- アフォーダンス-新しい認知の理論 (岩波科学ライブラリー (12))
- 発売元: 岩波書店
- 価格: ¥ 1,260
- 発売日: 1994/05
- おすすめ度
★★★★☆
流し読みでしっかり理解できていないのだが、その範囲でざっくり内容を書く。
大体の内容は、「アフォーダンス入門」と共通である。しかし本書の方が、アフォーダンスの開祖ギブソンが、アフォーダンス理論にたどり着くまでの流れを追って書かれているため、理解しやすかった。以下ポイント。
- 「環境や物はそれ自体が情報を含んでいて、動物はそれを見つけ出す」という考え方≠「動物が脳で映像を処理して情報を作り出す」という考え方
- 視覚に基づく認識は、網膜に形成された像だけでは説明がつかない
:錯覚、脳による像の補完、対象の動きによる立体の把握、網膜で像を作る動物の方が少ないということ、など - 自分を取り囲む様々な光の中に様々な情報が含まれている
:対象の距離、傾き、大きさ、早さ、自分との位置、自分に到達するまでに時間、自分の体勢、移動速度、など
もっとゆっくり読めば理解が深まった気がする。 アフォーダンスについて知りたいなら、「アフォーダンス入門」よりもまずこちらがいいと思う。
関連エントリー:
・アフォーダンス入門
その他の書評などはこちら。
→Socialtunes - haru