ぶらんこ特許

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

「ブランコの揺らし方」で特許

 ミネソタ州に住む7歳の男の子が,「ブランコを横に揺らす方法」で特許権を取得した。男の子は,この揺らし方を許可なく使用した遊び仲間を法廷に引っ張り出すことができる……。
 この特許は4月9日付けで発行され,米国特許番号は6,368,227。「ほぼ水平に生えている木の枝から吊り下げられ,2つの鎖で作られた標準的なブランコに乗る人は,左右の鎖を交互に引っ張ることにより,ブランコを横方向に揺らすことができる」という技法に関するもの。

ここには、「人々は今日まで,ブランコを前後に揺らして乗るか、あるいは両側の鎖をねじり巻き、 その反動でブランコを回転させるという遊び方しかしていない」 と書かれているが、それは申請人の調査不足であることは疑いの余地は無い。 なぜなら私は小学生時代に、まさにこの 「ブランコを横に揺らす方法」を使って遊んでいたのだ!

私もこの少年と同じく、新しいブランコの揺らし方の開発に関心を持っており、 ほとんどの人が前後の動きしか用いないことに不満を持っていた。 そこである日「前後のほかにも左右があるじゃないか!?」 と思い至ったわけである。 (しかし今思うと、なぜ「上下」という可能性を検討しなかったのか残念でならない)

それだけではない。 さらにこの手法を発展させ、 「横に数台並んでいるブランコを同時に横に揺らすことで、 ブランコ同士のぶつかり合いを楽しむ方法」 をも開発していたのだ! (ちなみにこれは横の人とタイミングを合わせることが重要で、 タイミングがずれた場合はくるぶしのあたりをブランコで強打し悶絶することになる)

私はこの遊びを一人でも多くの人に経験し、 ブランコのぶつかり合いを通して人とのかかわり合いの難しさについて学んでもらいたいので、 特許を申請することは控えたいと思う。

大人の身勝手な都合で感受性豊かな子供たちから遊びの可能性を奪う、 このことにどんなメリットがあるのだろうか、 と訴えてキーボードを置こうと思ったら特許申請したのも子供でした。

子供の身勝手な都合で感受性豊かな以下略