★★★☆☆
なんで?
ということで読み始めたのだが、予想したような
「ライトな話題が並ぶ雑学系の本」ではなかった。
むしろ、進化論、大陸移動説といった理論が、
生物地理学をヒントにしていかに見出されたか、
ということを語る、骨太の本だった。
「銃・病原菌・鉄」の理論も、
生物地理学を元にしているそうだ。
既読の人は、イメージがつかめるかと思う。
で、タイトルの答えを書きたくてウズウズするのだが、
ネタバレになってしまうので、ヒントだけ。
北極に住むシロクマ(ホッキョクグマ)と、
南極に住む皇帝ペンギンとは、
両者が自然な形で接触することは今のところありえない(p5)
なんで?という疑問は、
それぞれの種がその場所固有の生物というより、
ある条件の環境に結びついているという思い込み(p7)
の産物なのだ。
「銃・病原菌・鉄」を読んだ人はわかるはず。
ここまでの内容は、第1章だけ。
残りもかなり濃い内容です。
読み込むには、時間と集中力が必要かも。
(私は斜め読みしてしまいました)
科学、生物好きの人にオススメです。