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感想メモ:ソース―あなたの人生の源はワクワクすることにある。

ソース―あなたの人生の源はワクワクすることにある。
ソース―あなたの人生の源はワクワクすることにある。
  • 発売元: ヴォイス
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 1999/10/01

★★★★★

仕事は楽しい方がいいに違いない。
残念ながら、仕事はつらい、つまらない、大変なもの。
でも世の中そういうもんだろう?という価値観が一般的。

しかし、仕事が好きで楽しくて、いくらやっても疲れない!
もっとやりたい!という方が、よっぽど成果も付いてくるだろう。
でも、そんなの可能なのかしら?

可能だ、というのが本書の主張。

その人が「ワクワクする」ことすべてを大事にする。
やりたくないことをするのがストレスの原因なので、
極力やらないように努力する。
すべてのワクワクを同時に追求し、分かち合う。
すると仕事とお金はあとから付いてくる。

一見そんなにうまくいくもんですかね?と思ってしまうが、
実例も多く挙げられているので、この生き方でうまく行く人が
多いというのも事実であるようだ。

うまくいくもんか、そんなに世の中甘くない、と思ってしまうのは、
「努力→苦労→報われる」という価値観が
染みついてしまっている証拠なのかもしれない。

人生がアンバランスでマイナス因子がたくさんあると、
思考が混乱して最良の選択が出来なくなります。

なるべくプラス因子で周りを囲むということ。
ここ数年、「混乱」というものがどういうものなのか
わかるようになってきた。全然うれしくないが。

自分のワクワクに気づき、それを充分に生活の中で生かしきり、
最終的にはそれを使って社会や人生に貢献すること。
それがこの世に生を受けた、あなたの存在意義なのです。

どうやらこのワクワクを見つけるところがキーであるようだ。

無理矢理にヤル気を出す必要があるのは、
したくないことをしなければならないときだけです。

ストレスの最大の原因は、やることが多すぎることではありません。
やりたくないことをやることがストレスの本当の原因です。

確かに・・・その通り。

数多くあるワクワクが何かを見つけます。
つぎにそれをすべて同時に生活に取り入れ実行します。
それぞれのワクワクに同じ量の情熱を注ぎます。
目標ではなく、方向を定めて、小さな一歩を踏み出します。

何も、毎週何時間もかけてしなくてはいけないということではない。
運動が好きな人は、近くを散歩するだけでもよし。
そうした小さな一歩が大事なのだという。

  1. 人生のあらゆる面において自分が持つワクワクの「すべて」を見つける。
  2. 発見したワクワクは、ひとつ残らず「すべて」、現在の生活に生かす。
  3. 自分がワクワクすることを自分自身や人のために無条件に使う。

人生をワクワクしながら暮らすようになれば、
当人やその周りの人もきっと楽しく幸せになる気がする。
少しずつでもいいから、ワクワクすることを
生活に取り入れてみようと思います。

人生を変える力を持った本だと感じた。
とても心に響いたので、★5つ!

ソース―あなたの人生の源はワクワクすることにある。
ソース―あなたの人生の源はワクワクすることにある。
  • 発売元: ヴォイス
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 1999/10/01

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感想メモ:「人間力」の科学

「人間力」の科学
「人間力」の科学
  • 発売元: PHP研究所
  • 価格: ¥ 1,260
  • 発売日: 2009/03/14

★★★★★

感性のマーケティングの小阪裕司氏。
「バルバロッサな人」という連載の内容をまとめたもの。
脳科学などの学問の研究結果のビジネスへの適用を考える、
という切り口がおもしろい。

「世の中のしくみ」「脳のチカラ」
「能力の活かし方」「時代が求めているもの」
という各テーマについて、いくつも研究が紹介されている。
面白いと思ったところをいくつか抜粋してみる。

