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感想メモ:ジーン・ワルツ

ジーン・ワルツ
ジーン・ワルツ
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2008/03

★★★★☆

著者は「チーム・バチスタの栄光」の海堂尊氏。

題材は、不妊治療、代理出産、医療制度。
登場人物の口を借りての霞が関に対するメッセージは強烈。
お前等が無能なせいで医療の現場が崩壊してるんだ
一体どうしてくれるんだ、という感じ。
小説なので、どの程度現実に即しているのかが不明なので判断に困るが、
内容から察するに8割方正しいと読んだ。(本当のところは知らない)

不妊治療に関しても、保険適用にしないことに対する国への批判は
非常にまっとう。
子供を作ろうとしている人たちをサポートする姿勢を示さず、
何の少子化対策なのか。

ネタバレになるので詳細は書かないが、最後の展開はやり過ぎの感。
あんなの許されることではない。(何がかは、読めばわかると思います)

作者の力量は確かで、読ませる力がある。
一方で?という部分もあった。
ということで、オススメ度は★4つです。

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感想メモ:経営者の条件

ドラッカー名著集1 経営者の条件
ドラッカー名著集1 経営者の条件
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2006/11/10

★★★★☆

ドラッカー名著集の一つ。
経営者とは何をする人か?
そのためには、どうあるべきなのか?

主張は明確。他の著作と同様、

成果に集中する

ということになる。

成果をあげるために、

  • 貢献にフォーカスし
  • 時間管理し
  • 強みに集中し

意思決定する。
これらは、成果をあげるための
二次的なものとして考えられている。

成果を上げる経営者達は、八つのことを習慣化していたという。

  1. なされるべきことを考える
  2. 組織のことを考える
  3. アクションプランをつくる
  4. 意思決定を行う
  5. コミュニケーションをとる
  6. 機会に焦点を合わせる
  7. 会議の生産性をあげる
  8. 私はではなくわれわれはを考える

以下、頭に残った部分のピックアップ。

成果をあげる者は、時間が制約要因であることを知っている。
時間の四分の一以上が会議に費やされているならば、
組織構造に欠陥があると見てよい。

会議が多いのは日本企業の特徴。
本当に時間を有効に使っていると感じられる会議に出てみたい。

時間はとても大事。しかし、自分の時間の使い方を
きっちり把握している人は、案外少ないのではないか。
そして、まずそこから取り組めとドラッカーは言う。

仕事上の関係において成果がなけれは、
温かな会話も感情も無意味である。

コミュニケーションも、土台は成果だ、ということ。

弱みに配慮して人事を行えば、
うまくいったところで平凡な組織に終わる。

弱みの補強に重きをおくのが日本文化。
しかし、強みを活かす方が重要という主張だ。
(参考:さあ、才能(じぶん)に目覚めよう

最後に、意思決定は本当に必要かを自問する必要がある。
何も決定しないという代替案が常に存在する。

活動は成果に見えるので、やりたがるが、
やらなかった方がマシというケースも
残念ながら存在する。

まとめると、成果をあげるのが一番大事。そのためには

  1. 時間が何に使われているかを記録する
  2. 貢献に焦点を合わせる
  3. 強みを活かす→行動する
  4. 最も重要なことに集中する
  5. 意思決定し合理的に行動する

ということ。

学生の頃読んでもイマイチ良さがわからなかったが、
読む時期によって本の価値は変わる。おもしろかった。
オススメ度は★4つです。

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感想メモ:賢者の書

賢者の書
賢者の書
  • 発売元: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2005/01/31

★★★★☆

「手紙屋」「上京物語」「君と会えたから・・・」の喜多川泰氏のデビュー作。
他の本と同様、ストーリー形式の自己啓発書。

喜多川氏の本は、他の本を何冊か読んでからこの本を読んだ。
そのため、やや完成度が低いように感じてしまった。
まぁ、後の本が良すぎたので期待値が高過ぎたのだろう。

内容としては、世の中にある自己啓発の本のエッセンスを
ちりばめたような形になっている。
確かにこの内容を守って生活していければ、
人生は変わっていくだろうという気がする。

一方で、章立てになっており、それぞれの章の内容の関連が少ないため、
今一つ頭に残らない感じもあった。
登場人物が多くなると覚えていられなくなるという、
記憶力の問題だろうか。

とはいえ、内容として良い本であることに変わりはなし。
オススメ度は★4つです。

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感想メモ:失敗力―失敗から学び、成長する力のつけ方

失敗力―失敗から学び、成長する力のつけ方
失敗力―失敗から学び、成長する力のつけ方
  • 発売元: 総合法令出版
  • 価格: ¥ 1,155
  • 発売日: 2004/09

