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感想メモ:夢に迷う脳——夜ごと心はどこへ行く?

夢に迷う脳——夜ごと心はどこへ行く?
夢に迷う脳——夜ごと心はどこへ行く?
  • 発売元: 朝日出版社
  • 価格: ¥ 2,415
  • 発売日: 2007/07/18

★★★★★

 「脳は起きているときは働いていて、寝ているときは休んでいる」
という一般的な考えは、実は全く違っている。
寝ているとき、特に夢を見ているときの脳は、覚醒時とはモードが違うだけで、
実は活発に活動しているのだ。

 驚いたことに、夢を見ている時の脳の状態は、
薬物などで幻覚を見ている精神錯乱状態の患者と「全く同じ」特徴を示すという。
違いは、起きているときにもイレギュラーに発生するか(精神錯乱)、
あるいは寝ているときに規則的に現れるか(正常な夢)だけだ。
これらは「似ている」のではなく、脳は「同じ」状態である・・・。

 というような、脳と心と睡眠についての説明が、
睡眠に関する研究で長年第一人者であり続ける著者により、
脳科学の研究成果を踏まえつつも、わかりやすく述べられている。

 睡眠時に脳はどう活動しているのか?
なぜ夢は覚えていられないのか?
なぜ夢は非現実的な設定なのに、その不自然さに気づかないのか?
読後はこのような疑問に答えが得られ、睡眠について理解が深まるはず。

 とてもおもしろかったので★5つ!オススメ。

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感想メモ:ラストホープ 福島孝徳

ラストホープ 福島孝徳 「神の手」と呼ばれる世界TOPの脳外科医
ラストホープ 福島孝徳 「神の手」と呼ばれる世界TOPの脳外科医
  • 発売元: 徳間書店
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2004/03/20

★★★★★

ゴッドハンドと呼ばれる、脳外科医福島孝徳氏。

彼一人が年間にこなす手術数は、他の日本人全体の手術数を上回る。
更に、手術の成功率も抜群。
一体どうしたら、彼のような人ができるのだろうか。

才能、というのは必要条件だろう。
福島氏の場合、天性の手先の器用さというのはまずある。
そして尽きることのないエネルギー。これも天性のものだろう。

しかし、才能だけではこれだけの実績は残せないと感じる。
イチローにしても高橋尚子にしても、才能+たゆまぬ努力があってこそ、
天才と言われる実績にたどり着くのだろう。

その努力を支えるのはなんだろう。
そのヒントは福島氏の以下のセリフにある。

・Passion(情熱)
私の人生そのものがパッション。全身脳外科人生です。

・Love(愛)
天職としての脳外科を愛しています。もちろん妻や子を愛していますが、妻には「あなたは脳外科と結婚したひとよ」と言われたりします(苦笑)。

・Happiness(幸福)
自分がやりたいと思うことを続けてきて、こんなにもうまくいっている。そのことに幸せを感じるし、日々神様に感謝しています。

・成功(Success)
手術をして
最高の結果が出ること。それが私にとって唯一のサクセスです。

・Growth(成長)
一日一日、少しでもいいから進歩したい。どうやったら自分の手術がもっと良くなるかをいつも考えてます。それをやめたら私の成長は止まってしまう。

情熱。

これこそが、福島氏の努力を支えているものの正体だ。
自分がやりたいことを、愛していることをやり、その上で結果を残している。
おそらく彼は、人生幸せだと感じていることだろう。

「成功者の話を聞いても、自分の成功とは関係ない」
という意見もある。しかし私は反対の立場だ。

なぜなら、成功者の話には共通点が見られるということは、
進むべき方向はわかるということだからだ。
到達することは難しくても、近づくことはできる。
実行が難しいのと、不可能であるのとは全く別の話だ。

福島氏の言うように、
「一日一日、少しでもいいから進歩したい」
この気持ちを持ちながら生きていくことが大事なのだろうと感じた。
自分は、今日、少しでも進歩したか?
こう問いかけるだけでも意味がありそうだ。

他にも、医療制度に関する話もおもしろい。
私は、以下のように考えていた。
医療現場の労働環境が過酷なのは医者不足が原因なのだから、医者を増やせばいい。
でもそれは、医療業界側が絞ってきたという側面もある、と。

しかし福島氏の意見はこうだ。
日本は医学部に入った人のうち100%に近い人が医者になる(ドイツやフランスは10%程度)。
従って、数は足りている。ただ、カリキュラムに問題があり、
臨床の経験が不足している医者が大量に生まれている。
医者が足りないと感じられるのは、一部の限られた病院に医者が集中しているから。

