感想メモ:人を動かす

人を動かす 新装版
人を動かす 新装版
  • 発売元: 創元社
  • 価格: ¥ 1,575
  • 発売日: 1999/10/31

★★★★★

全世界で何千万部と読まれている、
人間関係の心得について書かれた、
デール・カーネギーの名著。

友人関係、夫婦関係、親子関係、など、
あらゆる人間関係において役立つ知識が満載。
なんとなく経験的には感じていることが、
きちんと言葉にしてまとめられている。
頷きすぎて、ムチ打ちになるかと思った(言い過ぎ)。

人を動かす秘訣は、間違いなく、一つしかないのである。
すなわち、みずから動きたくなる気持を起こさせることーー
これが、秘訣だ。

まさに、これに尽きる。
「言われたからやる」ではなく、「やりたいからやる」状態であること。
あとはどのようにして達成するか、ということになる。
そしてこれは同時に、自分を動かすときの秘訣でもある。

以下に書かれていることは、理屈ではわかっていても、
つい忘れがちになってしまうこと。
繰り返し思い出すことで、習慣づけていくしかないのかな。

○人を動かす三原則

  1. 批判も非難もしない。苦情もいわない。
  2. 率直で、誠実な評価を与える。
  3. 強い欲求を起させる。
何かすばらしいアイディアが浮かんだ場合、
そのアイディアを相手に思いつかせるようにしむけ、
それを自由に料理させてみてはどうか。

○人に好かれる六原則

  1. 誠実な関心を寄せる。
  2. 笑顔で接する。
  3. 名前は、当人にとって、最も快い、最も大切なひびきを持つことばであることを忘れない。
  4. 聞き手にまわる。
  5. 相手の関心を見抜いて話題にする。
  6. 重要感を与えるーー誠意をこめて。
"最初に頭をもたげる自己防衛本能に押し流されてはならない"

これが、とてもとても大事。
皆がこのことを実践できれば、
世の中から不毛な争いは消えてなくなるはず。
まぁ、おそらく期待できないが。

ということで、これらを多く実践できている人ほど、
人間力が優れている、とも言えるでしょう。

道は開けると共に、未読の人はぜひ一読することをオススメします。
オススメ度は貫禄の★5つです。

注意すべきは、この本を人に勧めると、読んでいるのに実践できていない、
ということが赤裸々になるという罠。
気をつけましょう→私

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