今日電車に乗っていたら、駅で停止してもドアが開きません。
と思ったら、
「ただいま、停車位置を直します」
というアナウンスの後に、電車は数mほどバックしました。
ここまではよくあることです。
ドアは開き、乗客の乗降が済み、ドアが閉まりました。
ここまでもよくあることですが、
数秒後に乗客は全員、驚愕の表情を浮かべることになります。
電車は動きだしました。
進行方向後ろ向きに。
これには意表をつかれました。そう来たか、と。 初めての体験でしたね。電車バック発進初体験。 そんな言葉があるのか知りませんが。
さすがに運転手もやばいと思ったのでしょう、進んだのは数mだけでした。 しかし、その後の車内アナウンスも動揺を隠しきれませんでした。
「急停車いたしまして、大変申し訳ありません。
ただいま、停車位置を直します」
んなもんは直さなくて良い。
車内の人々の顔はこう語っていました。
その後の駅での停車が、こころもち丁寧に感じられたのでした。