氏の提案は以下の通り。
医学部は数を減らし、質を向上させる。
カリキュラムを刷新し、臨床経験を多く積ませる。
具体的には、一般教育と基礎医学過程を4年から2年に縮め、臨床を2年から4年にする。

ということで、いろいろとためになる良い本だった。★5つ。

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感想メモ:借金の底なし沼で知ったお金の味

借金の底なし沼で知ったお金の味 25歳フリーター、借金1億2千万円、利息24%からの生還記
借金の底なし沼で知ったお金の味 25歳フリーター、借金1億2千万円、利息24%からの生還記
  • 発売元: 大和書房
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2009/02/05

★★★★★

ネットビジネスやマーケティングの本を多数出している金森重樹氏が、
自身のお金の哲学について語っている。

金森氏の本はかなり厳しい言葉が多いのだが、その理由がわかった気がする。
本人のお金にまつわる経験がハンパではないのだ。

彼は25歳で5000万の借金を抱え、それはふくらみ続け、総額1億を超えることになる。
そしてここからがすごいのだが、彼は10年かけて、自力でこの借金を返済したのだ。

これがどれだけ大変なことかは経験した本人にしかわからないだろうが、
そんな環境で苦労をしてきた人だから、
ぬるい人たちを見るといらだたしいのだろう。

僕は、普通の人だったら首を吊って死んでしまうような事態に何度か遭ってきています。ですが、平気の平ちゃんでやり過ごしてきています。

こんなことが言える強さを、一体どれだけの人が持ち合わせているだろう。
「谷深ければ、山高し」と言われてしまうと、
一度どん底に落ちることが必要条件になってしまう。
他の道もあると信じたいところだ。

他には、彼が借金を返済する過程で身につけた、
不動産やマーケティングなどについての考察の一部が紹介されている。
こういった部分もとてもおもしろい。

担保なしにこれだけの借金を背負う人は少ないだろうが、
そういった世界の一部も垣間見れる。
さまざまな意味で、おもしろい本。
オススメ。★5つ。

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感想メモ:手紙屋~僕の就職活動を変えた十通の手紙~

手紙屋~僕の就職活動を変えた十通の手紙~
手紙屋~僕の就職活動を変えた十通の手紙~
  • 発売元: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 2007/08/15

★★★★★

働くってなんだろう?
会社ってどうやって選べばいいんだろう?
社会人になるには何をしておけばばいいんだろう?

就職活動中の主人公が「手紙屋」との文通を通じて、
このような疑問に対する自分なりの答えを見いだしていく。

メインの読者層は、主人公と同じ就活を控えた学生。
その時期に読めば、喜多川氏の言葉通り「人生を変える一冊」になるだろう。
一方、社会人が読んでも、仕事や人生について考えるきっかけとなるはず。

以下メモ。

  • 本当に必要なことは、理想論のように聞こえるかもしれないですが、やはり、「多くの人から必要とされること」なのです。働くことはその手段に過ぎないのです。
  • 今、目の前にあるものに全力を注いで生きる
  • 人生を通じての自分の目標をしっかり持つことです。それを持ったときから自分の人生が始まります。そして、それさえあれば、その目標のために「今日を生きる」という確固たる生き方ができるようになります。

本のソムリエ氏の言う通り、喜多川氏の本はいつもいい意味での裏切りに出会う。
どういう裏切りか、そしてそもそも手紙屋ってなんだ?
という疑問については、読んでみてのお楽しみ。
学生の時に出会っていたら、何かが変わっていた気がする。★5つ。

続編もあり。
手紙屋 蛍雪篇〜私の受験勉強を変えた十通の手紙〜
「「福」に憑かれた男 」にせよ「上京物語」にせよ、喜多川氏の本はすばらしい。
読んだことがない人は、ぜひ一冊でも読んでみて欲しい。

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感想メモ:夢をかなえる勉強法

夢をかなえる勉強法
夢をかなえる勉強法
  • 発売元: サンマーク出版
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2006/04

★★★★★

何のために勉強するのか。受験勉強に限らない勉強の指南書

 勉強には、明らかにいいやり方と良くないやり方がある。
そしてそれは、自分で編み出すよりも、知っている人に教えてもらった方が早い。
だからこそ塾や家庭教師が職業として成り立つわけだし、
こういう本が役に立つ理由でもある。

