日本語には、ほとんどのひとが知らないであろうことわざが数多く存在する。
日本人として生まれたからには、こういったマイナーなことわざを
小粋に使いこなしたいものである。
というわけで勝手にことわざを紹介する。
「らっこの皮」
(ラッコの毛は、手でなでつけるとどちらへでもなびくところから)
たやすく人の意見に従う人をたとえていう。
日葡「ラッコノカワノヤウナヒト」(広辞苑)
すぐ人に説得される人を見つけたら、チャンスだ。すかさず使おう。
例1「おまえ、今のはらっこの皮だろ〜。」
例2「おまえはらっこの皮かい!!」
ほぼ100%通じまい。
かくいう私も、日々使うチャンスをうかがってはいるものの、
周りの反応も考えると全く使う気になれない。
じゃあらっこの次はうさぎ。
「兎に祭文」
「馬の耳に念仏」と同じ。(同)
どうだ。知らないだろう。私も知らなかった。
このことわざも「いつもいつも『馬の耳に念仏』じゃワンパターンだよなぁ」
とあきあきしている方にオススメ。
ちょっとしたシチュエーションで、こんなことわざをさりげなく使いこなせると素敵ですね。
そんな例を一つ。
「ポケモンの隠れキャラに、『兎に祭文』 っていうのがいるらしいぜ。知ってるか?」
「オレにそんなこと言っても『兎に祭文』だよ」
「・・・」
も一つうさぎ。
「兎の上り坂」
兎が巧みに坂を上ることから、もっとも得意とする場所で力を振るうことのたとえ。(同)
例文
「あいつ、よくがんばるなー。」
「ああ、あいつこれだけは得意だからな。まるで『兎の上り坂』だよ」
しかしはずかしながら、私は兎が上り坂を上るところを見たことがない。
本当に兎は、下り坂に比べて上り坂が得意なのだろうか?
もしそうなら、箱根駅伝で5区を任せるべきだ。
そうじゃなくて、まぁホントだとすると、山で兎を捕まえるようと思ったら
山の上側から狙うのがセオリーなんだろう。
すごく山のふもとへ逃げられそうな気がするが。
今日は勉強になったなぁ。