★★★★☆
人生も中盤にさしかかってくると、
なかなか思うところも増えてくる。
しかし大人になってから、
人生の知恵を教えてくれる人に、
出会うことは、あまり多くないだろう。
そんな人には、九日間も飲まず、食べず、寝ず、
という荒行をも体験された、大阿闍梨である著者からの
人生を生きる上でのヒントとなる言葉がオススメ。
一つ目は、呼吸をし、
この世に生かされていることだけで
ありがたいと「感謝する」心を持つこと。
二つ目は、自分の悪いところを見つけて、
心の底から「反省」をして、
さらに一段上の自分に生まれ変わろうとすること。
三つ目は、好き嫌い、
尊敬できるかできないかにかかわらず、
どんな人にでも「敬意」を払うこと。
その日出会った一人ひとりを喜ばせて、思いやる一日を送る。
それが人生円満、家庭円満、世界円満の基本です。
自分自身の日常を見直すことは、
すべての円満につながっていくことです。
誰かにお仕えさせていただき、
皆さんが喜んでくださったら、
自分の心が潤います。
前向きに考えれば、仕事は非常に楽しくなり、
いつの間にか次の日の分まで
終わっていたりします。
仕事を楽しみ、自分との戦いに克つと、
とても有意義な一日になります。
厳しい修行は、人格を練る(=悟る?)ことが
その目的なのですな。
多くのいい言葉に出会える本でした。