ドライクリーニングって何のためにするんだろうか?
油脂は水に溶けにくく、通常の水を使った洗濯では落とすことが難しい。
そこで水の代わりにあぶらを良く溶かす有機溶剤を用いて洗濯する方法があり、
これをドライクリーニングという。
ドライクリーニングではオイルの染みや口紅など、
普通の洗濯では落ちにくい油脂系汚れもよく落とすことができる。
またドライクリーニングではウールなどでできた衣料品でも、
縮みや型くずれがしにくいという特徴がある。
これらの繊維は水によって膨潤したり
または繊維の表面が変性したりしてしまうが、
有機溶剤ではこのような変化が生じないためである。
ドライクリーニング - Wikipedia
ということで、
1.油汚れを強力に落とすことができる
2.水に漬けると変形・変色する衣類を洗浄できる
という二つの役割があるようだ。
一般的には2.の方だと思うので、ここでは2.について考える。
水に漬けると変形・変色する衣類を、変形・変色せずに
水洗することができれば、ドライクリーニングを利用する必要は
なくなるということだ。これは可能なのだろうか?
最近のクリーニング店では、水洗に適さない衣類に対しても、
汗ヌキと称して水洗いするウェットクリーニングを、
行うようになってきている。
ドライクリーニングは、石油系薬品を大量に使用するので、
家庭で行うのは困難だが、
ウェットクリーニングなら家庭でも可能なのでは?
ウェットクリーニング用洗剤を入手してみた。
→普通にネットで買えた。MC-SALES.NET
アクア・MCというものがそれだ。
「アクア」で検索すると出てくる。
安くはないが、クリーニングに比べれば十分ペイする。
洗濯機の洗浄が必要ということだが、
数回に1回ウェットクリーニングするくらいなら
特に洗浄しなくても大丈夫そうだった。
ということで、ドライクリーニングに出さなくてはいけないような衣服を
気軽に家庭用洗濯機で洗うことが出来るようになった。
この洗剤が一般的になれば、クリーニング店の売上減少は必至なのでは?
世の中には、素晴らしいクリーニング店もあるのだろうが、
徒歩圏内ないし集配圏内になければ意味がない。
良いクリーニング店を探すことだって、それなりに手間だ。
家庭でのウェットクリーニングが一般的ではないのは、
家庭でできることが知られておらず、また一般家庭に
洗剤を販売していないだけだと思われる。
こういった囲い込みは、やがて崩れるような気がする。
例:業務用スーパー、サロン専売品シャンプー
この高度情報化社会においては、このようなおトク情報は素早く伝播する。
スーツのようにプレスを必要とするのであれば別だが、
ただドライ推奨だから、という理由でのドライクリーニングは
今後どんどん減って行きかねないのではないか、というのが今回の感想。