ろくろ首の退治の仕方は、
「体を隠す」
というものであるそうです。
ろくろ首は、朝までに自分の体を見つけて
首を縮めておかないと、
タイムアップで朝日を浴びて死んでしまうそうです。
ろくろ首は日の光に弱い。
そんな設定あったのでしたっけ?
しかしふと疑問が出てきます。
疑問1
ろくろ首は、確かに首が長い。
けれども首と体はつながっているはず。
私がろくろ首なら、
まず小さく後ろを振り返りって自分のすぐ後ろの首を確認し、
そのまま首を見失わないようにたどって行く。
これなら、めちゃくちゃ首が絡まっていない限り、
間違いなく体にたどりつけるはず。
それなのに、どこなるのかもわからない体を
ランダムに探し回るなんて、非効率きわまりない。
効率を重視する現代社会の流れに逆行していますが、
昔話だから問題ありません。
疑問2
体に、首を巻き取る機能とかないのだろうか?
押せば、掃除機のコードみたいに
シュルシュルシュルッ、コンッ!みたいな。
仮に首を伸ばす機能しかないのだったら、
朝に戻れなくて死んでしまっているはずだから、
首を戻す機能は当然備えているはず。
なら、別に体がどこにあったって、
(・・・戻れ・・・!)
と念じるだけで良さそう。
ろくろ首、首は長いがオツムは弱めなのでしょうか?
と、ここでちょっと調べてみたら、驚愕の事実が。
首の伸びるろくろ首は、体から首を離して遠くへ散歩にいくといいます。
「さては、あの五人がろくろ首であったか。よし、もう二度と首がもどれないように、こいつらの体をかくしてやろう」
回竜は床板をはがすと首のない体を次々と下へ投げこみ、もとのように床板をはめて外へ出ました。
ろくろ首を退治した坊さん 山梨県の民話 <福娘童話集 きょうの新作昔話>
え!!!
首が伸びるのに、なんでわざわざ体から首を離すの?
どうやら、この戦法は、
頭が体から離れた状態でしか通用しないようです。
ろくろ首だって、自分の弱点は把握しているはず。
ならば、用心深く、首を体から離さないろくろ首は、
一体どうすればいいんだろう??
ま、いっか!
さようなら!