いや、失敗するからこそいいのだ。
失敗し、それを乗り越える経験を積み重ねなければ
何事もクリエイトできない。

失敗を許さないことは、実はより大きな失敗に向かっている。

第一に、新しい物事はなかなか広まらない
第二に、新しい物事に真っ先に取り組む人たちは、集団内における少数派
第三に、物事が広がっていくにはキーパーソンが必要

正しいことだからといって、すぐに広がるわけではない。
がまんして活動を続けることが大事ですよ、ということ。

人をやる気にさせようとするとき、
成果を出してから報酬を与えても効果的でない。
行動した直後に報酬をあげることが必要なのだ。

誤解しやすいのは、「ごほうび」に金銭的に価値のあるものを
設定しようとすることである。
あくまで脳に対する報酬なのだから、些細なことで構わない。

報酬については、行動科学マネジメントに詳しい。
PST(Positive、Sokuji、Tashika。2つはなぜか日本語)
と同じことを言っている。

ここで活かすべき学びは、常に「印象」という最終判断を司るものは、
細かな認知部位なのだということだ。
どれかひとつができているだけでは、全体の印象は良くならない。
どれかひとつに致命的な問題があると、全体の印象も変わってしまう。

細かいことに手を抜くと、そこもしっかり見られてますよと。

情報を整理し、組織化するには五つの基準しかないとワーマンは言う。

  • カテゴリー
  • 時間
  • 位置
  • アルファベット
  • 連続順(階層)

超整理法は使用頻度だと思うが、それはどこに入るのだろう。

  • 自己開示について

自己開示をすると、親密感が増す。
これはブログを読んでいると、会ったことがなくても
知り合いのように感じることからもわかる。

しかし、自己誇示的すぎても自己卑下的すぎても、好感度は低くなる。
自己誇示が60%、自己卑下が40%の割合でmixされていると、
最も好感度が高まるのだそうだ。
これはおもしろい。

  • 利他性について

支援をしてもらえる人とは?
逆説的だが、支援を求めずに利他的な行動をすることなのだろう。

個人的にはこういうの大好き!
久しぶりに読んでいてワクワクした本でした。
ということで、オススメ度は★5つ!

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感想メモ:プレゼンテーション Zen

プレゼンテーション Zen
プレゼンテーション Zen
  • 発売元: ピアソンエデュケーション
  • 価格: ¥ 2,415
  • 発売日: 2009/09/07

★★★★★

PowerPointによるプレゼンは、
ビジネスだけでなく、学会など様々な場面で登場する。

しかし残念なことに、ラリホーの効果を持つプレゼンは少なくない。
文字ばかりで、しかも字が小さい上に量が多く、
「ねむってしまった!」状態になったことがない人の方が珍しかろう。
(特に午後一からが危険)

しかしこれは、作り手ばかりが悪いということではない。
そういうタイプのプレゼンがスタンダード化してしまっているからだ。
むしろそこから外れることの方が抵抗がある、
というのが実際のところだろう。

一方、「これは!」という印象的なプレゼンをする人もごく稀にいる。
例えばスティーブ・ジョブズかもしれないし、
TEDに出てくるような人かもしれない。
少なくとも、すばらしいプレゼンというものも存在することは確かだ。

では、どうすればそういったプレゼンに近づけるのだろう?

簡単なのは、良い例をマネすることだろう。
この本の良いところは、そういった「良い例」を、
理論と豊富な実例の両面から示してくれているところだ。
本としてのデザインも、画像をとてもうまく活用してすばらしい。

プレゼンの本としてはマッキンゼー流図解の技術があるが、
図の示し方については共通している部分が多い。
プレゼンの基本はsimple is the bestであるようだ。

手本がなければマネもできない。
少しずつでも、自分のプレゼンに取り入れて行ってみようかと思う。

ちなみに著者は長年日本で暮らしていて、
日本文化の影響を、強く受けたそうだ。
「ZEN」はやっばり禅だし(そのものではないと注釈がある)、
他にも「簡素」「わび・さび」など日本の概念で説明されている部分がある。
日本人には理解しやすいのではないかと思うと思う。
そういった文化背景を持っているにも関わらず、
日本人は総じてあまりプレゼンがうまくないのは
以心伝心の文化でもあるからかな。

ということで、自分に影響を与えた1冊となった。
オススメ度は★5つ!

