのだ。

これはe-mail時代になってもまさに同じだ。
以下、メモ。

  • 約束は守る。それが愛されるコツ。
  • 真実を言っておけば間違いない。
    ただし、相手を喜ばせるための多少の脚色は必要だ。
  • 客をよく見、よく聞いて、自分を語らせるようにすることだ。
    そうすればクロージングに向けて心を開いてくれる。
  • セールスに出会い、セールスというものがわかるようになって
    初めて本当に好きで、やめたくないものを見つけることができた。
  • 常に新しいことを試し、今のやり方を評価する新しい方法を
    探し求めるべきだ。
  • 肝心なのは、どんな店に勤めるかやどんな商品を扱うかではなく、
    顧客にどう接するかだからだ。

30年以上前の本だが、セールスという仕事の本質は
今をもって全く変わっていないことがよくわかる。
また、どの世界でもトップの人というのは、
仕事にかける情熱が人並みはずれているということも変わらない。

彼が今の時代にいたとしても、やはりトップクラスのセールスマンに
なっているのだろう。
おもしろかった。★4つ。

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感想メモ:「場回し」の技術

「場回し」の技術 (光文社ペーパーバックスBusiness)
「場回し」の技術 (光文社ペーパーバックスBusiness)
  • 発売元: 光文社
  • 価格: ¥ 1,000
  • 発売日: 2009/07/18

★★★★☆

会議、飲み会、チームでの仕事など、複数の人の力をうまく引き出す。
そんなスキルは、ビジネスに限らず様々な場面でとっても重要だ。
では、そのスキルは、先天的なセンスのようなものなのだろうか?

著者は、様々な業界の優れた「場回しの達人」へのインタビューや、
実際に彼らがコーディネートする場を体験することで、
学ぶことのできるスキルとしてまとめてくれている。

  • それは……「”人”と”情報”がたくさん集まる状態をキープしている」という点だ。
  • 「場回し」をうまくやるには、例えば以下のようなものは必要ない。
    非凡な才能、カリスマ性やオーラ、財力
    必要なのは、やさしさ、気遣い、その方法をやり続ける粘り強さ、くらいである。
  • 彼は、その場にいる全員の気持ちを「ON」にすることに意識を集中し、
    うまく「回して」いるのだ。
  • 新しいことを始めようとすると、最初は7〜8割が反対します。
  • 北原照久さんは、自著の中で、夢をかなえる秘訣の1つをこう書いている。
    「夢を、楽しそうに、うれしそうに、情熱的に語る」こと。

この本のおもしろいところは、スキルの紹介だけに留まらず、
著者が紹介されている技術を試し、その感想を書いているところ。
実際に試したらどういうところが難しいのか、読者も疑似体験ができる。

モデレーターをする機会があったら、いくつか良さそうなものを試してみて、
うまくいったら身につける、というような使い方が良いのではないかと思う。
個人的には、飲み会と会議のやり方にヒントを得た。
「ウケる技術」と共に、とても実用的な本だと思う。★4つ。

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感想メモ:人間性の心理学

人間性の心理学―モチベーションとパーソナリティ
人間性の心理学―モチベーションとパーソナリティ
  • 発売元: 産能大出版部
  • 価格: ¥ 5,250
  • 発売日: 1987/03/10

★★★★☆

「マズローの欲求階層説」で有名なマズローさんの本。

この500ページを超える本は、対象は欲求だけではなく、
動機付け、神経症、心理療法などかなり幅広い。

欲求階層説は有名なので、どこかしらで聞いたことがあるだろう。
以下のようなものだ。

  • 欲求の5段階のヒエラルキー構造
    生理的欲求
    →安全の欲求
    →愛の欲求
    →自尊心の欲求
    →自己実現の欲求

詳細はWikipedia参照→自己実現理論 – Wikipedia

実際に読んでみると、この5段階は絶対的な順序ではないようだ。
人によって前後したり、あるものが強かったり強かったりするらしい。

欲求について、他にも以下のようなことが書かれていた。

  • 高次の欲求は、系統発生的にも、
    個体発生的にも、後から発達したもの
  • 高次の欲求ほど緊急性は低い
  • 高次の欲求を満足することにより、望ましい主観的結果
    ー真の幸福、平静さ、内的生活の豊かさーがもたらされる
  • 高次の欲求の満足は、低次の欲求よりも自己実現に近い