  • 塾や学校はそのためにある。勉強ではなく、「勉強法」を教えてもらう場所なのだ。

 勉強法の本は、結局同じような内容が書かれていることが多い。
+αとしてどのような特徴が出ているかが差別化のポイントになる。
本書は、伊藤塾の伊藤真塾長の本。
内容は、細かいテクニックよりも、なぜ勉強をするのか、
どういう姿勢で勉強するのがよいか、など思想的な部分が多い。

 だからといって実用的でないのではない。
セルフレクチャーなどは知っているのと知らないのでは雲泥の差だと思うし、
挫折への対処法なども実用的だ。著者の経験に基づくノウハウも書かれている。

 結局、私が注目したのは、「なぜ勉強するのか」というところから
しっかりと語っている姿勢である。

  • 勉強とはそれぞれ持っている能力を最大限発揮させるために行うものである。
  • 夢を叶える勉強法で一番のポイントとなるのは「ゴールからの発想」だ。
  • 全体像をつかむ勉強法の一つとしておすすめしたいのが、目次をコピーするやり方だ。
  • 「その本がどういう目的で書かれているのか」ということと、「自分はどういう目的で読むのか」ということである。
  • 今でも私は、勉強していて眠くなったとき、立ち上がって、歩きながら早口で音読している。
  • どんな言葉でも100万回繰り返していれば、事実になる。その言葉が脳に焼き付き、脳が錯覚を起こす。
  • 「元気ノート」と「夢ノート」を付ける。
  • やはり勉強以外に好きなものを持っている人のほうが、試験に受かりやすいといえる。ご褒美がほしくて、勉強を頑張るからだ。
  • 勉強して疲れたときは浅くてこまぎれの睡眠をとるだけで疲労回復できるのだ。
  • 本質を一言で言えないのは、わかっていない証拠である。わかっていないから、くどくどと説明してしまう。物事の本質はとてもシンプルなのだ。
  • 自分の人生の目標は何か?それはなぜか?そのために何をしているのか?その答えをさがすために、私たちは勉強をしているのである。
  • 夢や理想は頭の中で考えているだけでは実現しない。紙に書いたり、壁に張ったり、人に話したり、宣言したりして、外に出していかなければならない。
  • 口に出していう言葉はプラス思考のものと、私は決めている。
  • 利己的であれ、利他的であれ、自分が欲する何かに向けてエネルギーを集中することが、「夢をかなえる」ためには決定的に重要である。

 上の引用を見てもらえばわかる通り、本書の内容はただの勉強法に留まらない。
タイトル通り、「夢をかなえる」ための方法としての勉強のやり方なのである。

 読み返してみたら、頷かされる良いことがたくさん書いてあった。★5つ!

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感想メモ:君に成功を贈る

君に成功を贈る
君に成功を贈る
  • 発売元: 日本経営合理化協会出版局
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2001/12

★★★★★

中村天風氏が語る成功への秘訣

 中村天風氏の講演の内容を書き起こしたもの。
天風氏といえば、松下幸之助、稲盛和夫も師事した人物で、
天風哲学という言葉もあるくらいだから硬そうな雰囲気を感じていたが、
その言葉はどちらかというと軽妙。
それでいて、心に響く言葉が多かったため、メモした部分も多かった。

  • 一番先に必要なことは、「他人に好かれる人間にならなければいけない」ということであります。なんでもないことのようですが、これが、もう人生の一番の根本基礎なんであります。
  • 他人に好かれようと思ったら、何よりも自分があまり好き嫌いのないようにすることです。
  • 途中でやめず、幾度かしくじりを繰り返していても、努力すること。そうしていれば必ずうまくいくんですから。
  • 「絶対に他人に迷惑をかけない」ようにしなくてはダメです。
  • 自分のことをするときと同じ気持ちで他人のことをしてあげればいいんです。
  • 他人から受けた恩義はもちろん、どんなささいな事でも、他人の好意は常に大きな感謝で受け入れることです。
  • 何をする場合でも、現在恵まれている自分を感謝しなければいけませんよ。
  • 持たなくてもいい重い荷物を、誰にも頼まれもしないのに一生懸命ぶらさげていないか。
  • 何を志すにも自己向上を目的とし、しかも自他の幸福のためという広い意味を忘れてはいけない。
  • 言葉には、人生を左右する力がある。この自覚こそ勝利に導く最良の武器である。
  • 「困った」「悲しい」「腹が立つ」など消極的な言葉は絶対に口にしない。
  • 「正直・親切・愉快」
  • 「今日一日、怒らず、恐れず、悲しまず」

