「★★★★」カテゴリーアーカイブ

感想メモ:プーチン 最後の聖戦

★★★★☆

プーチンがロシアの大統領に返り咲き、
また4年(8年?)プーチンの世界に対する影響力は
大きいままだろう。

ロシア情報といえば、ボロボロになった覇権国家
隷属国家 日本の岐路の著者であり、
ロシア政治経済ジャーナル発行の北野氏。

この本を読めば、プーチンという人間のことがわかり、
ロシアの政治の流れがわかり、
これまで、そして今後の国際情勢についても
理解が深まるだろう。

雑感は以下の通り。
・KGB強い
・インフレ2600%とか厳しすぎる
・資源国うらやましい
・日本はリーダーが変わりすぎるのは良くない

ということで、情報としての質はすばらしい。
ただ、私には後半ちょっと読みにくかったです。
オススメ度は★4つです。


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感想メモ:お金も時間も手に入れる!幸せなプチリタイヤという生き方

★★★★☆

プチリタイヤって?

かけた時間に対して収入を得るのではなく、
時間をかけなくても収入が入ってくる仕組みを作る。

一度そういう仕組みを作ったら、
動ける時間は減っていないで、
その時間を使ってまた次の仕組みを作る。

このように繰り返していくことができれば、
時間的な自由も経済的な自由も手に入れることができる…
すばらしいことだ。

1 自由を最大の価値観においたほうが、幸せになれる。
2 その他大勢と同じような考えを捨てたほうが、幸せになれる。
3 お金よりも自由を求める働き方をしたほうが、幸せになれる。

しかし当然のことだが、それには
「かけた時間に対して収入を得る」という
従業員としての働き方から外れなくてはならない。

蛮勇ではなく、そういう勇気を持てるか。
その一歩を、著者は恐ろしい勢いで踏み出しているが、
マネできる人は多くなかろうなぁ、と感じた。

理念としてはすこぶる共感しましたので、
オススメ度は★4つです。


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感想メモ:史上最高のセミナー

マイク・リットマン,ジェイソン・オーマン,ジム・ローン,マーク・ビクター・ハンセン,ジェイ・コンラッド・レビンソン,ジャック・キャンフィールド,ロバート・アレン,シャロン・レクター,マイケル・ガーバー,河本 隆行
きこ書房 2006-10-07
¥ 1,890

★★★★☆

ジム・ローン、ロバート・アレン、マイケル・ガーバー、
そうそうたる面々が、ラジオ番組に出演し、
その成功の秘訣などについてインタビューを受けた内容を
本に再現したもの。

おもしろいのは、分野もやり方も異なる人たちから、
ビジネスに対して異なる内容を語るのだが、
根本的な心構えなどについては、
共通する言葉が発せられるところ。

彼らのいずれにも、
ナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」は評価が高く、
いわゆるマスターマインドは必須と言う人が多い。
実現したいことは紙に書く、視覚化するという人も多かった。

以下、メモした部分のまとめ。
メモが多いのは良い本である証。

アイデア自体を愛していなければ、
維持し続けることはできないだろう。
だから、情熱を持てるアイデアでなくてはいけない。(p127)

・実行について

視覚化は計画立案にとって欠くことのできない要素なんだ。

自分が、実際に何らかの行動を実行しているところをみることだ。(p140)
何かを実際に行動に移すためには、
まずそれを書面に書き表すことだ。(p390)
人生とは一つのことを連鎖的に学ぶことであり、
それを実行するための唯一の方法が
自分自身で学ぶことなんだよ。(p383)

・リスクについて

自尊心のレベルを高く持つことだ。
そうすれば、進んでリスクを冒すことが
できるからだよ。

自尊心は拒絶を乗り越えるための自信をくれるんだよ。(p154)
わたしたちはリスクを冒さなければならない。

いつもしていることをし続ければ、
いつも得ているものしか手に入らない
ということなんだよ。(p158)

・マーケティングについて

真のマーケティングとは、
顧客が望むものが何であれ、
その実現に手を貸すための機会なんだよ。(p380)

やはり一流の人の話を聞くのは(読むのは)おもしろい。
個人的にはロバート・アレンの話が興味深かった。
名前を知らなかったけれども、おもしろそうな人もいたので、
その人の本も読んでみようかな。
オススメ度は★4つです。良い本でした。