プレゼンテーション Zen
プレゼンテーション Zen
  • 発売元: ピアソンエデュケーション
  • 価格: ¥ 2,415
  • 発売日: 2009/09/07

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感想メモ:天才! 成功する人々の法則

天才!  成功する人々の法則
天才! 成功する人々の法則
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,785
  • 発売日: 2009/05/13

★★★★★

天才を天才たらしめているものとは?

それは、才能と超人的な努力、だけではないのかもしれない。

  • NHLの選手に1月生まれが多く、日本のプロ野球やサッカー選手に
    4月生まれが多いのは、偶然なのか?
  • アメリカの大富豪のうち何人もが、数年という狭い範囲に
    生まれているのは、偶然なのか?
  • ユダヤ人のビジネス成功者の家系を遡ると
    同じような職業が現れるのは境遇が多いのは、偶然なのか?
  • IQが130を超える人たちの中で、成功する人としない人を
    明確に分けるパラメータとは?
  • アジア系の人が数学に強いのは、遺伝ではない?

いずれも「環境」というものが、天才と言われる人たちにも
大きく影響している事を示している。
つまり、同じぐらいの才能を持っていても、
生まれてきた環境が違うだけでアウトプットは変わってしまう!

それでは逆に、生まれ育った環境ですべてがきまってしまうのか?

著者はそうは言っていない。
教育によって「生まれてきた環境」という運命に近いものをも
切り開いていくことができるのだ、と示している。

私たち一般人は、「天才」という言葉を聞くと、
イコール才能、と思考停止におちいってしまいがちだ。
しかし環境や社会的な背景が与える影響というのは
思いのほか大きいものなのだとわかった。

1万時間という時間の壁を越えられる適性があれば、
案外「天才」はできてしまうのかもしれない。

子供にプラスの影響を与える環境とはどういうものなのか?
何を与えることができるのか?そんな視点で読むこともできる。
オススメ度は★5つ!おもしろい本でした。
Amazonのページにある著者のインタビュー動画もおもしろいです。
すごい賢そう。

同じような視座を与えてくれる本として、
ヤバい経済学、銃・病原菌・鉄を連想した。

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感想メモ:夢を絶対に実現させる方法!

夢を絶対に実現させる方法! (DVD付) (日経ベンチャーDVD BOOKS)
夢を絶対に実現させる方法! (DVD付) (日経ベンチャーDVD BOOKS)
  • 発売元: 日経BP社
  • 価格: ¥ 2,394 (5% OFF)
  • 発売日: 2005/09/08

★★★★★

公立高校である松虫中学陸上部の指導で、7年間で13回の日本一を輩出。
しかも一日の練習時間は90分というから驚きだ。
社会人への講演も多い、カリスマ体育教師の原田隆史氏の講演DVD付きの本。

20年の教師生活3万人のデータから彼が導き出したものは、
生活指導と目標設定だった。
生活が全ての基本であり、そこで手を抜いていると
目標達成へのエネルギーが出てこないというのだ。

おー、と思ったのは以下の部分。

  • 「成功者は、席に成功を鮮やかにイメージする。努力は、その後。」
  • 心を指導しようにも、心は目に見えない。
    目に見えないものは指導できない。だから、心を文字で表現させる。
    書いて書いて書きまくって、成功した自分の姿を、しっかり心に刻み込む。
    だから、真面目になる。素直になる。一生懸命になる。
  • ノウハウが同じで差が出るのは、仕事以外。
    家庭も含めた生活の質なんです。
  • つまり、奉仕活動とは「態度教育」。
    家庭で言うところの「躾」なんです。
  • 人間が「自分のために」と思って出せる力は、あまり強くない。
    「あの人のために!」と思ったときにこそ、ここ一番の爆発的な底力が出る。

本としては、ページ数も少なく、
原田氏の他の著作のまとめという感じ。
しかし、講演DVDがすばらしい。
こちらだけでもこの値段の価値があるのではないか。
本で読むのと映像で話しているのを見聞きするのでは、
伝わる情報の密度が異なると感じた。

気づいたこととして原田氏は、説明している内容に対して
「おもろいな〜」と度々言っている。
心底好きなんだな、と感じると同時に、
教育というものへの熱意も感じた。

コミュニケーション:
7秒で1つのことを伝える
笑顔と幸せ感とともに
スピーチ:
うまくなるには、話す内容を書く
そして読む、書く、読む、書くを繰り返す
そのうち立派に話せるようになる

以上、オススメ度は文句なしの★5つ。
特にDVDはオススメ!

