★★★☆☆
自衛隊の重要な任務の一つに、
災害時の救援がある。
災害が相手なので、残念ながら
すべての命を救えるわけではない。
目の前で命が失われる経験をすれば、
いくらタフな自衛隊員といえども、
心に傷を負ってしまう。
もっとこうしていれば、
命を救えたのではないか、
と自分を責めて、自らの命を
断ってしまうケースもあるらしい。
そんな過酷な任務を行う隊員の
メンタルケアは、非常に重要だ。
しかし、このメンタルケアの取り組みが
始まったのが2000年ぐらい、
心理幹部というポストが設立されたのが
2011年、3.11の直前だったという。
本書では、自衛隊のメンタルケアの
各手法や、その手法が確立されるに至った
経緯が綴られている。
メンタルを「鍛える」のは難しい…
メンタルを健康に保つ、あるいは
ストレスを回避できる技術を
身につけることによって、
結果的にストレスに負けない状態を
作ることはできます。
日頃のメンタルケア(訓練)と
心の避難訓練が大事とのこと。
日本人は、休むのが苦手な国民。
しっかり休みましょう。