Complete PHP on Panther(Tiger)

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前回はOSX用のApache2パッケージであるComplete Apache2のインストールをしたわけだが、 その勢いに乗ってComplete PHPをインストールしてみることにする。

このComplete PHPComplete Apache 2と一緒に動くことを前提としているので、 二人の息はバッチリなはずである=互換性とか気にしなくてよし。

こちらもServer Logisticsのもの。感謝しましょう。

Jun '05 追記)Tiger(OSX 10.4)でもこのままで問題なく動作しました

インストール

まず、Complete PHP - downloadから最新版のComplete PHPをダウンロードする。 現在(Jan '05)の最新versionは4.3.9。

こちらもやることはGrooveCafeさんの例の通り。
ちなみにシステム要件は「Complete Apache 2」がインストールされていること。 別に同じバージョンのApache2が入っていてもいいのだが、 互換性を考えると Complete Apache 2 と一緒に使うのが吉だろう。

以下手順。

1. マウントされたディスクイメージ「Complete PHP」内の「PHP4.pkg」をダブルクリック。質問に「はい」と答えまくりインストール
2. ディスクイメージ内にある「test.php」を /Library/Apache2/htdocs/ にコピーして、ブラウザで「http://localhost/test.php」にアクセスしてphpinfo()というページが表示されればOK

以上終了。えぇー!?というぐらい簡単。言わないけど。

さて、インストールする際にApache2を止める必要はない。 Complete PHPのインストーラーが、勝手に止めたりまた動かしたりしてくれるからだ。 ファイルは、module(本体)が /Library/Apache2/module に、設定ファイルが /Library/PHP4/ にインストールされる。

PHPはApacheの拡張モジュールのような感じで動作する。 このため、Complete PHPをインストールすると、/Library/Apache2/conf/httpd.conf の終わりの方に

LoadModule php4_module /Library/Apache2/modules/libphp4.so
AddType application/x-httpd-php .php
AddType application/x-httpd-php-source .phps

という3行が追加される。
これによって、Apache2上でPHPを使える設定となる。 PHPインストーラーがApacheを勝手に止めたり動かしたりしたのは、 この設定変更を有効にするためだったというわけだ。
ちなみにこの簡単なインストールで有効になっているオプションは以下の通りである。

--prefix=/Library/PHP4
--with-apxs2=/Library/Apache2/bin/apxs
--with-openssl=/usr
--with-zlib=/usr
--enable-calendar
--enable-shared
--enable-exif
--enable-ftp
--enable-mbstring
--enable-mbregex
--enable-session
--enable-sockets
--enable-tokenizer
--enable-wddx
--with-xml
--enable-yp
--enable-versioning
--enable-trans-id
--enable-track-vars
--with-mysql
--with-ldap=/usr
--with-iodbc=/Library/PHP4
--with-gd=/Library/PHP4
--with-jpeg-dir=/Library/PHP4
--with-png-dir=/Library/PHP4
--enable-xslt
--with-xslt-sablot=/Library/PHP4
--with-pdflib=/Library/PHP4
--with-tiff-dir=/Library/PHP4
--with-pgsql=/Library/PHP4
--with-iconv=/Library/PHP4
--with-sybase=/Library/PHP4
--with-mcrypt=/Library/PHP4
--with-curl=/Library/PHP4
--with-freetype-dir=/Library/PHP4
--with-ttf=/Library/PHP4
--with-gettext=/Library/PHP4
--with-xmlrpc --enable-mime-magic
--with-pspell=/Library/PHP4
--with-expat-dir=/Library/Apache2
--with-t1lib=/Library/PHP4
--enable-dbx
--with-imap=/Library/PHP4
--with-imap-ssl=/usr
--enable-cli
--without-xpm-dir
--enable-dbase
--with-bz2=/usr
--enable-cgi
--with-pear
--with-java
--with-dom=/Library/PHP4
--with-dom-xslt=/Library/PHP4
--with-dom-exslt=/Library/PHP4
--with-snmp=/Library/PHP4
--enable-ucd-snmp-hack
--with-mhash=/Library/PHP4
--with-ming=/Library/PHP4
--enable-shmop
--with-mcal=/Library/PHP4
--with-gmp=/Library/PHP4
--enable-dio
--enable-bcmath
--enable-ctype
--enable-dba
--with-cdb
--enable-gd-native-ttf

白鳥が優雅に泳ぐその水面下では、激しく足を動かしているということだ。

PHP CLIインストール

さて、Complete PHP - downloadには、 PHP 4.3.9 CLI (10.3)というものもある。 CLIというのは、command line binaryである。 「それじゃあCLBじゃないか」という気がしなくもないが、深くはツッコまない。 おそらく command line interface といったところなのだろう。

結局の所、これはPHPをターミナル上で操作できるようにするものなのである。 これもついでに入れておこう。ちなみにこれも Complete PHP がインストールされていることを前提としている。

1. 上記サイトから「PHP 4.3.9 CLI (10.3)」をダウンロード
2. 勝手に解凍されてデスクトップに「PHP4-CLI」フォルダができるので、以下のコマンドを入力してインストール

インストールが終了したら、ターミナルで

php --version

と入力してみて
「PHP 4.3.9 (cli)・・・・・」
というような表示がほにゃほにゃと出たら 1. は成功。

man php

と入力してみて、なんか文字がいーっぱい出てきたら 2. も成功。「q」を押して脱出する。

さて、このComplete PHPのいいところは、インストールが簡単なだけではなく、 PEAR :: The PHP Extension and Application Repository の最新版がもれなく付いてくる、というところにもある。

で、その洋梨って食べられるの?ということなのだが、これは残念なことに食用の洋梨ではなく、 PHPでよく使うであろうアプリケーション(認証とかDB操作とか)のパッケージをまとめたものである。 つまり、これだけ入っていればとりあえずよかろうという感じなのである。ありがたい。

とうことで、PEARについてはまた今度。あればな。