- 3000人のユダヤ人にYESと言わせた技術
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- 発売元: サンマーク出版
- 価格: ¥ 1,470
- 発売日: 2008/06/17
★★★★☆
交渉の本質は、良い人間関係を作ること
筆者は1万以上の豊富な経験と知識を元に、
ユダヤ人、アメリカ人、イタリア人、スペイン人、フランス人、
アラブ人など様々な人の交渉スタイルの長所(短所)を説明している。
この本から学ぶべきは、彼が出会った最高のネゴシエーターとしている、
ユダヤ人の交渉スタイルだろう。
- 相手のことは事前に徹底的に調べ、それでいてそうは感じさせない
- 自然に相手の警戒を解く話術と雰囲気作り
- 相手を思いやっていることを自然と伝え、交渉の土台となる信頼関係を築く
- お互いに納得できる条件を目指す
交渉というのはゼロサムゲームになりそうだが、
「相手がして欲しいことをタイミング良くするのが、スムーズな交渉のコツ」
だというのだ。
などと言いつつ、普通の人は日常的に外国人と交渉する機会などないわけだが、
日本人が相手の交渉であっても基本は同じである。
「この人のためならなんとかしてあげたい」
「この人となら一緒に仕事をしたい」
と思ってもらえるような人こそが、理想のネゴシエーターなのだろう。
前出のユダヤ人は、このことを
「交渉の本質というのは、良い人間関係を作ること」
と表現している。
もちろん、理想だけに簡単ではなかろうが。
おもしろく読めた。★4つ。
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