先週、ウチの近所でツクツクボウシが一匹、鳴き出した。
もう9月も半ばを越え、辺りは秋の気配を漂わせている。
プールは閉鎖され、店頭には秋物しか並んでいない。
そんな世の中の流れに、待ったをかけてるかのように、声をはりあげている。
「オーシーツクツクツクツクツクツクツクオーシーツクツクツクツクツクツク」
そこで以下のようなストーリーを考えてみた。
彼は幼虫の状態で、5年土の中で過ごした。
虫生の晴れ舞台といえる、成虫としての2週間を夢見て、一生懸命生き続けた。
やがて仲間達は、次々と外に出始めた。
「あれ?お前まだ出ないの?」
「もうちょっと待ってみるよ。先行ってくれ。」
そんな会話を繰り返しているうちに、気づくと周りには、 仲間はいなくなっていた。
(しまった!待ちすぎたか?)
彼は急いで羽化した。1.5倍速くらいで。
(誰もいないーーーー!)
彼の予感は、果たして現実のものとなった。南極大陸でナンパしようとするぐらい、無謀だと人は言う。
しかしオスは、今日も戦い続ける。
そんな彼の境遇に同情しつつも、やっぱり区切り方は「ツクツクボーシ」ではなく「オーシーツクツク」だと思うのだ。