マイク・リットマン,ジェイソン・オーマン,ジム・ローン,マーク・ビクター・ハンセン,ジェイ・コンラッド・レビンソン,ジャック・キャンフィールド,ロバート・アレン,シャロン・レクター,マイケル・ガーバー,河本 隆行
きこ書房 2006-10-07
¥ 1,890


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感想メモ:小さな会社・儲けのルール―ランチェスター経営7つの成功戦略

★★★★☆

弱者には弱者の戦い方がある。

「ランチェスター法則」
第一法則は、攻撃力=兵力数×武器性能
第二法則は、攻撃力=兵力数^2×武器性能

第一法則は白兵戦、第二法則は距離をおいた戦い。
兵力に乏しい弱者は、白兵戦で勝負すべし。

という戦術上の法則を、実際にビジネスに当てはめて
解説してあるのがこの本。
実例も豊富で、とても説得力がある。

経営戦略7大原則
1 会社経営の目的とは、粗利益を少しでも多く得ることだ
2 経営とはライバルとの戦争だ
3 戦略と戦術とは全然違う。あなたの会社の戦略はあなたしか立てられない
4 戦いの法則「ランチェスター法則」を経営に置き換えることで有利に戦うことができる
5 1000社あったら995社は弱者である。あなたはまぎれもない弱者であることを自覚しよう
6 なにをどこのだれにどうやって売るか、まずはこれをマスターしよう
7 経営内容には的確なウェイト付けと優先順位が必要だ
弱者は先発会社と差別化し、同じやり方をしない
弱者は小規模1位主義、部分1位主義を狙え
弱者は強い競争相手がいる業界には決して参入しない
弱者は戦わずして勝ち、勝ちやすさに勝つことを狙う
弱者は対象を細分化する
弱者は目標を得意なもの一つに絞る
弱者は軽装備で資金の固定化を防ぐ
弱者は目標に対して持てる力のすべてを集中する
弱者は競争相手に知られないよう、静かに行動する
弱者はマスコミに広告を出すのではなく、
いかにマスコミの記事になるか。
これが弱者のマスコミ戦略です。(P181)
日本には法人企業は約290万社ありますが、
個人事業主はその2倍くらいいます。
つまり、企業、個人商店あわせると、「社長」は700万人です。
日本の労働人口は約6000万人ですから、
大人の8.5人に1人は社長なのです。(p18)

「社長」って思ったよりたくさんいるんですね。

そして心に響いたのはこの言葉。

いつの時代も、平凡なことを非凡に続けること。
これが、なにもない弱者が生き延びるための、
最強の戦略鉄則だと思います。(p262)

オススメ度は★4つです。
小さいビジネスを考えている人には、
とても参考になるでしょう。

参考:
小さな会社・儲けのルール – stj064 Life Lab


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感想メモ:体制維新

橋下 徹,堺屋 太一
文藝春秋 2011-11-01
¥ 893

★★★★☆

大阪府知事の橋下氏が、現在の政治家の中で
最重要人物の一人であるのは間違いないところ。
その彼の主張をじっくり聞いたり読んだりしたことが
なかったので、良い機会ということで読んでみた。

まず感じたのが、以下の点。
・非常に強力なリーダーシップ
・結果を出しているからこそ、説得力が増している
・ビジョンを示すことができる数少ない政治家

既得権益を切り崩すことを厭わない橋下氏は、
必ず抵抗勢力を作り出さざるを得ないだろう。

行政改革を徹底し、財政再建を進めた結果、
十年連続して赤字だった府の財政を
二年目に黒字に転換させたのです。(p66)

横浜市の田中元市長の例にもあったように、
ネタの捏造をも厭わない、マスコミによる
イメージ操作などが、今後行われていくだろう。

しかし、ぜひ改革を進めて行ってほしい。
応援したいと感じた。

以下、メモした点。

本当の改革とは、人事の交代や政策の変更ではなく、
体制(システム)を変えることなのです。(p22)
今の財務省も同じことをしているんです。
国家事業を効率化して財政赤字を減らそうというのではなく、
シーリング(予算要求の上限)を付けて要らんものも全部温存して
赤字を増やす、という仕掛けをしている。
その挙げ句に、この不況のさなかに増税する。(p57)
僕は、仕組みを変えるときは、
一点突破の全面展開を考えます。
ここがポイントだと思うところに
ドーンとエネルギーを集中して、
現行制度の欠点をあぶり出していく。(p76)

