「論理トレーニング101題」(野矢茂樹著、産業図書) という本を読んでいる。
本としては良い。理屈っぽいのが好きな人にオススメ。
嫌いな人には勧めず。
「批判は対立ではない」ということを日本人はあまり理解していない。
自分の主張が批判されると、つい攻撃されたように感じてしまう。
しかし批判は結論には賛同していてもなされるものである。
要は相手の主張を磨くための批判もあるってことです。
他にも、気付いていなかったことを気付かされたりして、
なかなか頷かされることが多かったです。
例。
・次に含まれる論証の隠された前提を取り出せ
「吠える犬は弱虫だ。うちのポチはよく吠える。だから、うちのポチは弱虫だ。」
一見見事な三段論法に見える。しかし実は大きな穴があるのだ。
では答え。
「ポチが犬だとはどこにも書いてないのである。
もし「うちのポチ」が虎だったらこの論証は成り立たない。」
なるほどネ!(力強く頷く)