「いやいや田中君。キミも隅に置けないな〜。」
「あ、部長。どうもです。ボク、どちらかというと真ん中に置いちゃうタチですから。」
「・・・・・」
「・・・・・え?」
「・・・それはおかしいだろう?」
「と言いますと?」
「いや、真ん中に置くとかそういうことじゃないだろう。」
「でも、隅に置けないとおっしゃったので、適当に話を合わせてみただけなのですが?」
「適当かよ!それはともかくとしてだ。」
「あ、適当で良かったんですね!やったー!」
「妙なとこだけ反応するな!とにかくだ!」
「はい」
「隅に置けないといっても、別に何か物理的に置くわけじゃないんだよ」
「はぁ」
「アレだよ。アレを置くんだよ」
「どれでしょうか?」
「気」
「気?」
「そう。気。『気が置けない』とかいうだろう?」
「置けないんだと、やっぱり置かない方がいいのではないでしょうか。」
「だから、隅にも置けないと言ってるだろ?」
「なるほど」
「どうでもよくなってきたからやめよう」
「大賛成です」
ということで調べてみると・・・
[語源]というか、もともと慣用句としてどんな意味でつかわれていたか、の違いなのですが
もとは、この場合の「隅」は視覚的な[死角]のことです。部屋の真ん中でくつろいでいるとき、部屋の隅にいる人が刀をそっと抜いたら、気がつかなくて切られてしまうかもしれませんね。
なので「お主も隅に置けぬのう」と言えば「お前から目を離せない」「お前は油断のならない人間だ」という意味です。
もちろんそんな危険人物のことばかりでなく、才能や技量がありさらに腹に一物ありそうな人のことを「隅に置けない人」といいます。
From: 君も隅に置けないね などと言いますが '隅に置けない' の語源てなんなのでしょうか? - Yahoo!知恵袋
おお、なんと。「隅」は「死角」とな。
そして「隅に置けない」のはその人自身だったと。
ということで部長まちがえた〜。
しかし「お前から目を離せない」というと、なんか微妙な関係みたいですな。
その点ゴルゴ13は「隅そのものを作らないようにしている」ということですね。
さすがです。
なんかまとまった気になったところでまた来週!