この自己実現を達成した「自己実現的人間」が
どのような特徴を示すについても、
かなり詳しく説明されていた。

上で触れた通り、欲求以外についてもたくさんのことが書かれている。

  • 充足状態は結果として、必ずしも保証された幸福とか
    満足の状態になるとは限らない
  • 欲求が満たされることも、満たされないことも、
    性格形成に影響を与える
  • 幼児期における愛の剥奪は病気を引き起こす。
    これらの病気は、子供のうちには慈悲と
    愛情のこもった親切心を与えることで治療できる

ということで、人間の心理に関する様々な考察が
盛りだくさんに提供されている。

なにしろボリュームがものすごいので、
軽い気持ちで手に取るのは難しい。
心理学に興味があり、かつ時間と気力があって、
初めて立ち向かえるだろう。

内容は文句なしに充実しているのだが、
そんな訳でかなり手強いので一個減らして★4つ。

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感想メモ:非常識な成功法則

非常識な成功法則―お金と自由をもたらす8つの習慣
非常識な成功法則―お金と自由をもたらす8つの習慣
  • 発売元: フォレスト出版
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2002/06

★★★★☆

「60分間・企業ダントツ化プロジェクト」「口コミ伝染病」
「あなたもいままでの10倍速く本が読める」「成功者の告白」など、
数々のベストセラーを生み出している神田昌典氏。

外務省のキャリア官僚からMBA取得、米家電メーカー、
コンサルタントを経て、ダイレクト・マーケティングの大家へ。
今や文句なしの成功者である。

彼が語る成功の秘訣とは?
それを、8つの習慣として紹介している。

「非常識な」というのは、他の成功本と違う、という意味だろう。
しかし、その差は序章では見られるものの、他の章は
あまり非常識という感じはない。
他の本で触れた内容もあったので、その分すっきり頭に入った。

私がメモしたのは以下の部分。

  • まずは「お金」に優先順位を置く。次に必死になって「心」を磨く。
    この2ステップを意識する
    →「心」→「お金」よりも早い
  • 良い目標は、その実現に向かってあなたを自動操縦する。
    悪い目標は、障害が生じ、挫折しやすい
  • やりたくないことを明確にする
    →やりたいことの中にもやりたくないことが混在する
  • 目標を紙に書き、常に持ち歩く
    →潜在意識に繰り返しインプットされる
  • 自分に都合の良い肩書きを作る
    →自分に対するラベリング
  • テープ+フォトリーディングでインプット
    →耳は空いている時間は多い
  • 殿様セールス
    →パレートで言う2割の顧客に集中する
  • お金を溺愛する
    →お金に対する悪いイメージをなくす

テープは、今なら音声ファイルだろうが、かなり強力なツールだと感じる。
頭に、本で読むのとは違った入り方をするからだ。
本を読んで気に入ったら、耳から聞いてみると、
より印象が強まり、定着しやすくなるだろう。

神田氏の本はどれも安定しておもしろい。
本書も良い本だった。★4つ。

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感想メモ:ママのためのシュタイナー教育入門

ママのためのシュタイナー教育入門
ママのためのシュタイナー教育入門
  • 発売元: 春秋社
  • 価格: ¥ 1,785
  • 発売日: 2008/11

★★★★☆

ドイツのシュタイナー教育の学校のベテラン教師が、
日本の母親たちへ語りかけるアドバイスという形式になっている。

「シュタイナー教育入門」とあるが、
あまりシュタイナー教育の特徴については述べられていない。

それよりもむしろ、
・子供のことを気にするには、それ以前に母親が
 自分のことを大切にしなくてはいけない
・母親が一日15分でもリラックスできる場所/ものごとを持つと良い
といった一つ一つのヒントが心にしみる。

育児中の親が読むと、気張らずに心が軽くなる本だと思う。
★4つ。

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感想メモ:本を読む本

本を読む本 (講談社学術文庫)
本を読む本 (講談社学術文庫)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 945
  • 発売日: 1997/10

★★★★☆

「本を読む」ことについてもう一度考えてみる

本書では、読書を4つのレベルに分けている。

  1. 初級読書
  2. 点検読書
  3. 分析読書
  4. シントピカル読書

1.は、読んだ内容を理解することができるという、読書に必要最低限のレベル。
2.は、本の内容を素早く把握することができるという、斜め読み、拾い読みといったレベル。
3.は、内容を丁寧に検討し、著者の主張を検証しながら読むレベル。当然時間がかかる。
4.は、同じトピックに関して複数の本を読むレベル。その分野に関する理解が深まる。

私の考えでは、この2.分析読書をできるかできないかが、
その人の読書量に大きく影響する。
というのも、全ての本を精読していたら、
「本を読む」ことの時間的、精神的なコストが、
非常に大きくなってしまうからだ。