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感想メモ:ベスト・パートナーになるために

★★★★★

世界に平和と幸せをもたらす本

相手のためを思っているのに、なぜか相手が怒ってしまった。
ものすごくつまらないことがきっかけなのに、
なぜかカチンと来て大げんかに発展してしまった。

異性との関係で、誰しも思い当たる経験があるのではないだろうか。

タイトルは、相手が自分と同じ価値観を持っていると期待するから、
わかってくれないという怒りが生じる。
だから、異性は異星人だと思おう(←うまいこと言った)!
そうすれば相手の思考パターンが違うことも受け入れられるでしょ、という意味。
そして、読み進めていくと、どんな風に違うのか、
どう接すればうまく付きあっていけるのかが理解できる。

男女が互いに異性についての知識を持てば、
男女関係のもつれの大部分が解消するだろう。
そして男女間の争いは、世の中の争いの
かなりの部分を占めているだろうから、
この本は世界に平和をもたらす本だと思うのだ。

男性は問題解決が生きがいの「ミスターフィクサー」。
女性はパートナーの成長を生きがいとする「教育委員長」。
この特性を理解するだけで、相手の行動の理由が読めるようになる。
そしてそれが嫌がらせでなく、善意から出ているのだということも。

このような男女の特徴の差は、脳の構造から違っていることに起因する。
(女性の方が左右の脳をつなぐ脳梁が太い、というのは間違いらしいが)

男性は、愛する女性が悩みや心配事を抱えている時に、
調停屋、つまり”ミスター・フィクサー”になろうとする。

女性は、親しい男性が何か誤りを犯した時、
”教育委員長”になろうとする。

男性は、精神的に不安定な状態に陥ると自分以外の何者にも
注意を払わなくなることによって自己防衛しようとする。

彼女が単に”感情移入”を望んでいるのにもかかわらず、
男は彼女が具体的な”解決策”を欲しがっていると勘違いしているのだ。

世の一般的な男性にとっては、目標を達成するということが
もっとも大切なのである。

彼女達にとって、人生でもっとも大切な根本原理は
コミュニケーションである。自分の思いを誰かに伝え、
分かち合うことの方が目的や成功を達成するよりも
はるかに大切だと思っている。

薄々感づいていることではあるが、あらためてまとまっていると、理解しやすい。

男性が行うべき「九十八の小さな愛情アプローチリスト」が、
非常に参考になる。これが全部達成できている人なら、
女性にモテモテ間違いなしだ。
ハンサムというわけでもないのに女性に好かれる男性、
あるいは逆というのは、こういうスキルを多く持っている人なのだろう。

あと、翻訳と解説が大島渚監督なのが気になった。

既にパートナーがいる人、これから見つける人、すべての人にオススメ。
オススメ度★5つ!

ベスト・パートナーになるためにを読みました! – みんなのレビュー&クチコミ検索

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感想メモ:グーグル時代の情報整理術

グーグル時代の情報整理術 (ハヤカワ新書juice)
グーグル時代の情報整理術 (ハヤカワ新書juice)
  • 発売元: 早川書房
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2009/12

★★★★★

著者は、グーグルの元CIO(最高情報責任者)。
と聞くと「Google万歳!IT超便利!」
みたいな本かと思ったのだが、良い方向に裏切られた。
「情報」というのは、ITに限らないもっと広いテーマだった。

