蛍光灯の謎

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ふと蛍光灯を見上げると、端っこの近くの内側に、黒い点々が発生していた。
完全に端っこではなく、5cmほど離れた所が一番点々が多い。
そこから中心に向かって数が減少していた。

一体なんだろうこれは?

1.破れた希望
蛍光灯が何によって光っているか考えれば一目瞭然。
蛍光灯は、みんなの希望を少しずつ集めて光っているわけだから、
黒い転々は燃え尽きた希望が蛍光灯内に付着していると考えるのが妥当。

蛍光灯の端は希望を集める部品が付いているが、
部品に触れた希望が、光ながらはじき飛ばされるので、
自然直近には希望は落ちにくい。
5cm付近に落ちる頻度が高まるのはシミュレーションからも確認されている。

2.虫
希望とか頭おかしいの?
黒い点々って、虫に決まってるじゃん。
電灯に溜まってるものといえば、虫でしょ。
どうやって蛍光灯の中に入るかって?知らないよそんなの。

3.スス
どいつもこいつもウソつきばっかり。
あの黒い点は、ススですよ。
蛍光灯って、中はプラズマなんですよ?
そこに、空気中に微量に入っているCO2が漏れこんできて、
高エネルギーで炭化するわけですよ。
勉強になるでしょ。


ということで、Wikipediaさんに答えを聞いてみましょうか。

アノードスポット
寿命末期に発生する。フィラメントに塗布されたバリウム酸化物などのエミッター(電子放射物質)が飛散し、電極付近のガラス管壁に付着したもの。 蛍光ランプでは電極付近が黒くなって見える(殺菌ランプではエミッターが蒸着しゲッター状になっている)。 点滅が頻繁だったり電圧や電流、安定器が不適切だとフィラメントに負担がかかり早期に出現することがある。ラピッドスタート形のランプはフィラメントの周囲に保護筒があり管壁へのエミッターの付着を防いでいる。なお、ランプ寿命末期に点滅を繰り返したり、両端のフィラメントのみが赤く光るのは、フィラメントのエミッターが消耗してしまい安定した放電を維持できなくなるからである。蛍光灯 - Wikipedia

はい!
エミッターね、エミッター。バリウム酸化物。
覚えておきましょう。試験に出ます。
「エミッターが蒸着しゲッター状になっている」とか言われても、
「ああ、バリウム酸化物ね」と軽く返しましょう。
「ゲッター状」が意味不明ですが、持ち前の明るさでカバーしましょう。

ということでね、わからないことはきちんと自分で調べましょうということです。
いかにもっともらしくても、それが本当かはわからないわけですから。
大切ですね。調べる姿勢。

それでは、また来週。
次回のお題は「アイデアをひらめいたときの電球」です?
お楽しみに。