- 公務員の給与はなぜ民間より4割高いのか
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- 発売元: 幻冬舎
- 価格: ¥ 945
- 発売日: 2008/12
★★★★☆
「公務員は民間よりも給与が高い」とはよく聞くが、
実際にどれくらい高いのだろうか?
賃金・人事コンサルタントの著者が、
様々なデータを元に検証している。
- 公務員の給与は、30代程度までは民間大企業と同程度だが、
定年間際まで上がっていくので、50代ではとんでもないことに - 愛知県職員(勤続40年)退職金は平均2800万
- 人事院は自分たちの給与を下げるモチベーションがない
- 国の給与の調査は、民間の大企業を中心に見るので不当に高く見積もる
データをどこまで一般化できるのかは注意が必要だが、
傾向としては概ね正しいだろうと判断した。
「請求しても人件費のデータが開示されない」というのは、
何を示唆しているのだろうか。
この本のもうひとつの楽しみ方は、読者の反応である。
amazonのレビューも、賛否両論あっておもしろい。
反応が多いということは、ある程度真実が含まれているのだろう。
結論としては、やっぱり高いのだろう。
役所の人が民間に比べて特に能力が高いとも思わないし(逆も)、
それで給与に差があるのを見ると、割がいいと思うのが普通だろう。
だからこそ「息子は公務員に」となるわけで。
知っていて損はない知識が得られる本。
オススメ度は★4つ。
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