くさい花

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

「世界一くさい花」 カリフォルニアで満開

40年の寿命のうち、花が咲くのは数回だけで、 しかも開いている時間はわずか8時間。 その間に、動物の死体にたかるハエを悪臭でおびき寄せ、受粉させる。

チョウやハチではなく、ハエをおびき寄せるとは、すさまじい植物だ。 ハエがたかって黒くなっている花。 想像するだけでもかなり凄惨な感じである。

しかし、くさいといいにおいは紙一重、という話もある。 う○このにおいを薄めると、とてもいい香りになるというのだ。 しかし、うん○のにおいを薄めて嗅いだことがないし、 これからも嗅ごうと思わない。 ではこの花はどうなのだろうか、という疑問も持たれる。 やっぱり嗅ごうと思わないのだが。

この植物の名前は「アモルフォファルス・チタヌム」だそうだ。
「君ってアモルフォファルス・チタヌムのような香りがするネ!」
と言さわやかに言われたら、なんとなく南国に咲いていそうな花っぽい名前だが、 よくわからないままに「あら、そうかしら?」などと喜んではいけない。 それは間違いなく侮辱である。 胸ぐらをつかんで、とことん語り合いましょう。

また、賞味期限という概念を超越した熟成により、 斬新な薫りを放っている食べ物などに対しては、
「あ〜、それはちょっとアモルフォファルス・チタヌム臭がするね。」
などと言うと、会話にアクセントが加わっていいんじゃないでしょうか。

一度ちょっとだけ嗅いでみて、妙にうれしそうに「うわ!くさっ!」といってみたいものだ。