 引用だらけになってしまった。

 巻末には、天風氏の金言100選と、日常で何を心がければよいかを記した
「日常の心得」のページがある。

 腑に落ちる部分が多かったので、日常の気持ちの持ち方も変わる気がする。
こういう本に出会うのが、自らの成長につながる読書であり、
これこそが読書の醍醐味だと思う。★5つ。

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感想メモ:戦略プロフェッショナル

戦略プロフェッショナル―シェア逆転の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫)
戦略プロフェッショナル―シェア逆転の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫)
  • 発売元: 日本経済新聞社
  • 価格: ¥ 680
  • 発売日: 2002/09

★★★★★

V字回復の経営」の三枝匡氏の初の著作(91年)の内容を
アップデートした文庫版。

大企業から異業種の関連会社へ出向し、短期間で事業建て直しを行うという、
実話に基づいたストーリー。
元は経営者向けの戦略トレーニングセミナーの教材として作られたものが
ベースだそうだ。

著者は、ビジネススクールで使われる「ケース」が、
必要最低限のことしか書かれず無味乾燥であることに強い不満があり、
このケースを作ったとのことだ。

内容は、経営コンサルタントが行うような、
事業分析、戦略の建て直しとその実行なのだが、
V字回復の経営と同じく登場人物の内面も含めて描かれているため、
ストーリーとしてしっかり頭に入ってくる。

セグメンテーションなど言葉としては一般的になっているもの、
その理念や現実に用いる際の例まで書かれているので、
「なんとなく知っている」以上の理解が得られるだろう。

章間に書かれている「戦略ノート」も、ストーリーの解説や戦略、
コンサルティングの知識が得られためになる。
実際にコンサルタントとして働いている人も勧めていたので、
内容も確かなものなのだろう。

読み物としても、ビジネスの知識をストーリーで理解する
教科書としてもおもしろい。
ビジネスに携わる人にはオススメの★5つ。

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感想メモ:なぜ私だけが苦しむのか

なぜ私だけが苦しむのか―現代のヨブ記 (同時代ライブラリー (349))
なぜ私だけが苦しむのか―現代のヨブ記 (同時代ライブラリー (349))
  • 発売元: 岩波書店
  • 発売日: 1998/07

★★★★★

 突然の事故、病気、自然災害。
そういったものに、不運にして自分、または近しい人が遭遇してしまったとき、
人はそのつらい事実をどう考えればいいのだろうか?
そして「なぜこんな目にあわなくてはいけないのか・・・」という問いに、
一体どう答えればいいのだろうか?

 著者はユダヤ教のラビで、こういった問いを度々投げかけられてきた。
そして何よりも、彼自身が息子さんを早老症という病で、
14歳の若さで亡くしている。
この悲しい出来事から15年後、こういった不条理に苦しむ人々の助けになるために
本書を書いたという。

 彼のたどり着い答えは「神の大いなる意志である」あるいは
「神が必要とした」というようなものではない。
なぜなら、もし慈悲深い全知全能の神が存在するなら、
右も左もわからぬ幼い子の母親を奪い、悲しみに押しつぶしてしまうはずがないし、
逆に罪もない子供に過酷過ぎる運命を課し、その両親の心を砕いてしまうはずも
ないからだ。

 あなたなら、こういった境遇に遭遇してしまった場合、どう考えるだろうか?
あるいは周囲の人がそういう境遇に遭遇してしまった場合、どう声をかけるだろうか?

 誰しもが真剣に読まざるを得ないトピックで、誰しもが読む価値がある本。
★5つ。

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感想メモ:大人が変わる生活指導

大人が変わる生活指導
大人が変わる生活指導
  • 発売元: 日経BP社
  • 価格: ¥ 1,260
  • 発売日: 2006/05/11

★★★★★

結果を出したいなら、まず生活から見直そう

公立の松虫中陸上部において、7年間で13人の日本一を輩出した原田氏の本。
中学の教師を退いてからは、企業など大人の指導に軸足を移しているという。
そして、中学において培った指導のノウハウは、大人に対してもそのまま通用する、という。
その内容と理念を語っているのがこの本である。

陸上競技では技術やトレーニングだけでは、一定の結果で伸び悩む。
しかし、靴を揃える、お皿を洗うなど、一見関係がなさそうな生活面に取り組んだところ、
心が鍛えられことで成績も飛躍的に伸びたそうだ。
そしてこのことはそのまま、社会人にも通用したそうだ。
毎日会社の前を掃除する、身の回りを整理する、きちんと挨拶する、など。