というのも、著者は失読症で、幼い頃から学習や情報の整理に
非常に苦労をした経験を持っていて、その経験から学んだ内容が
本書にまとめられているからだ。

「全員に当てはまる整理術はない」とした上で、
「整理術」ではなく「原則」を紹介している。
原則に沿った上で、方法は個々人がカスタマイズすべきということだ。

ということで、その原則の紹介。

  1. 脳の負担がなるべく少なくなるように、生活を組み立てよう
  2. なるべく早く、頭の中から情報を追い出そう
  3. ”ながら作業”は、一般的に効率を低下させる
  4. 物語を使って覚えよう
  5. いつもそうしているからといって、そうしなければならないわけではない
  6. 知識は力ならず。知識の共有こそ力なり
  7. 思い込みの制約ではなく、現実的な制約をくぐり抜ける術を身に付けよう
  8. 自分を決めつけるのではなく、自分自身に心から正直になろう
  9. 制約を無視すべきケースを知ろう
  10. エンジンをかける前には、どこに向かっているのか、どうやって向かうのかを明確にしよう
  11. 目標の達成方法に幅を持たせよう
  12. 情報を整理するのではなく、検索しよう
  13. 本当に記憶の必要な物事だけを記憶しよう
  14. 大きなかたまりを、小さなかたまりに分けよう
  15. 週一回、重要な情報を見直す時間を設けよう
  16. 完璧な整理術などない
  17. あとで検索しやすいように、デジタル情報には関連キーワードを追加しよう
  18. 文脈の変化を見越して、メモを取っておこう
  19. 文脈の似た仕事をまとめて行おう
  20. 仕事とプライベートのバランスを取るのではなく、融合させよう

頷かされるものが多い。
私が特に頭に残ったのは、1,4,6,7,10,13,18,19。多いな。

1.脳の負担がなるべく少なくなるように、生活を組み立てよう
4.物語を使って覚えよう

脳の仕組みに関しては、以前にいろいろな本を紹介している。
脳科学の本まとめか、「脳」のタグを参考にしてもらいたい。

6.知識は力ならず。知識の共有こそ力なり

目的がチームとして成果を出すことであれば、そうなるはず。

7.思い込みの制約ではなく、現実的な制約をくぐり抜ける術を身に付けよう

制約が、実は自分が勝手にそう思い込んでいるだけということもある。
制約を疑うのは問題解決において、非常に重要。

エンジンをかける前には、どこに向かっているのか、どうやって向かうのかを明確にしよう

これは、人生すべてにおいて大事なことではなかろうか。

13.本当に記憶の必要な物事だけを記憶しよう

「情報のえりわけ」という言葉で説明されている。
情報をインプットする読む目的は、全部を記憶することではない。
重要なのは、自分が欲しいエッセンスを理解することだろう。

そのためには、何が重要なのかを意識しながら
無視する情報、あとで読む情報、覚える情報というように分類する、
そのやり方はその人次第、とのこと。

18.文脈の変化を見越して、メモを取っておこう
19.文脈の似た仕事をまとめて行おう

19が興味深かったところ。
脳は文脈が変化すると情報を捨てて空きスペースを作る。
似たような仕事はまとめて、変化はなるべく小さくするべし、と。

そして変化してしまった時を見越して、
自分があとで読んでわかるようにメモるべし。

最適な紙とデジタルのバランスについても、デジタル万歳!ではなく、
入ってくる情報の量や性質によって異なるので目的によって分けるべきとしている。
・ブレストや情報の整理、記憶なが目的なら、紙の方が良い
・大量の情報整理や情報共有ならデジタルが良い

他にもライフワークバランスや、想定外の出来事が起きた時の
対処法のヒントも書かれている。
巻末のオススメITツールのコーナーも参考になる。

各章末に章毎のまとめがあるだけでなく、
巻末にも簡潔なまとめのパートがある。
そこを読むと本全体の内容が把握できるようになっている。
さすが、本としてもよく整理されている。

これだけいっぱい書くことがあったことからも、
読み返して参考にする本だと感じた。
オススメ度は★5つ!

