- 技術力で勝る日本が、なぜ事業で負けるのか―画期的な新製品が惨敗する理由
-
- 発売元: ダイヤモンド社
- 価格: ¥ 2,520
- 発売日: 2009/07/31
★★★★☆
一体なぜなのだろう?
簡単に言うと、技術があっても戦略が残念、
ということであるようだ。
イノベーション自体にもイノベーションが起こっているらしい。
メタイノベーション?
これは何かと言うと、従来のイノベーションが
技術シーズ起点であるのに対し、事業起点の、いわば
従来と逆の方向へのイノベーションも必要となってきているそうだ。
日本は垂直統合のインテグレーターが多いが、
海外はインテル型やアップル型など、
上流、下流を抑えることで成功している例が多い。
今後、本書で書かれているように、
製品がモジュールの組み合わせでできるようになる、
という方向に向かうのであれば、
インテグレーター型の企業にとっては厳しい環境になる。
日本の技術力は高いと言うのは間違いない。
なまじ国内市場が大きいからそこに最適化してしまうという面が
なきにしもあらずなのは周知の通りだが、ぜひとも世界で勝負できるものが
たくさん出てきて欲しいものだ。
オススメ度は★4つです。
関連:
- ライフサイクル イノベーション ★★★☆☆
- イノベーションのジレンマ—技術革新が巨大企業を滅ぼすとき ★★★★★
- 2015年の日本—新たな「開国」の時代へ ★★★★☆
- ビジネスに日本流、アメリカ流はない ★★★☆☆
その他の書評などはこちら。
→Socialtunes – haru