私は本を読むときは、いい内容をメモしながら読むのだが、
この本はメモをする箇所だらけになってしまい、読むのに時間がかかった。
それだけ納得させられることばかりだったのだ。
要するに、オススメである。

以下、内容。

  • 夢を描いてそれを目標に変える。
    目標達成のための方法を考えて、達成しきる。
    被害者意識がなく心のコップがいつも上を向いている。
    心・技・体+生活のバランスが取れている。
    こうした人が私の目標とする自立型人間です。
  • あなたが人生をさらに充実したものに変えたいと願うならば、
    日々の仕事をつまらないと思ってあきらめるのは、この瞬間からやめましょう。
    どんな仕事でも本気になって取り組むことからすべてがはじまります。
  • 技を磨くだけ、体をつくるだけではそこから得られる成果に限界があることを知りました。
    著名なスポーツ選手やオリンピックの金メダリスト、またその指導者を調べた結果、
    最後に勝負を分けるのは心であるということに気づいたのです。
  • 心づくり:心を使う、心をきれいにする、心
  • を強くする、心を整理する、心を広くする
  • 仕事も人生も充実させたい。どちらも楽しみたい。ごく当たり前の願いです。
    しかし、いまの日本では、その当たり前のことが、むずかしくなってきています。
  • 小さな継続が、仕事において意外なほど大きな力をもたらしました。
  • 身の回りをきれいにすれば、その場のすさみがなくなり、そこにいる人間の心もきれいに保たれるからです。
  • 奉仕活動で心がきれいになるひとつの理由は、感謝の気持ちを実感できることです。
  • 極論するならば、この世のあらゆる仕事を成功させる秘訣は、相手の心にチャンネルを合わせることだと思います。
  • しかし、何より注目すべきは、(経営者達が)熱き思い、夢、志を持ち、
    仕事を通して社会に貢献することを真剣に考え、熱く語る多くの言葉を持っているということです。
  • 自分の長所をしっかりと意識し、それが行きすぎぬよう自分をコントロールする事ができれば、
    短所は自ずと改善できる。長所と短所が表裏一体だと考えれば、大きな欠点は大きな長所にもなりうるのです。
  • 自分を元気にしてくれた言葉、かかわり、態度などを、いつでも振り返れるようにしておくのです。
  • つまりリーダーは、部下の技能を高める以前に、
    他人に対した「やる気」を与え、「やる気」を高めることに長けていることが、
    何より大切なのです。
  • では、やる気を与えるポイントとは何でしょうか。
    特に重要なポイントは、有能感、統制感、受容感の三つ。
  • 外発的動機づけだけでは、人は心から動かない。
    まさに、成果主義の欠点でもあるのです。
  • 相手の欠点を突いて徹底的に落ち込ませるのが目的ではないはずです。
     〜(中略)〜
    檄を飛ばして、燃え上がらせることです。
    そうすれば、父性は、やる気や元気を強く注入するかかわりとなります。
  • 心のツボ
    1人との関わり
     自分に対して本気でかかわってくれたとき
    2原体験、楽しかったこと、感動したことを振り返る
    3人にプラスのストロークを与えて元気づける

いちいち頷かされる。

理念だけでなくツールの紹介などもあるが、
この本の本質は「いかに心に火をつけるか」といところなのだと思う。
それには、心が大事。リーダー自ら率先して示すこと。

中学生の指導での実績は伊達じゃない。
すばらしい。★5つ。

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感想メモ:ママはテンパリスト 2

ママはテンパリスト 2
ママはテンパリスト 2
  • 発売元: 集英社
  • 価格: ¥ 780
  • 発売日: 2009/06/19

★★★★☆

抱腹絶倒育児マンガ待望の第2巻。

 1巻の続きで、東村アキコの息子さん「ごっちゃん」の
その後の活躍(いろんな意味での)が描かれている。
普通に読んでるだけで笑える。電車の中で読むときは注意。

 読んだことがない人は1巻から買うべき。
育児に格闘している人、かつて育児に格闘していた人、
育児に格闘したことがない人、みんなオススメ。

 とりあえず読んでご覧なさい。1巻の試し読みはこちら↓
Amazon.co.jp: 本: ママはテンパリスト 1

 あーおもしろかった。余裕の★5つ。

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