★★★★☆

人生成功ばかりではない。
失敗することを避けては通れない。

失敗した時にこそ、その人の真価が問われる。
それでは、失敗とどう向き合っていくべきなのか?
ということを書いた本。

イメージをしっかりとつくりあげる。
それを正しい人生の目標にしてみる。
それをはっきりと紙に書いて明確にする。
あとは、工夫あるのみなのである。
工夫は、あきらめさえしなければいくらでもできる。

本当の失敗とは、あきらめたとき。
そして、失敗を恐れて、挑戦をやめたとき。
それ以外は、成功のために失敗にできる、ということなのだろう。

以下、メモした部分。

「そして、最も優れている人ほど、自分が他人から
助けられたことを認めるのにやぶさかではないといえる」
失敗にめげるな。
失敗こそ私を磨いてくれる。
失敗に学び、失敗を乗り越え、”最高の報酬”を手に入れよう。

失敗は確かに恐いもの。
しかし、失敗があるからこそ、成功がある。
失敗は、挑戦した証。成功へ一歩近づいた証。
失敗というものをどうとらえられるかで、
その人の人生は大きく変わるのだろう。

オススメ度は★4つです。良い本でした。

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感想メモ:となりの億万長者

となりの億万長者―成功を生む7つの法則
となりの億万長者―成功を生む7つの法則
  • 発売元: 早川書房
  • 価格: ¥ 2,100
  • 発売日: 1997/09

★★★★☆

億万長者ってどういう人たちなんだろう?
という疑問に答える、億万長者に関する調査結果。

結果から読み取れるのは、「億万長者」という言葉から
受ける印象とはかなり異なる姿。
豪華な生活をしている人は、むしろ蓄財劣等生。
無駄遣いはしない、家計簿をつける、といった
守りに優れた人が蓄財優等生なのだという。

他には、どんな共通項があるか見てみよう。

  • 倹約家。見た目質素
  • 自営業の割合が高い
  • 家計も予算を立てる
  • 出費を把握している
  • 資産運用計画立ててる
  • 優秀な会計士、税理士を選ぶ
      よい顧客を持っている、教授に推薦されている、
      会計事務所経験後独立している
  • 現金収入を抑える

当たり前だが、無駄なお金を使う人はお金がたまらないようだ。

以下の7つの法則が、内容をほぼまとめている。

  1. 彼らは、収入よりもはるかに低い支出で生活する。
  2. 彼らは、資産形成のために、時間エネルギー、金を
    効率よく配分している。
  3. 彼らは、お金の心配をしないですむことのほうが、
    世間体を取り繕うよりもずっと大切だと考える。
  4. 彼らは、社会人となった後、親からの経済的な援助を受けていない。
  5. 彼らの子供たちは、経済的に親から自立している。
  6. 彼らは、ビジネス・チャンスをつかむのが上手だ。
  7. 彼らは、ぴったりの職業を選んでいる。

流されていてはダメだと。
結局、そういうことなんですかね。

他にも、親が経済的に援助をすると、
逆に子供をスポイルしてしまうことなど、
おもしろいデータが見られた。

大事なのは、自分で自分をコントロールする強い意志、勇気、固い決意だ。
それが人を経済的にも成功に導くということだね。

結局は、こういう結論なのだろう。
オススメ度は★4つです。

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感想メモ:手取り1655円が1850万円になった営業マンが明かす月収1万倍仕事術

手取り1655円が1850万円になった営業マンが明かす月収1万倍仕事術
手取り1655円が1850万円になった営業マンが明かす月収1万倍仕事術
  • 発売元: ダイヤモンド社
  • 価格: ¥ 1,500
  • 発売日: 2009/06/19

★★★★☆

年収10倍」という本もあったが、1万倍とはまたキャッチー。
とはいえ、さすがに月収20万が20億とかになる訳ではなく、
1655円が1850万になったとのこと。それでも十分すごいが。

内容は、著者が実践し効果をあげた、
5つのツールとその使い方、考え方の紹介。
営業職の人に最適化されたツールだが、
考え方は誰でも適用できる。

私の理解では、ポイントは以下の通り。

  • 結果ではなく行動にフォーカスする
  • ポイント制で行動を定量化しつつゲーム感覚に
  • 目標を書き出す。着手も評価する
  • 混乱を整理するため頭の中すべて書き出す
  • 人に話すフレーズを見つけるために本を読む

行動科学マネジメント」と「思考は現実化する」と
GTDとが合わさったような印象を受けた。

なぜなら成功した理由は、大量行動したことにあるからです。
そして、もう1つの理由は、同時に実行したことです。

結果にフォーカスすると、自分に左右できない
原因による失敗でもつらく感じてしまう。
しかし行動であれば純粋に自分自身で左右できるので、
やればやっただけ成果が見える。