他の方の書評もいろいろと参考にされると良いでしょう。
意外と知られていない「グーグル時代の情報整理術」のテクニック10選:マインドマップ的読書感想文
グーグル時代の情報整理術のレビュー&クチコミ一覧

グーグル時代の情報整理術 (ハヤカワ新書juice)
グーグル時代の情報整理術 (ハヤカワ新書juice)
  • 発売元: 早川書房
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2009/12

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感想メモ:成功の実現

成功の実現
成功の実現
  • 発売元: 日本経営合理化協会出版局
  • 価格: ¥ 10,290
  • 発売日: 1988/09

★★★★★

東郷平八郎、ロックフェラー三世夫妻、松下幸之助、稲盛和夫など、
多くの人々が師事してきた中村天風氏。
ここでも既に何冊か紹介している。
君に成功を贈るほんとうの心の力

この本は、氏の話を1冊にまとめた集大成、といった趣の本。
10,290円という値段が目を引くが、それだけのすばらしい本だと感じた。

氏は、「心を常に積極的たらしめるべき」としている。
そしてその積極的精神は、後天的に手に入れられるそうだ。
そのためには以下の点を気をつけるとのこと。

  • 自分の心が積極的かを常にチェック
  • 他の人の消極的な言動に自分の心を同化させない
  • 同情はしても、一緒に悩んだり悲しんだりしない
     勇気づけ鼓舞することを考える
  • 取り越し苦労をしない
     自分の運命の墓穴を掘っている!
  • どんなときにでも本心良心に悖った言動はしない
     後ろめたいことはしない

同時に、以下のことにも気をつける。

  • 努めて気分を明るく朗らかに、いきいきと
  • 気分がいいときも良くないときも!
  • 言葉に気をつける
    →消極的な言葉は絶対使わない 感謝を先にする

それと、次の文章もとてもよいと思った。
最初の3行を心がけているだけでも随分違うと思う。
が、それが難しい。

今日一日
怒らず 怖れず 悲しまず
正直 親切 愉快に
力と 勇気と 信念とを持って
自己の人生に対する責務を果たし
恒に平和と愛とを失わざる
立派な人間として生きることを
厳かに誓います

なぜ人間は自分の心を自由にできないのか?
とてもおもしろいトピックだが、次の3つが原因とのこと。

  1. 潜在意識に消極的なものがたまっている
  2. 神経系統の生活機能が衰えた(神経過敏)
  3. 行き当たりばったりに生きている

日常暮らしていると否定的な言葉のシャワーを浴びてしまうので、
意識的に潜在意識をクリーニングする必要があるということ。
その方法も書かれていた。
また、心がショックを受けにくくする体の保ち方、というのも載っていた。
これは試してみたところよさそうなので、取り入れてみることにする。

ということで、図書館で借りた読んでみたのだが、
この値段にも関わらず買ってもいいと思った。
1回読むだけではなく、何度も読み直す価値がある本。
文句なし、オススメの★5つ。

成功の実現
成功の実現
  • 発売元: 日本経営合理化協会出版局
  • 価格: ¥ 10,290
  • 発売日: 1988/09

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感想メモ:裸でも生きる

裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ)
裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2007/09/22

★★★★★

著者の山口絵里子さんの半生を描いた本。
というと月並みだが、この山口さんの生き方は、
とにかく人並み外れている。

本人は「私なんか」と語るが、なんかどころではなく、
本当にすごい。尊敬する。
引き込まれるように読んでしまった。

  • 小学校でイジメにあう
  • 強くなりたいという思いから、高校は有数の強豪校の「男子」柔道部に入部。
    文字通り血を吐くような練習に耐え、全国7位に
  • その後教育を変えたいという思いから政治家を志す。偏差値40から3ヶ月で慶応へ
  • 途上国の姿が自分の目で見たいからと、
    最貧国単身バングラデシュへ。一人で2年暮らす。
  • バングラデシュの大学院へ

これで前半くらい。
とにかく、行動力が半端ではない。
ツテもないのに一人でバングラデシュに行って暮らす?
当然何度も痛い目に遭っている。
それでもやり遂げてしまう。

こういった人になるには、ある種の飢餓感が必要であるように思える。
普通に不自由なく暮らせる日本では、
こういった人はなかなかいな出てきにくい。
彼女を彼女たらしめているそ情熱を支えるものは、
一体何なのだろう?

