感想メモ:スティーブ・ジョブズ I・II

ウォルター・アイザックソン
講談社 2011-10-25
¥ 1,995
ウォルター・アイザックソン
講談社 2011-11-02
¥ 1,995

★★★★☆

言わずと知れた、スティーブ・ジョブズ伝。
ジョブズが亡くなってからちょうど二年。
やっと読んでみた。

10年来のMacユーザーである私は、
大体のストーリーは知っている。

ではこの本に何を求めたのかというと、
「彼が何を大事なことと考えて、Appleを動かしていたのか」
という部分。

その答えに近いものは、結局II巻の最後にあった。

「顧客が望むモノを提供しろ」という人もいる。
僕の考え方は違う。顧客が今後、何を望むようになるのか、
それを顧客本人よりも早くつかむのが僕らの仕事なんだ。(p424)

僕らは自分が持つ感才能を使って
心の奥底にある感情を表現しようとするんだ。
僕らの先人が遺してくれたあらゆる成果に対する感謝を
表現しようとするんだ。
そして、その流れになにかを追加しようとするんだ。(p430)

彼は、「すごい製品」、
そしてその「すごい製品を作る会社」、
それも「何代も続く会社」を作ろうとしていた。
そんな会社には、一流のタレントを揃える必要がある。

彼を完全無欠の人物ではないし、逆にただの人格破綻者でもない。
長所も短所もある、しかし偉業を成し遂げた人物として描かれていた。
ジョブズ本人もそれを望んでいたようだし、それでよかったのだろう。

おもしろかったです。

ウォルター・アイザックソン
講談社 2011-10-25
¥ 1,995
ウォルター・アイザックソン
講談社 2011-11-02
¥ 1,995