オススメ度は★4つ。
ここ数年が、大阪の政治の転換点となるはず。
注目しましょう。

橋下 徹,堺屋 太一
文藝春秋 2011-11-01
¥ 893


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参考:
体制維新-大阪都: 本読みな暮らし
今年は総選挙がおもしろい!!・書評『体制維新-大阪都』 : バクヨミ!!part2

感想メモ:ゆるく考えよう

★★★★☆

Chikirinの日記のちきりんさんの本。

ちきりんさんがページビューを集める理由というのは、
独自性のある考え方を提示しているからだと思っている。

世の中色々なことを言っている人がいて、
自分の頭で考えたことを発信し続けている人もいれば、
人の言うことの揚げ足を取ることに
全精力を注いでいる人もいる。

ちきりんさんは前者の中でもすごい人。
本の内容は、ブログの内容を元に大幅加筆したものだが、
どれもいわゆる「よくある言説」とは違う切り口になっている。

書かれている意見全てに賛同するわけでもないし、
むしろ私とは異なる意見も多いが、そんなの当然であって、
それも意見が提示されているからこそ感じること。
オススメ度は★4つです。


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感想メモ:動作のこころ

成瀬 悟策
誠信書房 2007-02-09
¥ 2,940

★★★★☆

「動作法」を提唱した成瀬悟策氏による、
「動作法」の集大成というおもむきの本。
かなり盛りだくさんがまとめられている。

この「動作法」では、
肩や腰など、身体の凝りに対して、
特徴的な捉え方をしている。

人は、無意識な習慣として、
ある動作に必要ではない余計な動作
(随伴動作)を行っている。
その積み重ねで、筋肉の緊張が
ずっと居座るようになると、
凝りとなって定着してしまうというのだ。

随伴動作→その人特有、無意識、習慣化、日常化

随伴緊張、居座り緊張→肩まわり、腰まわり、肩関節、股関節

気持ちの不調、不安定

そしてそれらの緊張が、
心の不調という形としても現れるという。

そのからだの持ち主である主体が
肩周りに力を入れ、筋の緊張状態をつくり、
それが習慣化・恒常化して、
しかも動かさないままでいるため、
その部位の感受性が低下し、
自分で操作する感じも
分かりにくくなってしまった
というのが、その本質的な原因である。
だが、そうした動作の偏りは、
当人が自分で造り出したものだけに、
彼自身でそれを変化させる
ということはきわめて難しい。
心理臨床的な問題があれば、
それは<必ず>動作に現れる…
何らかの問題があれば、それを
からだのどこへどんな形で表現するかは、
その人その人によって個別特定的である。

この動作法のおもしろいところは、
「自分で自分をゆるめる」
という意識を持てるようになると、
精神的にも前向きになるという変化が
起きるということだ。

事あるごとに肩の緊張へ逃げ込むことで
事態を処理するような生き方を棄て、
リラックスして自由な動きと気持ちで
生活の場へ真正面から対面して
事を処理しようとするような活動へと、
生活場面および自体に対する主体の対応の仕方を
変化させるのを目的として援助したのである。

身体や健康について興味がある人なら★4つ。
興味深かったです。ありがとうございます!