  1. 成果ではなく「行動そのもの」にフォーカスすること
  2. 「行動するための」時間と、「考えるための」時間を明確に分けること
  3. 最大の原因である「混乱状態を整理」すること

どれも頷ける。
1は既出だが、2・3もとても大事だと感じている。

できなかったらハードルを下げてもいいんです!
新しいことにトライしている、そしてそれを続けようと
していること自体を前向きに評価しましょう。

「着手した時点で仕事の7割は完了する」と言われるように、
着手することはとても大切です。

これまでチェックリストで着手はあまり評価していなかったので、
これからはマークも決めてもっと評価しようと思った。

  1. 目標が挑戦するに足るかどうかを検証する
  2. 次に「やる」と決め手実行する
  3. 大量に行動しつつ、試行錯誤しながらよりよい手段を探っていく

やろうかやるまいか迷った場合、100点満点で40点取れそうだったら
とにかくやってみる

以下個人的な気づき。
目標に期日を設けて書くことになんとなく抵抗があるのは、
結果にとらわれているから。
行動することで間違いなく目標に近づくのだから、
失敗したって構わないという気持ちで書くといい。

書かずに行動しなければ、確実に達成できない。
いかに行動を起こすかにフォーカスする。

今まで読んできた本の良いところをまとめてくれた感じがする。
おもしろかったので、オススメ度は★4つ。良い本です。

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感想メモ:面白いことをとことんやれば、「起業」は必ずうまくいく。

★★★★☆

ほっかほっか亭ほっかほっか亭の創業、おはちおはち、魚がし日本一
立ち上げにも関わった栗原幹雄氏。
フレッシュネスバーガーの創業者でもある氏による、
フレッシュネスバーガー立ち上げのストーリー。

彼はまず動き、走りながら修正するという考え方の行動派であるようだ。
フレッシュネスバーガーについては、理想とするイメージを描き、
そのイメージに現実を合わせていくという考え方で作られている。

アイデアはいつ浮かんでくるかわからない。
だから僕はいつもスケッチブックを持ち歩いている。
その場で絵に描くのだ。

まずやってみてあとで軌道修正すればいい。
自分の意志で行動を選ぶことが大事なのだ。

ハンバーガーには全くの素人であったとのことだが、
ほっかほっか亭での経験に裏打ちされた、
飲食業界の勘所の知識、読みも成功の大きな要因だろう。

一方で、本を読み進めていると、
この人は他のことでもうまく行くのではないかと思える。
そしてそれは、冒頭に上げたような経歴によって証明されている。

また、彼の言葉の端々から、仕事に対する取り組み方が伝わってくる。

仕事はお金を得る手段だけれど、それだけじゃない。
大きな括りで言えば、遊び。それも大人が真剣に打ち込む
価値のある遊びだと僕は捉えている。

では、仕事を楽しくするとはいったいどういうことか。
単純に言ってしまえば、自分の興味のあることや
得意なことを仕事にすることだ。

人に喜んでもらえると、自分も嬉しくなる。
それが仕事の原点なのではないか。

たいていのことは真剣に取り組めば取り組むほど、楽しくなるものだ。
その間に、これ、というものを見出したなら、迷わずそれに取り組むことだ。

他にも以下の点が参考になった。

オリジナリティを目指すなら、
最初に半分の人を切り捨てる発想が必要なのだ。

もし、最近アイデアが生まれなくなったと嘆いている人は、
遊びが足りていないのかもしれない。

ただ、そんな出会いも単なる偶然というよりは、
それまでのすべての体験の積み重ねの中で
いつか天職というものに出会うのではないかと思うのだ。

本来、強みとは自分では弱みと思っているものの中にあると
僕は思っている。

いつもながら、引用が多いということは良い本だったという証。
おもしろい本でした。オススメ度は★4つ。

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感想メモ:貧困の光景

貧困の光景
貧困の光景
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2007/01/17

★★★★☆

世界での貧困の現実

日本でも、貧富の差や貧困が問題となってきている。
しかしこの本を読むと、世界レベルで見ると
全然良い方なのだとわかった。

  • 私はもうその頃には、集めたお金を海外のどんな組織に渡しても、
    必ず一部は(それも非常に多くの部分を)盗まれる、
    つまり誰かのポケットに入れられるという事実を知るようになっていた。
  • 初めに私は、貧困の定義をしておこう。
    「貧困とは、その日、食べるものがない状態」を言う。
    従って日本には世界的なレベルで言うと一人も貧困な人がいない。
  • 素材で渡すと親たちはそれを栄養失調児に食べさせず、
    その兄姉たちに食べさせるか、ひどい時には、
    それを市場で売ってしまうからである。
  • つまり字も書けない、たし算も簡単な割り算もできない、
    衛生の観念もない、という人は、仮に先進国が投資によって
    何かの工場を作ったとしても、労働力として使えないのである。
  • 「もしHIVがプラスだとなると、親たちはもう、子供にミルクを
    与えないんです。いきる可能性のない子供に与える食事は、
    貧しい家庭にはないんです。」

