- 大人が変わる生活指導
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- 発売元: 日経BP社
- 価格: ¥ 1,260
- 発売日: 2006/05/11
★★★★★
結果を出したいなら、まず生活から見直そう
公立の松虫中陸上部において、7年間で13人の日本一を輩出した原田氏の本。
中学の教師を退いてからは、企業など大人の指導に軸足を移しているという。
そして、中学において培った指導のノウハウは、大人に対してもそのまま通用する、という。
その内容と理念を語っているのがこの本である。
陸上競技では技術やトレーニングだけでは、一定の結果で伸び悩む。
しかし、靴を揃える、お皿を洗うなど、一見関係がなさそうな生活面に取り組んだところ、
心が鍛えられことで成績も飛躍的に伸びたそうだ。
そしてこのことはそのまま、社会人にも通用したそうだ。
毎日会社の前を掃除する、身の回りを整理する、きちんと挨拶する、など。
私は本を読むときは、いい内容をメモしながら読むのだが、
この本はメモをする箇所だらけになってしまい、読むのに時間がかかった。
それだけ納得させられることばかりだったのだ。
要するに、オススメである。
以下、内容。
- 夢を描いてそれを目標に変える。
目標達成のための方法を考えて、達成しきる。
被害者意識がなく心のコップがいつも上を向いている。
心・技・体+生活のバランスが取れている。
こうした人が私の目標とする自立型人間です。 - あなたが人生をさらに充実したものに変えたいと願うならば、
日々の仕事をつまらないと思ってあきらめるのは、この瞬間からやめましょう。
どんな仕事でも本気になって取り組むことからすべてがはじまります。 - 技を磨くだけ、体をつくるだけではそこから得られる成果に限界があることを知りました。
著名なスポーツ選手やオリンピックの金メダリスト、またその指導者を調べた結果、
最後に勝負を分けるのは心であるということに気づいたのです。 - 心づくり:心を使う、心をきれいにする、心
- を強くする、心を整理する、心を広くする
- 仕事も人生も充実させたい。どちらも楽しみたい。ごく当たり前の願いです。
しかし、いまの日本では、その当たり前のことが、むずかしくなってきています。 - 小さな継続が、仕事において意外なほど大きな力をもたらしました。
- 身の回りをきれいにすれば、その場のすさみがなくなり、そこにいる人間の心もきれいに保たれるからです。
- 奉仕活動で心がきれいになるひとつの理由は、感謝の気持ちを実感できることです。
- 極論するならば、この世のあらゆる仕事を成功させる秘訣は、相手の心にチャンネルを合わせることだと思います。
- しかし、何より注目すべきは、(経営者達が)熱き思い、夢、志を持ち、
仕事を通して社会に貢献することを真剣に考え、熱く語る多くの言葉を持っているということです。 - 自分の長所をしっかりと意識し、それが行きすぎぬよう自分をコントロールする事ができれば、
短所は自ずと改善できる。長所と短所が表裏一体だと考えれば、大きな欠点は大きな長所にもなりうるのです。 - 自分を元気にしてくれた言葉、かかわり、態度などを、いつでも振り返れるようにしておくのです。
- つまりリーダーは、部下の技能を高める以前に、
他人に対した「やる気」を与え、「やる気」を高めることに長けていることが、
何より大切なのです。 - では、やる気を与えるポイントとは何でしょうか。
特に重要なポイントは、有能感、統制感、受容感の三つ。 - 外発的動機づけだけでは、人は心から動かない。
まさに、成果主義の欠点でもあるのです。 - 相手の欠点を突いて徹底的に落ち込ませるのが目的ではないはずです。
〜(中略)〜
檄を飛ばして、燃え上がらせることです。
そうすれば、父性は、やる気や元気を強く注入するかかわりとなります。 - 心のツボ
1人との関わり
自分に対して本気でかかわってくれたとき
2原体験、楽しかったこと、感動したことを振り返る
3人にプラスのストロークを与えて元気づける
いちいち頷かされる。
理念だけでなくツールの紹介などもあるが、
この本の本質は「いかに心に火をつけるか」といところなのだと思う。
それには、心が大事。リーダー自ら率先して示すこと。
中学生の指導での実績は伊達じゃない。
すばらしい。★5つ。
関連:
- ほんとうの心の力 ★★★★★
- 「夢」が「現実」に変わる言葉 ★★★★☆
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→Socialtunes – haru
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