ちょっと長いが引用。

ただ、そんな周りの声の中、私が拠り所にしたことは、
たとえば尊敬する人の言葉でも、すばらしい本でも何でもなく、
自分自身だった。

自分は一体何をしてきたんだ。
他人と比べて一番になるなんてそんなちっぽけなことに全力を注ぎ、
泣いたり笑ったり。
こんな幸福な星の下に生まれておいて、
周りを気にして自分ができることにも挑戦せず、したいことも我慢して、
色んな制約条件を自分自身の中だけでつくりだし、自分の心の声から無意識に
耳を背け、時間とともに流れていく。
バングラデシュのみんなに比べて山ほど選択肢が広がっている私の人生の中、
自分が彼らにできることはなんだろう。
それは、まず自分自身が信じる道を生きることだった。

頭では納得できても、それを行動に移せる人というのは
ほんの一握りで、だからこそその生き方は心を打つのだろう。
ぜひ読むべき。刺激を受けること請け合い。
ということでオススメの★5つ!

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感想メモ:ユダヤ人大富豪の教え

ユダヤ人大富豪の教え
ユダヤ人大富豪の教え
  • 発売元: 大和書房
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2003/06/19

★★★★★

本田健氏の初期の著作。
ペイフォワードやライフワークの視点を、
ユダヤ人大富豪から教わるレッスン形式として説明している。

他の本と重なる部分も多いのですべては紹介しないが、
共感できる部分は多かった。
メモした部分を挙げていったらとても長くなってしまった。
これはいい本の証だろう。

  1. 大多数の人間は、いまいるところでがんばれば道は開けると考えてしまう。
    そこで、無駄な戦いをやって、ボロボロになって力つきてしまうのだ。
  2. 人生で成功して金持ちになりたければ、まず、自分が魂を打ち込める何かを見つけること。
  3. 普通、人は『得意なこと』と『大好きなこと』を混同してしまう。
  4. 大好きなことに巡り合う一番の方法は、いまやっていることが何であれ、それを愛することだ。
  5. 人間性を見るためには、その人が直接、利害関係のない他人をどう扱うかを見たらすぐわかる。
  6. 思考が人生を形作り、感情が人生をコントロールしている
  7. コミュニケーションの鍵は感情だ

他にも、いろいろな原則が紹介されている。

「セールスの成功5原則」

  1. 絶対売ると決める
  2. 信頼される人柄になる
  3. イメージを描けるように話し、感情に訴える
  4. 商品・サービスに完璧な知識を持つ
  5. クロージング(契約)のテクニックを持つ

お金の5原則

  1. たくさん稼ぐ
  2. 賢く使う(節約):「必要なもの」と「ほしいもの」の違いを知る
  3. がっちり守る:Never lose money.
  4. 投資する
  5. 分かち合う

ビジネス成功5原則

  1. 好きなことを見つける
  2. そのビジネスで成功に必要なことはすべて学ぶ
  3. 小さくスタート、短期間で大きくしない
  4. 儲かるシステムをつくる
  5. 自分がいなくてもまわるシステムをつくる

なぜ、目標達成に失敗するのか

  1. すべきことを目標にしている
  2. 目標を達成するモチベーションがない
  3. 具体的なステップがない
  4. 期限がない

目標設定成功5原則

  1. ワクワクするような目標を立てる
  2. 目標は細分化し、具体的な行動ステップを考える
  3. 目標を達成したときのご褒美と、失敗したときの罰を用意する
  4. 目標が達成したところをイメージして楽しむ
  5. 行動を起こす

パートナーシップを成功させる5原則

  1. 問題があれば、できるだけその場で話をすること。その日のうちに解決すること
  2. 何かを決めるときには、二人の100%の合意で決めること
  3. お互いの存在を自分の人生での奇跡として扱い、感謝すること
  4. 自分の幸せに責任をもつこと
  5. 夫婦は運命共同体であると認識すること

自分が人生で何を大事に思っているのか。何が好きなのか。
日常に追われて生活していると、考える機会はない。
だからこそ、あらためて考えてみるのはとても良いことだと思う。
オススメ。★5つ。

ユダヤ人大富豪の教え
ユダヤ人大富豪の教え
  • 発売元: 大和書房
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2003/06/19

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