生まれた瞬間からとんでもないハンデを背負った環境に
生まれてくることを、誰が防げるだろうか?
問題は、「人の命は平等」というような
きれい事では何も解決できない。

一方で、援助のためにお金を渡しても、目的のために使われない。
有力者が懐に入れて、支援したい人に届かない。
届いても、その日の暮らしのために使ってしまう。
教育が最も効果的なのだろうが、今日のご飯に困っている状況で、
どうすれば教育に力を注げるだろう。

月並みだが、日本にこの時代に生まれて良かったと心から思った。
そして、国際援助というのは、ただお金を渡せばいいのではなく、
思ったよりもずっと難しいものなのだとわかった。

認識を新たにしてくれた良い本でした。オススメ度は★4つ。

貧困の光景
貧困の光景
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2007/01/17

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感想メモ:楽に楽しく生きる

楽に楽しく生きる 小林正観 著(弘園社)

★★★★☆

著者は小林正観氏。
何度か名前は見かけて気になっていたものの
読んだことがなかったので、初めて読んでみた。

ちょっと気になったところを挙げてみようと思ったら、
量が多くなった。

  • 相手を変える必要なんかどこにもない。その人を認めて、
    自分が<気にならない人>になったら、それで”終わり”です。

イヤな人とぶつかってしまった場合、
相手を変えられないと悩むことがある。
でも相手は変わらないし変える必要もない、
という考え方。

  • 過去、どう生きてきたか。その結果として、今のあなたがここにいる。
  • きそわない・くらべない・あらそわない

これらも含蓄深い。

  • 100%美しい心でやっていこうと考えなくてもいいですから、
    「究極の損得勘定ができる人、究極に欲深い人になってください」
  • どんなに下心があって、野心があったとしても、
    実際にそれをやった人を<実践者>と言います

ここがおもしろいところだと思う。
損得勘定があっていい、実践することの方が大事だと。
内面の美しさは第一目標ではないという考え方。

  • 人はいつも<正しい>ことを受け入れるのではなくて、
    <温かいもの>を受け入れるのです。

同じ意見であっても、言う人によって受け入れられ方が変わるのは
誰しも理解できることだろう。

さて、我が身を振り返ってみると、
「ありがとう」
とはよく言う方だと思うが、
ほめられたときに受け入れるのが下手だと気づいた。

厚意なのだから、内容に同意するかよりも前に、
ほめてくれたことに対して
「ありがとう」
ということにしようと思う。

キーワードは以下の通り。
ありがとう、実践、損得勘定
オススメ度は★4つ。良い本でした。

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感想メモ:公務員の給与はなぜ民間より4割高いのか

公務員の給与はなぜ民間より4割高いのか
公務員の給与はなぜ民間より4割高いのか
  • 発売元: 幻冬舎
  • 価格: ¥ 945
  • 発売日: 2008/12

★★★★☆

「公務員は民間よりも給与が高い」とはよく聞くが、
実際にどれくらい高いのだろうか?
賃金・人事コンサルタントの著者が、
様々なデータを元に検証している。

  • 公務員の給与は、30代程度までは民間大企業と同程度だが、
    定年間際まで上がっていくので、50代ではとんでもないことに
  • 愛知県職員(勤続40年)退職金は平均2800万
  • 人事院は自分たちの給与を下げるモチベーションがない
  • 国の給与の調査は、民間の大企業を中心に見るので不当に高く見積もる

 データをどこまで一般化できるのかは注意が必要だが、
傾向としては概ね正しいだろうと判断した。
「請求しても人件費のデータが開示されない」というのは、
何を示唆しているのだろうか。

 この本のもうひとつの楽しみ方は、読者の反応である。
amazonのレビューも、賛否両論あっておもしろい。
反応が多いということは、ある程度真実が含まれているのだろう。

 結論としては、やっぱり高いのだろう。
役所の人が民間に比べて特に能力が高いとも思わないし(逆も)、
それで給与に差があるのを見ると、割がいいと思うのが普通だろう。
だからこそ「息子は公務員に」となるわけで。

知っていて損はない知識が得られる本。
オススメ度は★4つ。

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