「あられもない格好」とは言うが、この「あられ」とはなんだろうか?
1.雪やみぞれの親戚の「あられ」
あられが降るような寒いときには、あられもない格好はできない。
なぜなら寒くて風邪を引いてしまうからだ。
従って「あられもない格好」とは、
「素っ裸」とか「服がはだけてる」とか言うのは忍びないので、
「寒くなさそう」という雰囲気から察してよ!ね!
という奥ゆかしい表現なのだ。
あら、なんか普通にそれっぽくない?
ちなみに漢字だと霰。
2.和菓子の「あられ」
「あられ」の製法をご存知だろうか?
お米を砂糖でコーティングしたのがあの「あられ」なのだが、
この「あられ」をつくる際に高温が必要となるのは想像に難くない。
そう。「あられ」は日本酒の仕込みのときのように、
ふんどし姿の男集が丹精込めて作っているのだ。
この姿から、あらやだ的な格好を
「あられを作ってるわけでもないのにあんな格好して!」
という意味で「あられもない」と言うのである。
3.略語
あ あらやだ
ら らたいを
れ れんそうしちゃうわ
「ら」が苦しいわ!(逆ギレ)
さて、答えはと・・・
◆「あられもない」の「あられ」とは?
「あられもない格好」などいう言い方をしますが、「あられ」とはどういう意味?
⇒ (答え) 空から降るあられでもなく、お菓子のあられでもない。動詞の「ある」に、可能の助動詞「れる」のついた「あられる」の連用形が名詞化したもの。したがって、「あられもない」の意味は、「あることのできない」、それが発展して「ありえない」「ふさわしくない」という意味。
From: 語源を調査しました!
見透かしたかのように1と2を全否定されて、
折れそうな心をボンドでつないで感想を述べると、
「あられもない」とかかしこまってるものの、
意味としては「超ありえな〜い!」ってことなんですな。
言い換えれば「ありえないカッコ」。
なんか別の意味でヤバそうですな。
上がスーツ、下がももひき、足はビーサン、みたいな。
ということで、もう皆さんお分かりの通り、
上の1〜3で挙げた話は全部ウソなので、
二次利用には十分にご注意いただきたい。
っていうか、二次利用したらウソつきになっちゃいますよ!(←自分を強烈棚上げマン)