感想メモ:ジェネラル・ルージュの伝説

ジェネラル・ルージュの伝説 海堂尊ワールドのすべて
ジェネラル・ルージュの伝説 海堂尊ワールドのすべて
  • 発売元: 宝島社
  • 価格: ¥ 1,260
  • 発売日: 2009/02/20

★★★★☆

「海堂尊ワールドのすべて」というサブタイトル通り、
チーム・バチスタの栄光」などのヒット作を飛ばしている海堂尊氏の作品をまとめた本。
ジェネラル・ルージュの凱旋のエピソードとして、「ジェネラル・ルージュの伝説」も収録されている。

一般的な話として「○○の世界」的な本というのは、ファンの人には
超うれしいが、普通の人にはそうでもない、というギャップが生じがちだが、
この本はそれほどファンではない私にも楽しめた。

理由はいくつかある。

一つは、海堂氏の本は医療問題を取り上げているが、
これがかなり現実とリンクしていること。
例えば、チームバチスタで取り上げられたのA.Iは、
まだ制度として認められていないもので、
海堂氏はこれを現実に用いられるように活動しているその一環として、
「チームバチスタ」書いたそうなのだ。
こういった流れをフォローできるのは、本編を読むのとは違った面白さがある。

もう一つは、作者の考えの裏側がわかること。
例えば、海堂氏の書く小説の世界は実は一つの世界であること。
あるいは、どういった執筆ペースで作品が作られているのかなど、
トリビア的におもしろい。

ということで、ただのまとめ本という以上におもしろかった。
医療問題は身近なだけに、興味をひくなぁ。
オススメ度は★4つです。

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