皆「おしくらまんじゅう」は知っているだろう。
寒い冬の季節に、子供たちがお尻で互いを押し合うことにより体を暖める行為のことだ。その時の掛け声は
「おしくらまんじゅう押されて泣くな」
である。
「押されて泣くな」というぐらいだから、
きっとおしくらまんじゅうで押されて泣いた子供が続出したのだろう。
確かに痩せた子供が恰幅の良いお子様の間に挟まれたりした日には、
その圧倒的な体積と質量を全身に受けることになり、
それはもう泣きたくなってしまうであろう。
このことは、通勤電車でたまたま武蔵丸と小錦に挟まれてしまったしまったときのことをちょっと考えてみればすぐわかる。
図にするとこうだ。
| |汗| |汗| |
|武蔵丸|汗|自分|汗|小 錦|
| |汗| |汗| |
これでは違う意味でつらいのではないかという気もするが、 とにかくおしくらまんじゅうは過酷なスポーツなのだ。
しかし、「押されて泣くな」と言ったところで泣かなくなるものだろうか?
いやなるまい(反語)。つまりおしくらまんじゅうには
「泣くほどつらいかもしれないが、泣いちゃダメだ!耐えろ!」
という、かわいい子には千尋の谷底まで旅をさせろ的な意味があったのだ。
ちょっと混ざってるけどよしとする。
近ごろのキレる若者の増加が、全国におけるおしくらまんじゅう実施回数の減少と密接な関係があることに疑いの余地はない。