- 面白いことをとことんやれば、「起業」は必ずうまくいく。 フレッシュネスバーガー社長の現場的発想法
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- 発売元: アスペクト
- 価格: ¥ 1,575
- 発売日: 2008/09/25
★★★★☆
ほっかほっか亭ほっかほっか亭の創業、おはちおはち、魚がし日本一の
立ち上げにも関わった栗原幹雄氏。
フレッシュネスバーガーの創業者でもある氏による、
フレッシュネスバーガー立ち上げのストーリー。
彼はまず動き、走りながら修正するという考え方の行動派であるようだ。
フレッシュネスバーガーについては、理想とするイメージを描き、
そのイメージに現実を合わせていくという考え方で作られている。
アイデアはいつ浮かんでくるかわからない。
だから僕はいつもスケッチブックを持ち歩いている。
その場で絵に描くのだ。
まずやってみてあとで軌道修正すればいい。
自分の意志で行動を選ぶことが大事なのだ。
ハンバーガーには全くの素人であったとのことだが、
ほっかほっか亭での経験に裏打ちされた、
飲食業界の勘所の知識、読みも成功の大きな要因だろう。
一方で、本を読み進めていると、
この人は他のことでもうまく行くのではないかと思える。
そしてそれは、冒頭に上げたような経歴によって証明されている。
また、彼の言葉の端々から、仕事に対する取り組み方が伝わってくる。
仕事はお金を得る手段だけれど、それだけじゃない。
大きな括りで言えば、遊び。それも大人が真剣に打ち込む
価値のある遊びだと僕は捉えている。
では、仕事を楽しくするとはいったいどういうことか。
単純に言ってしまえば、自分の興味のあることや
得意なことを仕事にすることだ。
人に喜んでもらえると、自分も嬉しくなる。
それが仕事の原点なのではないか。
たいていのことは真剣に取り組めば取り組むほど、楽しくなるものだ。
その間に、これ、というものを見出したなら、迷わずそれに取り組むことだ。
他にも以下の点が参考になった。
オリジナリティを目指すなら、
最初に半分の人を切り捨てる発想が必要なのだ。
もし、最近アイデアが生まれなくなったと嘆いている人は、
遊びが足りていないのかもしれない。
ただ、そんな出会いも単なる偶然というよりは、
それまでのすべての体験の積み重ねの中で
いつか天職というものに出会うのではないかと思うのだ。
本来、強みとは自分では弱みと思っているものの中にあると
僕は思っている。
いつもながら、引用が多いということは良い本だったという証。
おもしろい本でした。オススメ度は★4つ。
関連:
- 挑戦する経営―千本倖生の起業哲学 ★★★★★
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- 「感性」のマーケティング ★★★★★
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→Socialtunes – haru
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