- ドラッカー名著集1 経営者の条件
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- 発売元: ダイヤモンド社
- 価格: ¥ 1,890
- 発売日: 2006/11/10
★★★★☆
ドラッカー名著集の一つ。
経営者とは何をする人か?
そのためには、どうあるべきなのか?
主張は明確。他の著作と同様、
成果に集中する
ということになる。
成果をあげるために、
- 貢献にフォーカスし
- 時間管理し
- 強みに集中し
意思決定する。
これらは、成果をあげるための
二次的なものとして考えられている。
成果を上げる経営者達は、八つのことを習慣化していたという。
- なされるべきことを考える
- 組織のことを考える
- アクションプランをつくる
- 意思決定を行う
- コミュニケーションをとる
- 機会に焦点を合わせる
- 会議の生産性をあげる
- 私はではなくわれわれはを考える
以下、頭に残った部分のピックアップ。
成果をあげる者は、時間が制約要因であることを知っている。
時間の四分の一以上が会議に費やされているならば、
組織構造に欠陥があると見てよい。
会議が多いのは日本企業の特徴。
本当に時間を有効に使っていると感じられる会議に出てみたい。
時間はとても大事。しかし、自分の時間の使い方を
きっちり把握している人は、案外少ないのではないか。
そして、まずそこから取り組めとドラッカーは言う。
仕事上の関係において成果がなけれは、
温かな会話も感情も無意味である。
コミュニケーションも、土台は成果だ、ということ。
弱みに配慮して人事を行えば、
うまくいったところで平凡な組織に終わる。
弱みの補強に重きをおくのが日本文化。
しかし、強みを活かす方が重要という主張だ。
(参考:さあ、才能(じぶん)に目覚めよう)
最後に、意思決定は本当に必要かを自問する必要がある。
何も決定しないという代替案が常に存在する。
活動は成果に見えるので、やりたがるが、
やらなかった方がマシというケースも
残念ながら存在する。
まとめると、成果をあげるのが一番大事。そのためには
- 時間が何に使われているかを記録する
- 貢献に焦点を合わせる
- 強みを活かす→行動する
- 最も重要なことに集中する
- 意思決定し合理的に行動する
ということ。
学生の頃読んでもイマイチ良さがわからなかったが、
読む時期によって本の価値は変わる。おもしろかった。
オススメ度は★4つです。
関連:
- プロフェッショナルの条件 ★★★★★
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→Socialtunes – haru
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