タイトルが示すように、非常に限られたシチュエーションでしか役に立たない記事だが、自分用メモとして書いておく。
なぜこんなことを今ごろ書くのかといえば、SMB/CIFSを使いMacOSX(Leopard)とWindowsでプリンタ共有するという記事で、Canonの複合プリンタMP610を純正ドライバ以外で動かす設定方法を書いたのだが、いつの間にかこの設定では印刷ができなくなっていたことが発覚したからだ。
エラーメッセージは"Unable to start filter "pstocanonij" - No such file or directory."というもの、「pstocanonij」がないらしい。
これはhttp://localhost:631から見れるCUPSの画面。
システム環境設定からは「Stopped」となっているだけで、理由が何もわからなかった。
この「pstocanonij」は、CUPSというUnix系のプリントシステムで用いるフィルターの一つ。いつから、なぜなくなったのかは不明。
少し前までは印刷できていたと思うのだが・・・
困ったので自分で書いた過去記事を参考にしたところ(→OSXでドライバがないプリンタを使う )、MP610をCUPSで印刷するにはGutenprintというドライバパッケージを使えばいいことがわかった。
→OpenPrinting database - Printer: Canon MULTIPASS-MP610
そこで、Gutenprintのサイトから「gutenprint-5.2.1-ub.dmg」をダウンロードする。
→Gutenprint for Mac OS X
ディスクイメージにインストーラーが入っているのでインストールは簡単。
次にこのGutenprintを使ったプリンタを登録する。
- システム環境設定の「プリントとファクス」で、「+」ボタンを押す
- プリンタの電源が入った状態でUSB接続されていれば、「Canon MP610 series」が表示されるはずなので、それを選択。
- 「ドライバ」を「使用するドライバを選択」として「Canon PIXMA - CUPS+Gutenprint v5.2.1」を選択
これでプリンタの登録は終了。 あとはSMB/CIFSを使いMacOSX(Leopard)とWindowsでプリンタ共有するの記述に従って設定すれば、Windowsからも両面印刷できるようになる。
まとめ
Gutenprintを使って設定したCanon MP610はWindowsからも両面印刷できる
CUPS?Gutenprint?なにそれ?という人は以下のサイトを見ると勉強になります。