体調を崩し気味だ。
「崩し」とは、皆さんご存知のように柔道などの武道において、 技をかける前段階として相手の体勢を崩すことである。 崩しと一言で言ってもさまざまな形態があり、これと一つにまとめることはできない。 結果として相手のバランスを崩すものであれば「崩し」であると言えるだろう。
さて、現在私は体調を崩された訳である。 誰に、ないし何に、そしてどのようにして崩されたのだろうか。
答えを言うと、ズバリ「布団に」である。
どのようにしてかといえば、「寝ている最中に自発的に移動することによって」である。
寝る前は確かに私の体を覆っていた布団が、起きたときに体を全く覆っていないではないか・・・!!
あの時の衝撃を私は忘れることができない。
なぜ自発的に移動したとわかったかというと。
それは私は布団をはねのけた記憶がなく、
かつ部屋に人が入ってきた形跡がなかったからである。
タネを明かせば非常に単純な推理なのである。
というわけで私は布団の陰謀によって寝込むのであった。