成瀬 悟策
誠信書房 2007-02-09
¥ 2,940


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感想メモ:インナースキー―自然上達への最短距離

W.ティモシー・ガルウェイ,ボブ・クリーゲル
日刊スポーツ出版社 1978-11
¥ 1,030

★★★★☆

「どうすれば本番でいつもの実力を発揮できるのか?」
「どうすれば最高のパフォーマンスを発揮する精神状態に入れるのか?」

多くの、というかすべてのプレーヤーが
答えを求めていることだろう。

スキーに限らず、スポーツはメンタルの要素が
テクニック以上に重要となる。
かといって、メンタルトレーニングは
一般のプレーヤー向けではないのが現状。

そこで、冒頭の問いに戻るわけだが、
この本には、そのヒントが書かれている。

自分を制限しているのは自分

自分に命令し、激励し、批判する。
自分を萎縮させる一番の原因は、
こうした自分の声
だ。

転ぶのは、技術が悪いのではなく、
それを百%発揮することに失敗するからなのだ。
これが「インナー理論」の骨子だ。

問題は、技術が足りないことではなく、
持っている能力を発揮できないように
している自分自身。
答えは「内側」にある。
これが根本の考え方。

精神集中

「知る」こと、「感じる」ことは、
同時にスポーツで最も重要だと言われている
精神集中への大事なステップだ。
より深く知ろう、よりしっかり感じようとする心は、
そのまま精神集中に繋がっているのだ。
スキー板がいまどこに「あるべきか」を知るよりも、
いまどこに「あるか」を感じることが大事なのだ。
「よい」「悪い」と結果を判断する習性をやめることだ。
精神集中は、単純に「興味」によって
引き起こされるものだ。
興味が強ければ集中は深まる。

完全な精神集中は"歓喜"を生む
精神集中の練習には、二つの要素がある。
一つはセルフ1を静め、妨害活動をストップさせること。
もう一つは内部感覚の意識を高めることだ。

まとめは以下の通り。

・自発的な精神集中状態を操れるようになるコツ
 →考えない。感覚を感じる。
からだの内部から沸き起こってくる"歓喜"の声に耳を貸してみる

・セルフ1を黙らせる心の持ち方のコツ
 →良い悪いの判断をしない
 →「よかったとき」ではなく「いま、ここ」に集中。

ブルース・リーのあの言葉が鍵なのかもしれない。
「Don’t think. Feel!」
オススメ度は★4つです。
スポーツをする人なら、読むべきです。

W.ティモシー・ガルウェイ,ボブ・クリーゲル
日刊スポーツ出版社 1978-11
¥ 1,030


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感想メモ:安保徹の病気を治せる医学

★★★★☆

健康は、失って初めてありがたみがわかるもの。
とは言っても失ってからわかったのでは遅い。
ということで、健康の知識は頭に入れておきましょう。

基本的な主張は、安保氏の他の著作と同じ。
交感神経、副交感神経の自律神経系が、
免疫系をも司っているということ。
(参考:体温免疫力―安保徹の新理論!
「やめてみる」だけで 病気は自分で治せる

以下、メモの抜粋です。

アメリカ人は副交感神経優位体質、
日本人は交感神経優位体質
低体温は万病のもと
頭痛がするのはストレスからの解放により
血流が戻ったせい。
痛み止めで止めれば同じことの繰り返しです。
原因を除かなくてはなりません。

安保氏の著作の中では専門的な話が多い部類。
一冊目は入門書的な方がよいかと思います。
オススメ度は★4つです。


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感想メモ:体温免疫力―安保徹の新理論!

★★★★☆

人間の体を病気から守ってくれているのは、精密な免疫システム。
そしてその免疫システムの働きは、体温に強く影響を受ける
体温が下がると、免疫の働きも下がってしまうのだ。

というのが「体温免疫力」というタイトルの示すこと。
冷えは、思ったよりもずっと良くないことみたいだ。

風邪などをひいているときは、
リンパ球が減って、免疫力が低下しています。
そこで体温を上げてリンパ球を増やし、
風邪などの病原体と闘おうとするのが、
発熱のメカニズムなのです。

すぐに解熱剤で熱を抑えてしまうのは良くない、
というのはこういう理由だったのだ。知らなかった!

皮膚病、アトピー、ガン、AIDSに対しても、
体温はキーになるそうだ。
免疫を司るのだから、不思議ではないのかもしれない。

他に意外だったのが以下のこと。

虫歯のほとんどがストレスをきっかけにできます。
なぜなら、唾液の分泌は、副交感神経の支配を受けているからです。

話を戻すと、体温を上げる簡単な方法は、お風呂に入ること。
体温+4℃程度のお湯で、リラックスして副交感神経優位にするといい。
お風呂が健康をつくるのですな。

オススメ度は★4つです。
読みやすく、ためになりました。

安保氏の理論については以下の本も参考になります。
「やめてみる」だけで 病気は自分で治せる


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