本フィクション

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道を歩いていると、服をぬぎ出している人がいる。

普通ならそんな人がいたら、道幅いっぱいに使って反対側を通過するのだが、 バイオリズムが上がってきていた私は勇気を出して問いかけてみた。

「もしもし、なぜあなたは服をぬいでいますか?」

返ってきた答えはこうだった。

「右手と左手で一人野球拳をやっていたが、必ずどちらかが負けるので私は服をぬぎ続けなければならない。」

バイオリズムが上向いていた私は鋭い頭の回転を見せ、次のようなアドバイスを送った。

「では一人野球拳をやらなければ、服を脱がなくて済みますよ。」

すると彼は、残像が残るほどの速度で動き続け、二人に分身し始めた。 そしてこちらに向かってニヤリと笑った後、二人で野球拳を始めた。 くそうムカつく。

くやしいので二人の間の空間に木の棒を投げ込んでみた。 早く動いているならぶつかって痛いだろう。
しかし棒は何にぶつかることもなく通過した。

「フフフ。実は僕らは双子なのさ。」

明日へ続く!(ウソ)