Macでマインドマップを描くのに、
最初はフリーソフトということでFreemindを使っていた。
(関連:FreeMindでマインドマップ
FreeMind0.9.0βでマインドマップ その2)
フリーなのはいいのだが、使い勝手に微妙な
不自由さを感じるようになってきた。
そこで、商用ソフトはどんなもんよ?
ということで、いくつか試してみた。
JUDE/Think! astah* think!
発売元サイト→astah* think! 概要
- デフォルトで作ると、枝ごとに色も変わって、そこそこの見かけのものが作れる
- 操作画面はFreemindと似ていて、Freemindを使ったことがある人はすんなり使える
- PowerPointのように、四角やテキストや直線を任意の位置に描ける(Freemindではこれができない)
- 関連付けは始点と終点から出ている線を操作するベジェ曲線 曲率の変更はできたが、始点と終点の移動はなぜかうまくできなかった
- テンプレートも、ビジネス用からプライベート用までいろいろついている
- アイコンは88種類。Freemindよりは多いが、それほど多くもない
こんな感じ。
結論としては、Freemindをベースとして機能を強化したもの、という印象。
あんまり違わない。
とか思ってたら、販売中止になってた!
JUDE/Think!は 2010年3月末日をもって販売を終了いたしました。
JUDE/Think!のライセンスを利用中の方、未使用のライセンスをお持ちの方は、後継製品 astah* think! へ無償でバージョンアップできます。
JUDE/Think! ダウンロードと評価方法 - マインドマップ描画ツール
astah* think!という名前になったのですな。
3150円ナリ。
MindManager
発売元サイト:マインドマップ ソフト MindManagerでMindMap
- デフォルトでは、直線的でかっちりした感じのものができる
- 値段が張るだけあって多機能。作り込めば様々な見かけのマップが描ける
- UIはシンプルで操作しやすい
- イメージや背景などのライブラリがかなり豊富
- インスペクタウインドウから選択できるアイコンは40種類弱だが、
ライブラリの画像が全てアイコンとしても使用できるため、実質的には膨大 - スタイルも選択が可能
- 右クリックのメニューからいろいろ選ぶよりも、複数のウインドウからドロップして選択していく方式は使いやすいかもしれない
- テンプレートも仕事用からプライベート用まで豊富
スタイルもいっぱい
問題:日本語入力に対する反応の遅さ (MindManager7 for Mac)
新しいトピックやサブトピックを作り、日本語を打ち始めると確かに文字は入力される。
しかし、最初の文字一文字の反応が遅れてしまい、まともに文字が入力できない。
例えば「花見」と打ちたいとする。
トピック(ブランチみたいなもの)を選択し、猛然と日本語入力を始めると、
最初の「h」が遅れて「あなみh」などとなってしまう。
これでは何を見てるのか、さっぱりわからない。
日本語入力モードへの切り替えが遅いのだろう。
最初の「h」を打ってから1秒ほど待ち、
それから「anami」と打てば、きちんと「花見」となる。
んなこと、やってられるかー!
この問題の逃げ道としては、あるトピックに日本語入力をするときは、
Ctrl+Aでトピックの文字列の頭にカーソルを持っていってから入力する。
これで妙なストレスからは逃げられる。みんなちゃんと使えてるの???
これはMindManager7 for Macでの話なので、
今後の改善をwktkしたい。
顧客一覧に多くの企業が挙がっているように、
ビジネスに使うことを重視していて、いわゆる本家のマインドマップとは、
目指す方向が異なっているかもしれない(これはJUDE Thinkも同じ)
でもこれはこれで、ビジネス上は使いやすいかもしれない。
お値段はこんな感じ。
→マインドマップ ソフト MindManagerでmindmap 価格表
Mac用はダウンロード版で¥28,319ナリ。Upgradeで半分ぐらい。
高いね。
iMindmap
発売元サイト:ThinkBuzan - Official Mind Mapping software by Tony Buzan
- トニー・プザン唯一公認のマインドマップソフト。Mac,Win,Linux用とある
- 上の二つのソフトとは全く別格。矢印は好きなようにぐねぐねと曲がって描けるし、その矢印に沿って文字はぐねぐねと曲がって表示される
- アイコンも豊富、インターネットから画像を探して挿入できるし、手書きの文字や絵も使える。表現の自由度はダントツ
センタートピックの選択画面。なんかいろいろある。
ぐねぐねモードだけでなく、こんな感じのテキストモードにもできる。
<追記>
iMindmap5になって、日本語入力の反応が改善されました!
ブランチを追加すると、勝手に重ならないように
レイアウトを整えてくれたり、
ショートカットもわかりやすくなって、とても好印象!
まさに、死角なし!
Mac版iMindmap5については、こちらの情報が大変参考になります。
→iMindMap(アイ・マインドマップ) でMindMap: *ver.5
</追記>
・問題:日本語入力の反応の遅さ
またか・・・マインドマップと日本語は相性悪いのか?Mac版だけ?
ブランチを選択した状態で、猛然と日本語を打ち込み始めると、
反応が鈍くて最初の数文字がアルファベットになってしまう。
例えば「花見」という文字を打とうとすると、
「haはなみ」のようになってしまう。
これまた、何を見たいのかさっぱりわからない。
回避策は、ブランチをダブルクリックして、
文字入力BOXが表示されてから、日本語入力を始めること。
めんどくさい。改良を望む。
日本語の入力のしやすさという点では、
実は3ソフトの中でastah* think!が一番だったりする。
さびしい限り。
iMindMapは、想像力の翼を羽ばたかせる
「本家のマインドマップ」作成ツールであり、
会社の企画書など、きっちりとした書類を作るのには
向いていないかもしれない。
(それをマインドマップと呼ぶかは別の議論)
企業で使うような場合には、JUDE Think astah* think!や
MindManagerの方がよいかもしれないです。
iMindmap5の価格はこんな感じ。('11 Nov時点)
→Buzan's iMindMap: ダウンロード購入
Basicは無料!
Home & Studentで5730円、
Ultimateで21903円
Ultimateにしても、Mindmanagerより安いじゃないですか!
Home & Studentでも半額以下。
こちらで機能を比較して、まずは無料版で試してみるのが
よいのではないでしょうか?
→ThinkBuzan - Products - iMindMap Features
とかいう記事を書いていたのが、実は2年前。
どんだけ寝かしてるんかいという話だが、もったいないのでアップした。
というのも、驚いたことに、問題点とかの状況が
あまり変わっていなかったのだ。
まったくもって、うれしくない驚きだ。
<追記>
iMindmap5の進化はうれしい驚きです。
</追記>
ここでは3つの有償ソフトを比較したが、
他にもフリーのXMindやWebサービスのMindMeisterなどがある。
情報を参考に、気に入ったものを選んでみてください。
参考・関連サイト
・無料マインドマップソフト対決!『XMind』 VS 『Freemind』 - ライフハックブログKo's Style
・マインドマップ系ソフト比較 | アカベコマイリ
・FreeMindでマインドマップ
・FreeMind0.9.0βでマインドマップ その2
・iMindMap(アイ・マインドマップ) でMindMap: *ver.5