彼らは、「イングランドサポーターはフーリガンである」
という偏見に対し、次のように抗議している。
「イングランドのファン
は ちょう やさしい
ほんとう!!!
フーリガンじゃない。」
要約すると以下のようになる。
「イングランドのファン
は とても 温厚だ。
本当である。
フーリガンではない。」
この文章は、文法の正しさという次元を越えたところで、感情を揺さぶる何かがある。 思わず「ああ、イングランドのファンはフーリガンではないのだな」と納得しそうになってしまう。
しかしそれは早計である。
この抗議により、イングランドのファン全てがフーリガンではないとわかるものの、
イングランドファンの一部がフーリガンであることは事実だからだ。
すると、上の抗議の最後の一行は部分否定ととらなくてはならない。
つまり「フーリガンでない(人もいる)」である。
なかなか難解だった。
今日はここまで。