読むべき物は読む、読まなくていい物(少なくともその時点では)は軽くスルーする、
というメリハリが、本と付きあっていくために重要だと思う。
読書が人生に与える影響が大きいと考えるならば、
この点検読書を身につけることが、
人生に影響を与えるものすごく大きな一歩になる。

その分析読書のキモだと思われる部分を紹介しておく。

  • 精神というこのすばらしい人間の道具は、
    ただ目を通して必要な情報が与えられさえすれば、
    本の一目でひとつの文または一つのパラグラフさえも
    つかみとることができる。
  • だから、読者の精神の働きを妨げる目の固定や逆戻りを
    まず第一に修正しなくてはならない。
    幸いなことに、これは簡単に直せる。・・・
  • 目を固定する癖をなおすには自分の手を使うだけでよい。
    自分の手をページの上において、
    それを段々早く動かす練習をする。

確かにこれだけでかなり早く読めるようになる。
かつ、そこそこ文意が把握できることに気づくだろう。
実は、もっと早くやっても結構把握できる。
(参考:フォトリーディング)

1978年の本だが、内容は現代でも全く通用する。
これは良著であることの証だろう。★4つ。

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感想メモ:自衛隊秘密諜報機関

自衛隊秘密諜報機関―青桐の戦士と呼ばれて
自衛隊秘密諜報機関―青桐の戦士と呼ばれて
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2009/06

★★★★☆

自衛隊秘密諜報機関

佐藤優氏によりインテリジェンスという単語も一般化した感がある。
現代においても、CIAを挙げるまでもなく、諜報活動、
いわゆるスパイ活動は諸外国においては当たり前に行われている。

日本ではどうなのだろうか?
戦時中は自衛隊陸軍中野予備校が有名だが、
戦後についてはあまり知られていない。
というか私はよく知らない。

本書の著者阿尾氏は、戦後の日本、台湾、中国を舞台に諜報活動を繰り広げてきた。
80歳を超え現役を引退した著者が、当時の活動の内容を語っているのがこの本である。

スパイもの、というジャンルに対する興味もさることながら、
舞台が日本の近い過去ということもあり、かなりワクワクしながら読めた。
語られていないことも当然多いのだろうが、それでも余りある、興味深い話が多かった。

以下、メモ。

  • 「いつも何かをしてあげたい」と思う心。もしかしたら、これこそが諜報要員としての私の最大の武器だったかもしれない。
  • 一ヶ所に、一週間以上滞在しなかった。
  • ホテルは事前に調査されるので、予約制しなかった。
  • 中国国内の飛行機も、前述の理由から予約しなかった。
  • 常に相手の立場を考え、地元の人々と心からつきあうようにした。

エピソードについては紹介しない。
興味がある人は読んでみてほしい。★4つ。

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感想メモ:本当はヤバくない日本経済

本当はヤバくない日本経済 破綻を望む面妖な人々
本当はヤバくない日本経済 破綻を望む面妖な人々
  • 発売元: 幻冬舎
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2009/04/23

★★★★☆

「外需依存型国家である日本は、円高の影響で輸出企業が壊滅、経済破綻する!」

よく吊り広告などに載っていそうで、なんとなくそうなのかなぁと
思ってしまうようなフレーズだが、実は四重に間違っているらしい。
その間違いとは、以下の通り。

  • 日本は他の先進諸国に比べて外需依存型じゃない
  • 実効為替レートではまだ円高というほど円高ではない
  • 輸出企業に影響への打撃は円高よりも需要減が大きい
  • 通貨高で破綻した国はない(逆はある)

それぞれの主張はデータに基づいていて、説得力がある。
逆に、マスコミの議論の粗さが目立つ。
まぁ、マスコミはキャッチーな話の方が目を引くので、
正しさは二の次なのだろう。

マスコミの報道を見ていると、過去5年に数回は日本は崩壊していそうだが、
実際はなんとか踏ん張りつつがんばっている。
マスコミは、なぜ適当な理屈で悲観的な話ばかりしたがるのだろうか。

1.経営者は給料を抑えたい
 →「経営環境は厳しい厳しい」と言っておきたい
 →マスコミのスポンサーは企業(のトップ)

2.悲惨な話の方がウケるから

3.単に自虐好き/けなすのが好き

4.どっかの陰謀

まぁ検証できないのでどれでもお好きなもので。

マスコミの情報を鵜呑みにするのではなく、
データに基づいた知識を得ておくのは良いこと。
話もわかりやすいし、良い本だと思う。★4つ。

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