今日電車のホームで、女の人が「私の仏の顔は一度だけよ!」と言っているのを耳に挟んだ。うっかり聞き流してしまいそうになったが、考えてみるとなかなか微妙な言い回しである気がしてきた。
まず「顔」は「私」の「仏の顔」なのか、
それとも「私の仏」の「顔」なのかが気になってしょうがない。
後者はさすがに仏は所有していないということにしてやめておくと、残りは前者となる。
通常、「仏の顔」 は「三度まで」である。
しかしこの人はそこを、あろうことか「一度」しか使わないわけだ。
普通ならあと二度は使えそうなのにも関わらず。
これは要するに使い捨てである。
なんてこった! この大量消費社会から循環型社会への転換を迫られている今にいたって、 使い捨てへと逆行する人がいようとは。 そこからまた使い捨てブームが広がってしまったらどうするつもりなのだろう。
困ったものですね。