「鬼のように」という表現があります。
「超」、「とても」とほぼ同義で、形容詞を強めるために副詞的に使われます。
今日はこの「鬼のように」について考えてみます。
「なんだよコイツ、鬼のように強いぞ」
とても強い、という意味です。
「鬼に金棒」でもわかるように鬼はそもそも強いものですから、
鬼のように強かったらとても強そうに思えます。
「うぉ!なんだこれ!鬼のようにカタい!」
鬼の皮膚や筋肉は固いか柔らかいかと言われれば固いように思えます。
彼らは裸足ですし、足の裏の皮とかかなり固そうです。
ということで、この表現も納得できます。
「は?なんだ?鬼のように弱いな」
弱い鬼。すぐ泣いてしまう鬼。
病気がちで体が弱い鬼。
お風呂のお湯が熱くて泣いてしまう鬼。
これってどうなんでしょうか。
つまり私がここで提唱したいのは、 「本来「鬼」が持っている属性以外の言葉について、 「鬼のように」という言葉を使うのはおかしいのではないか」ということです。 「鬼のようにテトリスがうまい」とか「鬼のように関節が柔らかい」とか。 あ、関節が柔らかい鬼もいるかもしれませんな。
それはさておき、次のものはアリなのだと気づきました。
「あの人、鬼のように高木ブーに似てるよ!」
と思ったら雷様と鬼は違うことに気づき鬱。